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「糖質制限」やるか殺られるか!

#糖質制限 #炭水化物制限 #炭水化物が人類を滅ぼす #ケトン体が人類を救う #白米が健康寿命を縮める

こんばんわニャ🐈。本記事は、三毛猫のミャアが担当しますのニャ❣️

ウチの飼い主さんに血糖値の問題が見つかったのが、遡ることもう三年とちょっと前になるニャ。

その頃の飼い主さんは、日ごと晩酌、そして夕食のあとには別腹だからとアイスクリームを一気食いするなど、そりゃ今思い返しても暴飲暴食の無茶ぶりはすごかったにゃ。。

ある日の朝、突如おなかが痛くなって動けなくなった飼い主さんはそのまま病院へ運ばれたにゃ。

いろいろ検査を受け、いざ診察室にて。

「ああ、あなたこのままじゃ死にますよ」開口一番、お医者さまがそう仰ったにゃ。

その日を境に、飼い主さんは人格が変わったにゃ。ウチの知っている飼い主さんじゃなくなったのにゃよ。

まず、晩酌をピタリと止めたのにゃよ。なんと間食もゼロにゃ。カロリー制限なんてものはしたこともなかったのに、「一日 1350キロカロリー」を厳密に守るようになったのにゃ。

その話を仕事先の出版社の編集長にすると、「ウチでいい本刊行してますからあげますよ」と。

飼い主さんがほくほく顔でもらってきたのが次の三冊なのにゃよ。

『炭水化物が人類を滅ぼす』『ケトン体が人類を救う』『白米が健康寿命を縮める』。どれも「糖質制限」することで体調が整うことを論じた本だったにゃ。そしてそこにはにゃんと「血糖値コントロール」には最も有効である!という見逃せない一言があったのにゃ。


さっそくそれに習って飼い主さんはそれから「炭水化物抜き」を徹底しはじめたにゃ。

幸いにも自分の体質とのマッチングもよかったみたいで、それまでの絶不調が嘘のようにみるみる回復していったにゃ。

あれほど訴えていた頭痛が完全に消え、腰痛も治まり、腹痛も再発なしで全身の状態もとかくいい。

検査で「ケトン体がでてますね」とお医者さまが心配なさったことが気がかりといえば唯一の気がかりなのにゃが、先の本によれば、逆にそれは糖質制限が成功している証だから気にしなくともいいとのことであったにゃ。

しばらく様子を見るも、相変わらず体調はよくて、だからそのまま糖質制限を続けたにゃ。

それから約三年が経とうとしているある日のことだったにゃ。

どうも肩があがらない。首が痛い。などちょっとした不調が再燃。

「おかしいなあ」といつも肩をさすったり首を回したりしていたにゃ。

その様子に、飼い主さんと同じく血糖で苦しみ、同じように糖質制限をすることで完璧な血糖コントロール下に自らをおいた糖質制限派の「同志」から、「そうですか。あなたも肩こりとか出てますか。足の筋肉とかはどうですか?」と尋ねられたにゃ。

「足はボチボチ歩くのでどうもないのですが、とにかく肩こりや首のこり方が尋常でなく困ってます」と飼い主さんは答えていたにゃ。

その「同志の方」はそれに対して、「私もちょっと筋肉が弱っている感じがあって、いまいろいろ試しているところです。少しだけ糖質を取ってみるとかも。まあもろもろ試しての様子見なんですが。ともかく私の場合は特に年齢のこともあって足が弱っていましてね」と仰ったそうにゃ。

「一番気になっているのは足の(筋力の)弱りですか?」飼い主さんが再度問うと、糖質制限ってほら、運動とか特に何もしなくても一気に体重が落ちるでしょうとの答えが。

「それ以前ならウオーキングなどで血糖値コントロールをしていたのですがそういうのをついついサボってしまってですね。なにせこの歳でしょう、普段の体力づくりもしないといけない身だから」と苦笑して言われたそうにゃ。

飼い主さん、それに深く頷いたんだにゃ。「運動はついサボってしまいますよね。しなくとも体重は落ちるし、血糖値だってそれでもほぼ完璧に安定していますからね。わかりますよ」って。

「これはもうちょっと自分にあったやり方をさらに模索しなければなりませんね」と二人は互いに相づちをうったのにゃ。

近代社会のように身の回りのどこででも食料が手に入り、体を動かすことを強く意識せねばすぐに運動不足に陥る状態は、人類史上においてとても短い期間にもたらされたことを考えると、やはり人間の体というものはバランスよく食べて適度に運動しなければどこかにツケが出てくるものなんだと気づかされるのにゃ。

糖質制限推進派の著者の方々のたとえば次のような仰りようは、そのあたりのことを意識してのことなのかもニャア。

「もともと人類は炭水化物など摂取できない時代をずっと過ごしてきたのに、稲作文化がはじまったのをきっかけにこれを摂るようになった。それはそれ以前の(狩猟を中心とした)時代と比べるとあまりにも安易に摂れるようになったため過剰摂取を引き起こした。加えて〝糖質〟への依存性は他の依存性物質と比べてもかなり高いそうにゃにゃ。そんな恐ろしさを秘める糖質であるが『ご飯が食べたい』という欲求というものを意思レベルで押さえ込むことは到底不可能で、結果、(ご飯粒などの)摂取過多によって体調不良が今度は起こるようになった。それが現代人をめぐる生活習慣病を引き起こすリスク要因ともなっている」と。

