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運動の話

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あわうみが書いた運動の話。だいたい走ってる。
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記事一覧

こういうのがあるからマラソンはやめられない(三浦国際市民マラソン初参加日記)

こういうのがあるからマラソンはやめられない(三浦国際市民マラソン初参加日記)

時計を見ると4時20分。緊張した日は思ったよりも早く目が覚めるものだ。カーテンを開けると、外はまだ黒い。お茶漬けを食べてエネルギーを身体に注ぎ込み、ワセリンを足に塗って準備はオッケーだ。

4年ぶりのハーフマラソンに、いざ出発。

出発リュックを背負い街灯の光の下を歩く。今日の目的地は三浦だ。酔っ払ってまだ昨日を歩いている人を横目に、京急の電車に乗り換える。

小説のページをめくる。剣戟が飛び交う

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今年は身体を柔らかくするぞ

今年は身体を柔らかくするぞ

20年以上悩んでいることがある。それが「身体の硬さ」だ。お参りをしながら思った。新年に始めてみるか。

今回は、一念発起してストレッチをしたら1週間で効果が出始めた話です。

中高生のとき、体育館での集会が苦痛だった。あぐらがきつかったからだ。後ろに倒れないように手をついて毒にも薬にもならぬ話を聞いていると、普段よりも時間の進みが遅くなる。終わると股関節が痛くてひよこのように歩くこととなった。

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「大丈夫?」と小学生に心配される(一人暮らし3週間目)

「大丈夫?」と小学生に心配される(一人暮らし3週間目)

※今回は痛い話なので注意です!

目覚ましよりも10分早く目が開いた。さて、待ちに待った土曜日だ。今週はとにかく大変だった。連続で出社したり連続で医者に行ったりバーチャル世界で自分を殺してすごしたり。金曜日はもう燃えカス状態で、椅子に座って虚空を見つめて8時間をやりすごした。

いいこともある。木曜日、ようやくドクターストップが解けた。ようやく走れる。でも、その前にまずはミッションがある。

髪が

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マラソン大会に失望している

注:今回は100%愚痴です。苦手な人は読まないでください。

仕事が終わると、ポストに一枚のはがき。そこに書いてあったのは桃の里マラソン中止のお知らせ。はあ。またかよ。ようやく走れるんだと張り切って20キロ走った土曜日の自分がバカみたい。そろそろ嫌になってきた。

三度目の中止2021年10月、湘南国際マラソンにエントリーした。

このマラソン大会、昨年もエントリーしたが中止だった。昨年はコロナが

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 人体の可能性に思いをはせる

人体の可能性に思いをはせる

10月。マラソン大会にエントリーした。二度チャレンジして二回とも中止されてしまったフルマラソンの大会。三度目の正直だ。

しかし、最近走っているのは週に10キロ。42キロ完走はまだまだ夢物語だ。
ここで作戦会議。ここから完走までに必要なのは? 答えは自明だ。走る距離を伸ばせばいい。決めた。休日は20キロ走って、余裕があれば追加で歩こう。

決心してからはじめての土曜がやってきた。ひもを結ぶ。家を出

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今度こそ大会で走りたい

今度こそ大会で走りたい

吹く風が心地よくなってきた。運動の秋。マラソンの秋。今年もこの季節がやってくる。今回は久しぶりに走る話を。

フルマラソンに出ると決意してから早2年。台風で中止され、今度こそはとリベンジに燃えた大会もコロナ禍で中止。当分の目標は「体力の維持」に。

夏は走るのがきつい。真昼に走ったりしたら干物の気持ちを理解できること間違いなし。必然的に夜に駆けることに。夜だと遅くまで起きれないから距離は5キロぐら

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VR卓球にハマったら現実のテニスができなくなっていた

VR卓球にハマったら現実のテニスができなくなっていた

緊急事態宣言がとりあえず終わった。つまり、またテニスコートが使えるようになる! テニスバッグのほこりを払い、靴とラケットをつめこむ。準備オーケー。寒い冬はお休みしていたので、大体半年ぶりだ。

