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つかめ! V系のターニング・ポイント
90年代~2000年代初頭、数多く存在したV系バンド。
彼らはすべからく「もとV系」と「そのままV系」に二分した。そして成功または失敗につながり、その後に展開している。
何のことか。いちばんわかりやすいのはラルクだ。なお「L'Arc~en~Ciel」なんて入力するのは面倒だし、マスコミに強要した「ラルク アン シエル」(←半角スペースを使う、スペースを省略してつなげない、ナカグロを使わ
【勝手に意訳】――V系黄金期バンドの有名曲を「わかりやすく」解釈しよう!
■まえがき
えーと、これだけは言っておかねばなりません。
「僕はこれらのバンドや曲が、大好きでしたし今も好きです」
茶化してはいますが、決して馬鹿にしているわけではないので、それだけは悪しからず……。
つくづく「V系の歌ってイメージが強くて、俯瞰で見ると意味わかんないよね」と思うことがあり、まぁ実際そういう歌詞が多いわけです。
それを「あえて下世話に意訳して」解釈しやすくしてしまう、と
『MILLION MIRRORS』に見えるSOFT BALLETの「終末への序曲」
はてさて。
以前「ソフトバレエ、まずは『愛と平和』が代表作だ」と記した。同時に「取っかかりには『INCUBATE』もおすすめ」とも。
その2枚のポップ・サイドが強い傑作の間に、ファンでさえ議論の的となる作品が存在する。それはソフトバレエ(以下ソフバ)がアルファからビクターへ移籍し、大きく期待されての第一作になった『MILLION MIRRORS』。スペルに「L」と「R」が多いので逆に誤入力し
JAPAN――「服を着た憂鬱」とその仲間たち
ジャパン。いやJAPANなのか。
というのも、表記がはっきりしないのだよ、このバンドは。洋楽だと普通はカナひらきされるものの、このバンドにおいては「JAPAN」と銘打たれているケースが実に多い。オビなんかもバンド名をロゴそのまま採用していたりして。それは「日本」を意味するバンド名への敬愛か、はたまたカナで書くと何となく間抜けだからなのか。ヒロミゴーが思い浮かぶ人もいるだろう。
いちいち「全角
【ジョン・ウェットンの個人的傑作12曲 (を選ぶことで、敬愛していた彼への追悼とする文章) 】
2017年1月31日……またも、偉大なるミュージシャンが亡くなった。
ジョン・ウェットン、享年67歳。
大好きだった。でも、近年はあまり追わなくなってしまっていた。
いつでもそこにいて、またすぐ日本に来てくれると思ってしまっていた。
ウェットンは2000年代からアルコール依存症の苦しみを越え、晩年は癌と闘い、摘出。その時期にして結婚し、みるみる痩せていったものの、常に笑顔の写真を発信し
SOFT BALLET『愛と平和』――破壊と創造がループする「代表作」
ソフトバレエのスタジオ作で、万人におすすめできるものはどれか?
オーディナリーな答えはおそらく、ふたつに絞られるだろう。アルファ時代の『愛と平和』か、ビクター時代の『INCUBATE』に。
双方ともに作品としてのバランスが優れており、「アルファ時代の総決算」「ビクター時代の正念場」となる楽曲自体も充実した時期。「森岡:藤井」の作曲者配分も『愛と平和』では「5:6」で、『INCUBATE』では
特定ミュージシャンを好きになると、その先に待っている各種地獄
誰かを、好きになる。
それって恋でも趣味でも同じ、やはり「盲目」に陥りがち。好きすぎて対象の全部を知りたくなり、すべてを自分のものにしたくなる。
いや別に、これは男女に限ったわけでもなく。それこそ趣味、音楽でもそういう人は少なくないのじゃないだろうか。
クラシック愛好家は同じ曲でも指揮者やコンサート・ホール、オーケストラなどの違いを楽しむし、ジャズ愛好者は同じ曲の演者や楽器、編成や年代など
シド・バレットという名の偶像
さて。
たまにはプログレを書かねば。ピンク・フロイドを書かねば。
忘れがちですが、わたし、プログレッシャーでフロイド・ファンなのですよ。ときどき思い出します。
そんなわけで今回は、シド・バレットのお話です。
シド・バレット。本名ロジャー・キース・バレット。
とかく「狂った天才」と言われて肯定意見しか出ない、ピンク・フロイド創設者。
「シー・エミリー・プレイ(エミリーはプレイ・ガール)
『DANCE 2 NOISE』とは何だったのか?
ダンス・トゥ・ノイズ。
BUCK-TICKやSOFT BALLETを「とっても」好きだった人にだけ通じる「ああ、そんなのあったねぇ」というワード。かすっていない人には「何ですかソレ」になってしまう響き。
ご存知でしょうか、皆様。そこで泣いてる人、あなたのために書いてますよこの文章は。
この『DANCE 2 NOISE』と銘打たれた作品群は、ビクターに在籍する若手からベテランまで、メジャー