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【人生ノート285】最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ

本性をかざるな

われのために吾は生まれずすめ神のよさしのままに生まれ来しなり

いかならむ手柄なりともその中に自利自愛あらばすべてゼロなり

えらそうに見せたいばかりにいろいろと無理をしてまで飾る世の中

狂と呼ぶも賊と評すも何かあらむ天地に恥ぢぬ心なりせば

無理をすることが一番悪しき故すなほに本性あらはしてゆけ

最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ

われはまだいたらぬものぞ赤子ぞと常に思ふて人に対せよ

われはえらいと思ふが故の立腹ぞと教御祖もさとし給へり

一目見ればその本性は分かるなりすなほに自然にふるまふがよい

天地の皇大神のその外はまたきものなし恥ぢよ人々

省みず恥ぢず悟らぬかたくなの人の心をいかにとかせむ

春すぎて夏来るごとく何事もみ心のままになりてゆくなり

うつし世の業は三年も習ひなばいかな阿呆も相当にやる

永遠に活き通しなる霊の糧をあつむるすべは知らざり

これからがどえらいことになると灘信と不信が渦をまくなり

『信仰覚書』第二巻 出口日出麿著


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