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記事一覧
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇九❳ 附・詩人の為のワードローブ集
気が滅入ってしまうので、ぐんぐん飲んだ、酔っぱらって前後不覚、カルモチンよりアルコール、天国より地獄の方が気楽だ!(種田山頭火)
もっとみる都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇6❳ 附・詩人の為のワードローブ集
出來不出來はあっても、私は蕪村の踊りの句が大好きである。句よりも踊りそのものが好きなのではないかと苦笑してしまうことも少なくない。
兎角して踊(をどり)となしぬ若イ者 蕪村
(髙橋治『蕪村春秋』)
都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇5❳ 附・詩人の為のワードローブ集
わたしはキノコを栽培してみようと思い立った。椎茸の栽培はいちばんかんたんだ。種菌のついたくさびを椎や栗やクヌギのボサに打ち込んでおけば、次の年の春には必ずシイタケがニョキニョキ首を出してくる。(杉浦明平)
もっとみる都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲番外篇4❳ 附・詩人の為のワードローブ集
カバラ学者にとって聖書の文字が意味をもっていたのと同じように、語を形成するおのおのの文字は意味をもっている。(『続審問』J.L. ボルヘス)
もっとみる都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲卅❳ 附・詩人の為のワードローブ集
ダメヨ、ダメダメと、逃げる芳恵に、私はなおも執拗に迫っていく。引っ掻かれようと蹴飛ばされようと、坊主頭をふりたてて蒸気機関車のD51(デゴイチ)のように突進する。(『ネコさんの好色十三月夜』金子信雄)
もっとみる都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿九❳ 附・詩人の為のワードローブ集
''味は心なり''と言われておりますが、ほんとうにそのとおりでございます。お料理をつくることによって心を練り、いかにおいしくつくるかで工夫をこらし、美しい盛りつけを考えることによって美意識を養います。こんな素敵な修行の方法が他にございますでしょうか。(米田祖栄尼)
もっとみる都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲廿七❳ 附・詩人の為のワードローブ集
その修行が辛く苦しいものであったことはわかるにしても、憧憬や心酔は畢竟するところ何物も生みはしないことを語っていた。- 白洲正子『西行』
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