マガジンのカバー画像

本のまわりの話

27
作者トーク会とか文学フリマとか
運営しているクリエイター

#海外文学

「本の場所」での岸本佐知子さん朗読会

「本の場所」での岸本佐知子さん朗読会

珍しく予定を2つ入れた休日だった。刺激的で好きなものに囲まれたよい日だった。

その内の1つが岸本佐知子さんによる朗読会。
ルチア・ベルリン、リディア・デイヴィス、そしてご本人のエッセイの朗読。

翻訳家としての腕はもちろん言わずもがな、ご本人がとても面白い方なのだ。
ツイッターでのあの空気が人間の形をしていた。
キュートな強気っぷりとウィットたっぷりの口調がたまらない。プッとかブホウッとかヒィっ

もっとみる
下北沢本屋B&B『マンゴー通り、ときどきさよなら』刊行記念イベント 金原瑞人×温又柔×くぼたのぞみ 「今の日本で光を放つ、移民文学の魅力」

下北沢本屋B&B『マンゴー通り、ときどきさよなら』刊行記念イベント 金原瑞人×温又柔×くぼたのぞみ 「今の日本で光を放つ、移民文学の魅力」

訳者のくぼたのぞみさんを迎え、温又柔さんと金原瑞人さんが壇上左右に…
超豪華メンバーが揃ったイベント。

こういう時、関東に引っ越してきてラッキーだったとしみじみする。
電車を1回乗り換えるだけでこんな最前線の人の生の話を聞けるなんて。

イベントではサンドラ・シスネロスのエピソードから、文学の中での「国」についてなど。

サンドラの『マンゴー通り・・・』は彼女の日記の延長だと言われ、
それに対し

もっとみる
2015年8月のキルメン・ウリベ氏トーク会のこと。

2015年8月のキルメン・ウリベ氏トーク会のこと。

大好きな作家、スペイン、バスクのキルメン・ウリベ氏が来日。
(2015年8月) 
トーク会、下北沢の本屋B&Bにて。

秋に出た新作「ムシェ 小さな英雄の物語」
執筆にまつわる話、作家としての思い、バスク語についての話、彼の詩。

内気だったという彼の子供時代が推し量られるやわらかなスペイン語。
愛情たっぷりに暗唱した、彼の妻に贈ったとても美しい詩の朗読。

とても楽しく、あっという間に過ぎた時間

もっとみる