それなのに、まさかラケットにボールが当たらなくなっているとは……。

VR卓球を始めた
再びの緊急事態宣言。通勤しなくなった。動かなくなった。眠くならない。体が元気。でも平日に走るのは面倒。というか寒い。目

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はじめてマラソンを意識した小学生のあの日

マラソンを始めたのは社会人になってから。でも、長距離をはじめて意識したのは小学生のあの日だ。「君は長距離型だ」とつぜん先生に告げられたあのとき。

運動ができない小学生に社会権はない。小学校の体育の授業が憂鬱で仕方がなかった。見当違いの方向に飛んでいくボール。回れない鉄棒。飛べない箱。遅い足。マット運動はもってのほか。唯一まともにできるのは縄跳びだった。なんで縄跳びなのかは今でもわからん。

「自

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東京バーチャルマラソン 波乱万丈ヘロヘロ体験記

東京バーチャルマラソン 波乱万丈ヘロヘロ体験記

たかがマラソン、されどマラソン。バーチャルだからと言って準備を怠ると痛い目に合うのは実際の大会と同じ。これは、バーチャルマラソンに慢心して挑んで痛い目を見た話。笑ってやってください。

バーチャルマラソンを走ろう
今週から「ROAD TO TOKYO MARATHON 2021 Virtual Marathon」が始まっている。完走者には抽選で東京マラソンの出走権が当たる! 期限は日曜の17時まで

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AIに従ってランニングシューズを選んでみた

AIに従ってランニングシューズを選んでみた

 AIの時代。それはマラソン界も例外ではない。

靴の寿命が近づく
ずっと使っていた2代目ランニングシューズが擦り切れてきた。相棒と一緒に走った距離は1000キロ。一緒に揖斐川を走った思い出。帰りに寄った銭湯で地元のおじさんと仲良くなったとかあったなあ。初めての青梅マラソンで30キロを走ったのもこの靴。きのこたけのこ戦争に巻き込まれたこともあったっけ。

長年お疲れさま。でも次のシューズをどう選ぼ

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走らない禁断症状が出ている

走らない禁断症状が出ている

知らないうちに「ランニング依存症」に罹患してました……。

実はランニングシューズを新しくした。詳しくは別の記事で書くが、「ちょっと上級者向け」の靴にした。つまりクッションが弱め。

めちゃくちゃかっこよくて通販で買って届くまでの3日間は靴のことばかり考えていた。スマホで注文履歴を開く。写真を拡大してうっとり。これはもしかして……恋?

靴は予定通り届いた。うれしさに平日に走ってみたところ、みごと

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家族でテニスしていたら見知らぬ高校生に惨敗していた

家族でテニスしていたら見知らぬ高校生に惨敗していた

今日久しぶりに家族でテニスができた。

東京都はテニスコート激戦区だ。東京都のコートを休日使いたいなら5倍以上の倍率を潜り抜けないといけない。今までは埼玉県民の友達とテニスをしていたが今はそうもいかず。ということで、コートが使えたのは緊急事態宣言が解除されてから2回目だった。久しぶりだ!

僕はテニスは正直そこまでうまくない。中高の部活で不真面目に続けていたからそれなりにはできるが、弱小高校の補欠

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テニスを惰性で続けなかったら今の人生はなかった—光の大学生編—

テニスを惰性で続けなかったら今の人生はなかった—光の大学生編—

大学入学。新しい世界に新しい友達。そして研究の基礎を身につけ将来の道を決めていく場所。テニスを惰性で続けてしまった中高生時代。引退後本気で受験勉強に取り組み、なんとか納得のいく大学に入ることができた。今回はテニスの話の後編です。

大学でもテニスを続けるか大学に入った。入学式に出ると左右にいるわいるわサークル勧誘の人々。歩くだけで手の中はチラシの山。当然その中にはテニスもある。せっかくテニスはある

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もっとも暑さを感じたときはいつだろう

一昨日も昨日も今日もアスファルトでBBQができそうな気候だ。お出かけしづらいこのご時世、汗をかく回数は昨年より少ないが夏らしい開放感はあまり感じられない。

こういうときは今を考えるよりも思い出にひたる方が建設的だろう。冷房の下でギラついた青空を見ながらふと思う。一番暑さを感じたときっていつだろう。

思い浮かんだのは山。ひたすら続く階段を汗だくで登っていく。見上げると頂上近くまでひたすら直線に続

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