【解説】なぜプレッシャーで頭がいっぱいになるとミスを連発するのか
Q:仕事中に、「失敗したらどうしよう」と気をつければ気をつけるほどミスしてしまいます。上司からのプレッシャーをかなり受けています。気にしすぎてたりマイナスの感情にとらわれているからでしょうか?どう対策したらいいかも知りたいです。
こういった質問にお答えします。
✔︎この記事を読んで実践すると
・なぜプレッシャーで頭がいっぱいになるとミスを連発してしまうのかがわかる
・プレッシャーを感じる状況に陥った時のための対応策がわかる(不安・心配な気持ちが減る)
・「今の自分に満足している」と思える、自分を受け入れられる思考のクセを身につけるために必要なことがわかる
✔︎この記事の信頼性(少し自己紹介)
・元公務員歴14年(奈良県庁)
・そのうち4年間、精神保健の仕事を担当
・出版社と契約し「グッバイ公務員」という著書を全国出版
・10ヶ月に及ぶ「メンター養成講座」を受講(詳しくは、このマガジンの「はじめに」をご覧ください【無料公開】)
「仕事のミス」といえば、よく耳にするのは、上司からの過度なプレッシャーを受けてミスを連発してしまう部下の話ではないでしょうか。
今回は、なぜ過度のプレッシャーを感じると人はミスをしてしまうのかを解説します。
そもそも脳はポジティブ・ネガティブを判断できない
実は、「こんなことが起こったらイヤだなぁ、起こらないでほしい…」というふうに強くイメージすればするほど、起こりやすくなってしまいます。
この理由は、脳がポジティブ・ネガティブの判断ができないからです。
「これだけ強く思っていることだったら現実にしてあげよう」と行動を促してしまいます。
良くも悪くも「今自分が思っていること」が正義なんですね。
人間には感情があって、この感情が乱れると集中力が乱れます。
集中力が乱れると、ミスが起こりやすくなります。
プレッシャーで頭がいっぱいになるとミスを連発してしまうのはこういった理由があるからです。(感情とか集中力って目に見えないから厄介ですよね)
脳は、ポジティブ・ネガティブを同時に見ることはできない
突然ですが、次の3つの作業をしてみてください。
①まず、人生で一番嬉しかったことを思い出してください。
②次に、人生で一番辛かったことを思い出してください。
③次に、人生で一番嬉しかったことと辛かったこととを同時に思い浮かべてください。
できませんよね?
ぼくもこの質問をされるまで気づけなかったんですけど、脳は、ポジティブ・ネガティブを同時に見ることはできないんです。(交互は可能です)
「あんな人嫌いだ!」って思うと、その人の嫌なところがすごく見えるようになった経験はありませんか?ネガティブなことを見ている間はネガティブな部分に目がいきやすんです。
逆に好きな人のことを思うと、その人の好きなところが色々湧いてきますよね。ポジティブなことを見ている時はポジティブな部分に目がいきやすいんです。
つまり、「思い込み」が起こりやすいんですね。
人間の脳はこういうものであるということを覚えておいてください。
「あれ?自分思い込んでないかな?」とセルフコントロールに役立ちます。
【衝撃の事実】どんな思考で臨むかで結果が変わる
上の図では、最終的にチューリップの花かヒマワリの花が咲いています。
チューリップの種をまくと、チューリップの花が咲きます。
ヒマワリの種をまくと、ヒマワリの花が咲きます。
途中、水や光で成長スピードは変わるにせよ、ヒマワリの種をまいたのに、チューリップの花が咲くことはあり得ないし、逆もまた然り。種は「物体」として存在しているので、間違えにくいです。
めっちゃ簡単な話ですよね?
でも、物体化していない、目に見えない「思考」は「結果」の食い違いがわかりにくいんです。
また、「思考」は常に変動します。
具体的にいうと、「最初はやる気満々!」だったのが、継続しているうちに「やっぱり無理かも」となることがありますよね。感情が乱れたり、目標がブレると「思考(種)」が変わってしまう。これが厄介です。
自分が出したい結果があるのであれば、その「思考(種)」を保って臨まないと、望まない結果(花)になってしまうことがあるわけです。
望んだ「結果」が得られなければ、元の「思考(種)」が違っていたというになります。どんな思考で臨むかで結果に大きな違いが出てしまいます。
この理論はぜひおさえておいてください。
プレッシャーで頭がいっぱいになることがわかっている時の対応策
冒頭の質問のように、プレッシャーで頭がいっぱいになった時はネガティブな感情にとらわれ、集中力が落ちます。集中力が落ちるので、当然ミスしやすくなります。
ここで、プレッシャーで頭がいっぱいになることがわかっている時の対応策を紹介します。
昔、行動することを辞めてしまった後輩、新入社員1年目のAくん(仮)がいました。
Aくんは上司Bさんの高圧的な態度が苦手。
ミスするたびに大きな声で怒られました。
Aくんは何か行動するたびに上司の顔色をうかがうようになります。
そして上司Bさんの前に立つと、極度に緊張してしまい、うまく話すこともできません。
やる気満々で入社したAくんでしたが日に日に元気を無くしていき、最終的に上司から指示されたことしかしなくなりました。
自信も持てず、「この会社は自分にはあっていない、この仕事には向いてない」と思い、ついには退職してしまったのです。
コミュニケーションタイプがそもそも合わない上司と部下の関係ってありますよね。Aくんはプロセスから話すタイプでしたが、上司Bさんは結論から話すタイプで噛み合いませんでした。
この場合、Aくんには「上司Bさんと話す時は、まず結論から話すようにする」という対応策があったわけですね。
プレッシャーを感じる場面がわかっているのであれば、「もし〇〇の状況になった時は、〇〇で対応しよう」と具体策を準備しておきましょう。常に不安だったり、心配している必要はありません。
花粉症の人でいうと「くしゃみ・鼻水が止まらなくなったららこの薬を飲もう」と薬をカバンに入れておけば飲むことができるので症状が抑えられますよね。
「自分はプレッシャーを感じた時はミスしやすいところがあるんだなぁ」という状況を理解し、できる対応策を事前に準備をしておきましょう。
事前に準備しておくことで、不安・心配な気持ちも少しラクになります。
でも、多くの方が知りたいのは、その場しのぎの対応策ではなく、「根本的にプレッシャーに強くなる方法」ではないでしょうか。
プレッシャーに強くなると、
・自分の本来のパフォーマンスが発揮できる、ミスが減る
・予想外の緊急事態にも対応できる
・プロ意識、自尊心が増す
・接する人に思いが伝わりやすくなる
というメリットがあります。
ここから、「プレッシャーで頭がいっぱいにならない自分になるための根本的な解決方法」について解説していきます。
この記事は540円ですが、『人生を変えるメンターの力〜前向き思考で行動し続ける方法』のマガジン(750円)を購読いただくと、マガジン内の記事は今後追加される記事も全て読み放題なのでお得です。
これまでの連載内容
①はじめに
④ご紹介。不安・心配から解放されるための思考トレーニング方法
⑤【解説】なぜプレッシャーで頭がいっぱいになるとミスを連発するのか(今回)
⑥【新事実】人生の満足度を上げるには自尊心が必要【育み方も解説】
⑦【発表】窮地やピンチの活かし方と目標達成できる人の思考の仕組み
⑨【大暴露】価格の設定方法と価値を伝えるために必要な3つのこと
まだ「はじめに」を読んでいない方は無料で公開しているのでどうぞ。
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プレッシャーで頭がいっぱいにならない自分になるための根本的な解決方法
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