野生、社会、そして共生がヘタクソな愛すべき動物たち - 『ナミビアの砂漠』
一瞬、動物園に居るかのような錯覚を受けた。上半身裸の主人公がヨガのポーズのように突っ伏したまま伸びをするシーン。新進気鋭の若手女優の乳房があらわになっているにも関わらず、生物の観察をしている気分だったし、動物的な可愛さが勝った。素晴らしい演技だし、明らかにこの映画に没入し、世界の観察者になっている。素晴らしい映画だと確信した。
気鋭の新人監督と俳優が、奇跡的な邂逅を遂げて作られた『ナミビアの砂漠』。いつも空虚で怒りをもち、自分勝手でガサツ。日本ではあまり描かれなかったタイプ