2017年の山姥切国広展では蝶や以外でも様々なエピソードがありました 開館前の長い待ち時間も楽しく過ごせるようにと「前説」を自ら買って出た職員 徒歩で間違った道で山の中腹の神社(織姫神社)に向かっていた方を車で目的地まで送ってあげた地元の審神者さん スタンプラリーで同名で別の場所にあるお寺に来てしまった方を目的地のお寺まで送っていってあげた住職 もちを石臼の製粉機に乗せ、回るもちでおもてなしをしたお蕎麦屋さん バスツアーで、信号待ちの僅かな時間に足利名物の「パンじゅ
突然の電話。市役所からでした。 そちらにまんじゅうみたいなぬいぐるみ落ちてませんでした? もちんばですか? そうです。ツイッターで落とした方がいるのを知り探しているのです 蝶やさんにもお伺いしているので、そちらかなと… すいませんうちにはないです。 …ここまでとは!足利本気です♩ 足利初の山姥切国広展が始まってまもない頃2017年3月7日、蝶やのツイートです 2017年の展示の成功の秘訣に SNS(旧ツイッター)での運用があります ファンの方の情報発信やレポート 協力
今では全国各地で沢山の刀剣展示が行われ、それに合わせて刀剣乱舞コラボも開催されています それぞれの地域で特色がありますが 足利で特筆すべきは 協力店として関わっているお店の多さ と 全庁体制での運営ではないでしょうか 2017年山姥切国広が展示されるにあたり、問題視されたのが食事場所 担当は市役所の商業にぎわい課でした(当時は商業振興課) 当時の担当が、ハロウィンイベントの参加店を中心に精力的に声をかけ、協力店を募りました 自分も所属している商業会を中心に声をかけ
2017年山姥切国広展示の時に驚いたのがSNS(旧ツイッター)での盛り上がり 展示の1カ月前ぐらいから様々な人が足利の情報を発信していた 以前からまちおこしや商業会で足利を元気にと活動している自分には衝撃的で、足利市民として本当に嬉しかったのをよく覚えている ツイッターは確か東日本大震災の時、情報収集として初めて、ほとんど放置していた 当時のフォロワーは500人ほど 展示の1週間ほど前に投稿したコラボメニュー栃木和牛のローストビーフ丼が一晩で500rt、フォロワーも
こちらのお席にどうぞ 2017年國廣降臨の時は連日の満席 通常は一組一卓でご案内するのですが、お一人のお客様も多く、相席をお願いしていました お席にご案内する時に どちらからお越しですか? そう声かけしていました 神奈川からです 大阪からです 福岡からです 当時はコロナも無く、全国各地から、また、海外からのお客様も多かった 既に卓に着いているお客様に 神奈川の審神者さんです 大阪の審神者さんです 福岡の審神者さんです そんな風にご紹介し、相席して頂
刀剣コラム ⑤ あの丸っこいぬいぐるみはなんだろう? 2017年、初めて山姥切が足利で展示され沢山のお客様がご来店 来店する人の多くが料理が到着するとバックからぬいぐるみを出し、手早く写真を撮りまた仕舞う 既に沢山の来店で通常メニューの提供が不可能になっていた為、刀剣メニュー山姥切栃木和牛のローストビーフ丼(当時は山姥切栃木和牛のたたき丼と呼称)のみに提供を絞り、自分は厨房を離れホールを担当していた 「これはもちもちマスコットと言って、この山姥切だけでは買えなくて、な
刀剣コラム ④ 2016年、布袋国広が足利で展示された。 商業会の会長から「何かやった方がいいよ」そうアドバイスされた。 まあ、大した反応はないだろうけど、やってみるか。 今まで官、民と様々なイベントでサービスやオリジナルメニューを提供してきた。 刀?日本刀? 先ず思い浮かんだのが秋刀魚。 塩秋刀魚を仕入れて販売しようか? 色々と思案しているうちに時間切れとなり、人気のあった丼物に山姥切の名前を冠して販売した。 確か、2週間ほどの展示だったと思う 結果、売れたの
刀剣コラム ③ 本朝鍛冶考も足利学校誌も共に刊行は幕末。 さて、国広が足利に滞在していたのは? そう、天正18年頃の僅か数年。 むしろその後の京での活躍の方が華々しい。 それなのに本朝鍛冶考には下野の刀鍛冶として足利学校住と記され、足利学校誌には門前に住みしと記される。 足利学校誌は著者が足利学校近隣で沢山の聞き取りをし編纂されたものと聞く。 足利学校近隣には幕末まで国広が住んでいた場所が共有されていた証左とも取れる。 「昔なぁ、国広って言う腕のいい鍛冶がそこに住
刀剣コラム ② あまり詳しく無いのですけれど、たぶん、ひとつのコンテンツや作品にとって聖地とかゆかりの地って、一つか多くても二つ、三つじゃないですか。 それが刀剣乱舞では刀の数だけ、とまでは言わないにしても沢山ある。 更に、歴史の中で沢山の持ち主を経てきた刀は一振りなのに沢山のゆかりの地がある。 メディアミックスやとある本丸と言う柔軟な設定と相まってたくさんの切り口があるのが刀剣乱舞の魅力かなと思っています。 若い頃、「あなたは正しい。けれど私も正しい。」と言う言葉に衝撃を受
刀剣コラム ① 2017年から始まった足利の刀剣での盛り上がり。 その頃は展示も少なくて、ましてや地域コラボなんてほとんど無くて。 足利は少し変わっていて、柔軟と言うか、新しいものが好きで、元々、織物で栄えた町で、それも製造よりも問屋として賑わっていて。だから買い付けに来た商人を「もてなす」気質みたいなのがある土地柄で。 それが2017年の展示には上手くハマったのかなと思っている。 たぶん刀剣での地域活性の黎明期にひとつのモデルケースを作れたんじゃないかなと。 それから、各地
足利長尾展 日本料理「蝶や」の取り組みをまとめました。 ・コロナ対策と来客管理の為 予約制(整理券制)の導入 一日を6クールに分け、整理券にて対応。3回目と5回目は事前にTwitterにて予約を行う 15:30~17:00の回は数日のみ受け付けほとんどクローズ(仕込み等準備にあてる) 各回定員25名を予定するが、スタッフや準備状況で10~25名の間で変動(各回平均20名程度)
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平朝臣) 桜のつぼみのころに始まり、散り際に終わった足利長尾展 展示の発表から、会期終了まで、良きに悪きに心を揺さぶられる毎日でした。 のどかな日常が一変した45日 そして、会期が始まるまでの6か月 7か月半の軌跡をたどります。 2022 足利長尾展備忘録 第一章 2021.8.11 見知らぬTwitterアカウントより山姥切国広の再展示が発表される 一次情報の大切さを知る身としては、この一大イベントの最初の発表