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《神話》・《聖書》・《聖人》

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《神話》と《聖書》、《聖人》で書いた記事をまとめてます。《神話》では主にギリシア神話、《聖書》では旧約・新約聖書のエピソードを取り上げてます。
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《聖人-1》もうひとりの使徒・パウロ

《聖人-1》もうひとりの使徒・パウロ

こんにちは。
Ayaです。
前回イエスの生涯と受難について書き上げましたので、今回からは聖人についてとりあげます。
まず取り上げるのは、『もうひとりの使徒』とも呼ばれるパウロについてです。

もうひとりの使徒

自殺したユダのかわりに、籤引きによって、マッテヤという人物が十二使徒に追加されました。しかし、このマッテヤについての聖書の記述はありません。
かわりに『もうひとりの使徒』として崇拝を集めて

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《聖書-20》イエスの復活とその後

《聖書-20》イエスの復活とその後

こんにちは。
Ayaです。
『人間イエス』は冤罪によって死を遂げましたが、その後復活したからこそ、『メシア(救世主)』となりました。今日はイエスの復活と、彼の周辺の人々のその後について取り上げます。

『我に触れるな』

イエスの磔刑後、マグダラのマリアが彼の墓を訪れると、墓の蓋が空いていて、遺体がありません。彼女が嘆き悲しんでいると、後ろから男性に声をかけられます。振り返るとイエスでした。

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《聖書-19》イエスの受難

《聖書-19》イエスの受難

こんにちは。
Ayaです。
ユダの裏切りによって、捕縛されたイエス。忠誠を誓っていた弟子たちもちりじりに逃げてしまいました。
イエスは大司祭のもとへ連行され、尋問という名の下で暴行を受けます。

ペトロの否認

一番弟子を自認していたペトロはイエスの捕縛時どさくさに紛れて逃げてしまいましたが、やはり心配だったのか大司祭の邸に潜り込みます。
ですが、邸の女中が、『この男もイエスと一緒にいた』と告発し

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《聖書-13》聖母マリア

《聖書-13》聖母マリア

こんにちは。
Ayaです。
《聖書》マガジンを久しぶりに更新します。前回までは旧約聖書でしたが、今回から新約聖書を取り上げます。
新約聖書とはイエス=キリストの生涯について彼の弟子たちがまとめたとされる書物です。
イエスは当時のユダヤ教では考えられない新しい”赦しの神”をとなえ、ユダヤ教高位聖職者たちに睨まれてゴルゴダの丘で磔刑に処されました。しかし、その後”復活”を遂げたことで、『キリスト(※救

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《神話-17》黄金の林檎

《神話-17》黄金の林檎

こんばんは。
Ayaです。
今回から3回にわけて、ギリシア神話最大の戦争・『トロイア戦争』についてまとめます。

黄金の林檎

トロイア王は「今度生まれてくる男子はこの国を滅ぼす」という信託を受けていました。このときに生まれたのが王子だったので、王妃ヘカベーは必死に抵抗しましたが、トロイア王は部下に赤子を殺すよう命じます。部下は王妃の悲しむ姿を思い出して殺せず、山の中に赤子を捨てました。この赤子は

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《神話-16》悲劇の王オイディプス

《神話-16》悲劇の王オイディプス

こんにちは。
Ayaです。
今日はギリシア神話最大の悲劇・オイディプスにつたいて取り上げます。

アレスの呪いによって、セメレー(ディオニューソスの母)やアクタイオン(アルテミスの裸を見て殺された人)の悲劇がおきたテーバイ王家でしたが、その悲劇はまだおわりませんでした。

オイディプス

テーバイ王ラーイオスは「子どもに殺される」という予言を受けていたため、子どもを作らないように警戒していました。

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《神話-15》ギリシア神話の悲劇

《神話-15》ギリシア神話の悲劇

こんにちは。
Ayaです。
今日はヘリオスの息子・パエトンと、同じような死を迎えたイカロスについてです。

パエトン

パエトンはヘリオスの息子でしたが、彼の友人たちは誰も信じてくれません。パエトンはこれを証明するため、東の果てにあるヘリオスの宮殿に向かいます。ヘリオスは息子を歓迎し、なんでも願いを叶えてやろうと約束します。パエトンは『太陽の馬車』を操縦させてくれとねだりました。ヘリオスは後悔しま

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《神話-14》ギリシア神話の悲恋

《神話-14》ギリシア神話の悲恋

こんにちは。
Ayaです。
今日はギリシア神話の悲恋を取り上げます。

エーコー

エーコーはニンフのひとりで、おしゃべりで明るい性格でした。
エーコーたちニンフと、ゼウスが戯れていたとき(今でいうキャバクラか)、へーラーがいつものように浮気調査にやってきます。
ゼウスとその相手たちを逃すため、ヘーラーに声をかけ、取り止めのない話をするエーコー。当然バレており、怒ったへーラーはエーコーに呪いをかけ

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《聖書-11》ソロモン

《聖書-11》ソロモン

こんにちは。
今日はダヴィデ王の跡を継いだソロモンについて取り上げます。

ソロモン王の名裁判

ソロモンはダヴィデ王とバトシバの息子で、崩御直前のダヴィデ王から後継者指名されていました。しかし、ダヴィデ王の死後、異母兄も後継者として名乗りをあげ、王位継承争いが勃発します。彼を倒したことで、ソロモンは名実ともにダヴィデ王の後継者となりました。
神から即位の祝いに何欲しいか聞かれると、ソロモン王は『

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《聖書-9》サムソンとデリラ、ルツ

《聖書-9》サムソンとデリラ、ルツ

こんにちは。
Ayaです。
今回はサムソンとデリラ、ルツについて取り上げます。

モーセやヨシュアによって、約束の地カナンにたどり着いたイスラエルの人々。
ダビデが現れまるまで、この時代イスラエルの人々を導いていたのは『士師(しし)』と呼ばれる預言者たちでした。この『士師』で最も有名なのが、サムソンです。

サムソンとデリラ

あるイスラエル人の女性に天使が現れ、子どもを身籠ったことと、その子ども

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《聖書-7》ヨセフ

《聖書-7》ヨセフ

こんにちは。
Ayaです。
今日はヤコブの息子ヨセフについてです。

ヨセフ

ヤコブの最愛の妻ラケルが生んだのは、このヨセフと末子のベンヤミンだけです。ベンヤミンを出産後、ラケルは亡くなってしまったので、父ヤコブの愛情はこの二人に集中することとなります。
面白くないのは、他の兄たちです。知ってか知らずか、ヨセフはさらに兄たちの悪感情を煽ることを言い出します。
『自分が集めていた束がすくっとたち、

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《聖書-5》アブラハム

《聖書-5》アブラハム

こんにちは。
Ayaです。
《聖書》第5回の今回はアブラハムについて取り上げます。

アブラハム

第2回で取り上げたノアの何世代か後の子孫にあたります。妻サライと、甥のロトと慎ましく生活を送っていました。そんなアブラハムが75歳になったとき、神から『わたしの示す地にいきなさい』と命じられ、旅立ちます。アブラハムはカナン地方に到着し、神から祝福を受けたので祭壇を築きました。このカナン地方がのちに『

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