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知恵

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この知恵はゲットしておきたい。もう一度見返したい。そんな記事を集めました。
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#エッセイ

「わたし」は細胞膜に「受信」されている。

自分の投稿で、わたしはよく「内側」という言葉を使います。 noteでのみなさんとのつながりは、「内側」からのつながりだなあ、と。 外見とか立場とか、そういうものが最初のアプローチとなる「外側」からのおつきあいとは少し違って……わたしはそれが好きだなあ、と。 その「内側」って、実際はどこにあるのでしょうね。 自分の心、価値観、思考、記憶……そういう、「わたしの中身を成すもの」すべてをひっくるめて、わたし自身は「内側」という言葉を使います。 でも実は、「内側」は、わたしの内側

花。貴石。そして笑顔。

わたしは花が大好きです。 花が嫌い……という方には、あまりお目にかかったことがありません。 興味がない、という方はいらしても、嫌い、とまでおっしゃる方は、記憶にある限り、お会いしたことがありません。 役に立つ、といえるものではないのに、なぜか花は人の心を魅了してやみません。 作家・カウンセラーであり、同時に現代精神世界の指導者ともいわれるエックハルト・トール氏は、著書『ニュー・アース』(吉田利子訳/サンマーク出版)のなかで、花に、植物の「悟り」をみることができる……と語っ

シュルレアリストたちの骨牌 続・トランプの来歴

マルセイユという響きには、どことなく懐かしさがある。 ここを訪れたのは2度、滞在期間にすれば1か月足らずだけれど、地中海に面したこのフランス第2の都市に不思議な親しみを覚えている。ここには大都市の喧騒はなく、多くのヨットが停泊する旧港付近はむしろ人情深い下町の感じと、港町らしい荒くれた気配が相まってぞわぞわした。 ずいぶん前になるが、ある夏の日、このマルセイユの路上で、彫金などの飾りや手編みの手工芸品を打っている一群を見かけた。そのなかに、トランプ占いのようなことをしている

🍥燻製クラフト辣油🍥

ついに──辣油が底をついてしまった。 燻製にした硫黄島唐辛子で作った、とびっきり辛くて美味い辣油だった。 逆さまにした瓶の最後の一滴が、皿へと落ちながら、 ──いつかまた──作ってくれる?── と、私に語りかけ、酢醤油に美しく咲いて、餃子とともに、胃のなかへ消えていった。 餃子とビールで膨れた胃とは裏腹に、私はひどい喪失感を覚えた。もう、市販のものでは──がらんどうな心と辛さに飢えた舌は満たせない。まだ口のなかに残る、じんじんとしたその余韻を感じながら、 ──ああ

言葉あれこれ#21 推敲

 またしても、刺激的な記事に出会ってしまった。  豆島圭さんの「紙・耳・時間・多視点」推敲、という記事。  そういえば、推敲について書いたことがなかった。  以前、みらっちのほうで「やってみた」というマガジンを作った。  マガジンの紹介文にある通り、これは、「LINE公式、WEBサイト、投稿サイト探し、Amazon電子書籍出版、Amazonオンデマンドへの挑戦の記録」をつづった記事だ。この中の、こちらの記事。  この中で私は、最も重要なのは校正作業であり「電子書籍の出

幸せになりたい、上手な文章を書きたい方必見! 簡単で確実なたった一つの方法☆

煽りまくりのタイトルを書いてみたソウ マチです☆  でもあながちウソではござらん! 「幸せになりたい!」「上手な文章を書けるようになりたい!」方は必見でございます! 先に答えを書きます。 「自分が食べたい物を食べる」 これだけです! とっても簡単!  「え? すでにやっていますが!?」という方もいらっしゃると思います。でも、本当にそうでしょうか? 「お給料日前だから、今日は安く……」  「冷蔵庫に〇〇があるから、〇〇を使って……」 そういうのじゃナイんです! お

セックスの代わりになるものを追及してもいいと思う。

性事情って人に相談できないし、個人で抱えてしまいがちだ。 そりゃそうだ。だって、パートナーですら、自分の性の価値観や事情を話すのは難しいのだから… 3年前に男女交えた友人5人と食事中、歯科医師のAくんは誰もが羨む生活をしている。 ただ、妻だけEDでセックスレスに悩んでると気まずそうに皆に打ち明けた。 自分自身はちゃんと性欲はある。奥様とは性に関して触れてはいけない空気が漂っているらしく、ハグやキスなどのスキンシップも年単位でご無沙汰らしい。ただ妻の事は心の底から本当に愛