食べつけないもの(炭水化物)を食べるようになり、していたはずの運動をしなくなったわけだから、そりゃ現代人に生活習慣病が蔓延するのも必然ってなものだにゃ。

要はやはり栄養素の構成の面でも摂取の過程においても本来のバランスが崩れているのは間違いないにゃ。かつての人類は「食べる」ためには「ものすごい体力を要した」にゃ。それはウチたち猫と同じようなものだにゃ。「狩り」は「体力」がそもそもいるものにゃよ。エネルギーを消費しながらエネルギー源を獲得するという行為が食事の本質だったのだにゃ。今のように特段のエネルギーを使わずに食料を手にするなんてことは夢のまた夢であったのだにゃ。

そして、そうやってやっとのことで口にした食料のその栄養素の構成比こそは、圧倒的にタンパク質および脂質で占められたわけだにゃ。炭水化物はその時代には夢の食べ物だったんにゃから摂りたくてもできないことだったのニャア。

そうした食事における栄養素の構成事情って奴に加えて、食べるというエネルギー摂取のために大量のエネルギーロスが発生するそのような厳しい環境下に置かれる体というものは当然いつも〝飢餓状態〟にあるので血糖値は常に下がってしまいがちになるのにゃ。そもそも血糖値をあげるための〝糖質〟を摂取する機会がほぼない上に激しい運動が加わるものだから、そりゃ普通に生活していれば反対に血糖値を上げるほうがそれはそれは相当大変なことだったんだにゃ。

にゃので、体自体の基本設計は〝(血糖値を)上げやすい〟方向での進化のチューニングがなされているのにゃにゃ。つまり、エネルギー摂取の過程でわずかでも糖質が体内に入ればすぐにでも(低血糖になることで命の危機に陥ることを避けるために)血糖値をあげる仕組みなのだにゃ。

そんな特徴を備えてしまった体だからこそ、「糖質をいとも簡単に口にできる」現代においては、なおさら同時に「運動」がワンセットになっていることが求められるのは自明なわけにゃが、なかなかそうした自覚は持てないのにゃよ。毎日忙しいしにゃ。

さて、糖質制限を日常に取り入れるということは、かつての狩猟生活時代の栄養バランスを擬似的に体内につくりだしているということに他ならにゃい。とすれば、同じくその時代の人たちが「食べる」ために恐ろしいほどの「肉体酷使」を求められた状況をイメージしてみることで、現代における日常におけるバランスのとれた過ごし方についてのヒントがもらえそうだにゃ。

それは言うまでもなく、エネルギーを摂取するときには同時に体もかなり動かしておくという、この二つをワンセットで必ず行うことがマストという結論にやはり必然的に達するのだにゃ。というのも炭水化物という高エネルギーを摂らない状態においては、それでもってはじめて筋肉なども維持されていくわけにゃんで……。

考えてみると、人間のみならずペットの糖尿病なども増えているのは結局そのあたり——栄養素の構成と運動とのバランスが人と同様に崩れているからだろうニャア。ペットフードには大量の炭水化物が含まれているからにゃ。

ウチの友達の外猫はよく「家猫はいいよにゃあ」とかって羨ましがるけれど、そうとばかりも言えないのにゃにゃ。なんて言ったらきっと「贅沢言うな」って猫パンチ飛ばされるにゃろうけど、実際そういうふうな家猫ゆえのこと(糖質の過剰摂取と運動不足)が遠因と考えられる病気になっている家猫だって少なくないしにゃ。

ともかく進化の歴史のなかで作り上げられた自分の肉体の特徴を押さえつつ、「食う、寝る、遊ぶ」をいかに実践していくことが大事なことかを今回のことは教えてくれたのにゃよ。

飼い主さんはどうも新たな目標を立てたらしいにゃ。「炭水化物の摂取量をわずかばかり上げ、同時に全身の運動量を少し上げる方向で見直してみよう」って。なにせ炭水化物を抜くだけで本当に実に簡単に体重も血糖値も良好に維持されていたから、それにかまけて基本となるべき運動がおろそかになっていたという反省からだにゃ。

ただし、飼い主さんもその同志もやりすぎるきらいがあって、そのあたりについても互いに「そこも課題ですよね」と笑っていたニャア!

いずれにせよ体は人それぞれなので、自分に最もあったやり方を模索するのが最善なのにゃし、ウチとしては飼い主さんにはずっと快調でいてほしいだけなのにゃよ。

糖質制限の初期・中期においては間違いなく体調は最高に近いところまでもっていけていると飼い主さんは言っているから、やはりここは長期での推移観察の次元に入ったということにゃ。

糖質制限については諸説ありにゃすが、どれを選び取るかは今の時代本当に難しいのにゃよ。とにかく情報量が多すぎるからニャア!

だからこそ、我が身や仲間とともにそれらをためし、その結果を報告するサイトやYouTuberなどが重宝されているのかもしれにゃいにゃ。今回のご報告が皆様の体調管理の一助となれば、猫としてこれほど嬉しいことはにゃいにゃ。

みなさんもどうぞお体ご自愛くださいませニャア! 🐾


【筆者略歴】三毛猫ミャア。2004年、路上生まれ。飼い主さんが好きすぎてひたすらついて回るネッコであり、特に、スマホへは異様なほどのライバル心を燃やす。趣味:飼い主推し!・褒め活!。好きなもの:鰹節と本と飼い主さん。夢:浄土へ還りては菩薩猫となりて、娑婆へ戻りては飼い主さんをひたすら応援すること。特技・自慢:100万回お経を浴びてニャス。心地よい日向を探すプロ。「博士の愛した三毛ネッコ」としても知られる。以上ですのニャ🐾

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三毛猫と博士
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