わたしのインナーチャイルド。そして野原の話。

トップの画像は河津桜。 静岡にお住いのクリエイターakihiroさんのお写真なのですが、なんだかすこーし不思議な感じがしませんか? これ、水たまりを撮影したものなのですって! 水たまりに映った河津桜、そして空。 上のほうにぼやっとピンクにみえるのは、水たまりに浮かんだ桜の花びらなのだそう。 ふと水たまりをのぞきこんだときにこんな世界がみえたら……それだけで、心はどこかに飛んでいきそうです。こんな世界をみせてくださるakihiroさんに、心から感謝です。 ところで最近、親し

note、人の「内側」世界をつなぐ。

子どもの本を書く仕事をしていることを、自己紹介に少し記しましたが、ずいぶん前に書きかけたお話のひとつを、最近、よく思いだすようになりました。 書きかけた、と申し上げた通り、結局完結させられなかったお話です。ただイメージだけは今も強く残っていて、執筆中の感覚はよく思いだすことができます。そのイメージが最近になって、 (ああ、こういうことだったのか……) すとんと腑に落ちるような氣がするのです。 お話の核になっていたのが、「わたしの外側の世界は周りの人たちとつながっている。そ

「書く」。「書かない」。

「てがみさま」というお話を書いたことがあります。 手紙の神様。てがみさま。 大切に書いた手紙には神様が宿ることを──短いお話にしました。 封筒を開け、折りたたまれた便箋をひらくと、おかっぱ髪の女の子の神様が、ちょこんとそこに現れる。それが、てがみさま。 そのお話を書いたのは、もうずいぶん前のことです。 誰かに手紙を届けるのが、いまよりずっと身近な時代でしたから、ちょこちょこと、お礼状など書く習慣がありました。 手紙を書くときには、必ず心を込めて。 封書のときには、てがみさま

人も光合成をしているよ。

一日一食で過ごすようになって、2年程になります。 それまでは、分子栄養学を、独学ですが熱心に学んでいて、タンパク質やビタミンを丁寧に摂取することを心がける生活でした。 体調を崩していた時期もありましたので、そうした栄養素が確かに体を助けてくれた実感を、今でも感謝をもって記憶しています。 それが、あるときふと、(栄養って、食べ物以外からも摂ることができるんだ!)と……発見のような、確信のようなものが、すとんと空から降りてきたのです。 それは、栄養素のお蔭で体調が回復し、趣味の

非難されたときの対処法👍

突然ですが、人から非難されるの、嫌ですか? (ほんとに突然🤣) 非難とは、間違えていると責められたり、文句を言われたり、自分の考えや行動を否定されることです。 自分が何かの過ちをしてしまったときは、多少は仕方ないかもしれません。それでも良い気はしませんけどね。。 ときには、 自分の価値観ややりたいこと、がんばっていることなど、今、自分が大切にしていることを否定されることもあるかもしれません。 自分ががんばっていて、周りからも認められているのに、急に誰かから、それはダメ

《神》の居場所

 5月10日付けの毎日新聞に「掃除をしないとどうなる?」との見出しでコラムが掲載されていた(「れきし箱」伊藤和史)。  コラムは、執筆者が京都の禅寺で接した「一掃除二信心」の禅思想の話に始まって、或る民俗学の著作の話題へと移る。その本の著者がかつて沖縄の宮古島で暮らしていたとき、掃除をする意味を実体験として深く理解したエピソードが紹介される。  この箇所を読んだ瞬間、ぼくはハッとした。  もしかすると、日本人の《神》の原型は、ここにあるのではなかろうか?  日本人の《神

世界には「しなければいけないこと」と「自分のしたいこと」の二つがあるのではなく、「しても、しなくても、どっちでもいいこと」しかない。

自由だ〜!ダーッ!! 何をすることもできる! 何をしないこともできる! 好きなことだけすることができる! 用事をするのも、用事をしないのも自由! 本を読むのも、本を読まないのも自由! 昼寝をするのも、昼寝をしないのも自由! こんな単純なことにずっと気づいてなかったんだなー。 世界には、「しなければいけないこと」と「自分のしたいこと」の二つがあると思っていた。 全部、この二つのどちらかだと。 本当は、全部、「しても、しなくても、どっちでもいいこと」だった。 微妙な