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2020年7月の記事一覧

『ルーナジア戦記』プレイ日記 第4話・どっちが最強? ジジイ大戦勃発!!

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 対ノーザリオ戦線では、エルザ隊本隊が戦闘を重ねつつ順調に北上中。
 一方、マナ・サリージア法王国に対しても、手をこまねいていたわけではない。
 ムウア率いる別動隊が、守備の手薄な隙を衝いてオルタニアを奪取。
 しかしそこで、南進してきたグスタファ神聖帝国の軍勢と、初めて接触する。

「……敵陣から迫ってくる異様な気配……いったい、どんな化物が率いておるのやら……」

 ム

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 番外編・かなり主観の入ったステータス解説

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 およそ20年ぶりにブリガンダインの新作が発売され、古参ファンの一人である自分は喜びのあまり連日猿のようにプレイにいそしんでいるわけですが、もちろんご新規さんが増えてくれるとなお嬉しい。
 しかし、マイナーなジャンルであり、システムを理解するまでなかなか面白さの壁を超えるのが難しいのも確かでしょう。
 そこで今回は、ユニットのステータスについて解説してみたいと思います。
 

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第5話・ノーザリオ最後の砦

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 ノーザリオの首都ランスターも陥落し、残る拠点はいよいよロレンスひとつとなった。
 未熟な君主、ルビーノ三世に代わり、城を守る主将は聖騎士グラドス。
 文字通りノーザリオ最後の砦として、不退転の構えを見せていた。

「ふん、たった一人の武勇でこの劣勢を覆せるものか!」

 そう吠えたのは、ガイ・ムール有数の騎士として知られるカインだった。

「ゆけ、オルスリーザウ! 進め、

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第6話・ノーザリオ滅亡

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 ルーナジア歴781年、第17の節、ノーザリオ王国は大陸の歴史からその名を消した。
 王子ルビーノ四世以下、多くの騎士はいずこかへ姿を消したが、様々な思惑の許、ガイ・ムールへの再仕官を望む者もいた。

「私はレオノラ。ノーザリオの紡績担当です」

 その若い女魔法師は、専門の紡績技術を継承していきたいのだと語った。
 祖国を滅ぼした国に仕えようとも、自分の生き方は曲げない。

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第7話・シノビの歴史

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「ふむふむ。なるほど~」

 ノーザリアに勝利したエルザ隊の面々は、次なる敵シノビ国との戦いに備え、その歴史を学んでいた。

「要するに、シノビの人たちは、酷いDVにブチ切れて男の人を追い出したんだね」
「ざっくりまとめると、まあ……そんな感じね」

 シュガーの言葉に、エルザはうなずいた。
 十三歳の少女に、醜い大人の世界を見せるようで抵抗もあったが、それを言い出したら、

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第8話・白龍の泉

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 シノビ国の領地は総面積の半分以上を森が占め、鬱蒼とした樹々それ自体が壁となって侵入者を阻んでいる。
 その最奥――メザの地には、神秘の水が滾々と湧きい出でる泉があるという。

「ここが白だ……じゃなくて白龍の泉……」

 シノビ族との激戦を潜り抜け、ついにこの地に辿り着いたエルザはその美しさに打たれていた。

「ここに浸かると赤ちゃんができるって本当?」

 シュガーが泉

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第9話・捨てモンス

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 ルーナジア歴782年、第7の節。
 シノビ国、グスタファ神聖帝国を立て続けに滅亡させ、エルザはその後処理に追われていた。
 ようやく仕事が一段落し、庭で休憩していると、シュガーが足早に近づいてきた。
 執務室には誰も入れるなと厳命していたので、このタイミングを見計らっていたのだろう。

「エルザお姉ちゃん。この子、探索中に拾ったんだけど飼ってもいい?」

 彼女は、一頭の

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第10話・ミレルバの大海賊

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 マーメイド・ギニー。
 可憐な二つ名とは裏腹に、勇猛で知られた大海賊にしてミレルバ諸島連邦を率いるステラ・ハーメットの実父である。
 その怪力はすさまじく、噂ではトランプの束を指でちぎるという……。

「どんな力自慢の攻撃だろうと、当たらなければどうということはありません!」

 対マーメイド・ギニー戦に名乗りをあげたのは、先日アサシンとなったケイトだった。

「バレット

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第11話・ルド様と兵法

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 782年、ガレスト。
 ガイ・ムール共和国の主力が各戦線に赴き、手薄となった隙を衝いて、この地をマナ・サリージア法王国軍が急襲した。
 総大将は法王ルド。副将はその側近カイルに大神官ギリアム。
 法王国の三巨頭による、絶対の布陣といってよい。
 対する共和国軍守備隊を率いるのは、コンラート、ユイリ、カーラの三騎士だった。

「フン、ぬるい。所詮はモハナ派の三流騎士どもよ」

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『ルーナジア戦記』プレイ日記 第12話・共和国よ永遠なれ

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 ルーナジア歴782年、第19の節――
 ガイ・ムール共和国により、大陸はひとつとなった。
 統一後、ただちに平穏が訪れたかと問われれば“否”であり、史書に記されぬ戦いもまた存在したが、それはまた別の機会に語られよう。
 これまで一人の英傑の軌跡を追うという試みを続けてきたが、ひとつの区切りに達したとして、ここに筆を置く。
 せめてもの慰みに、かの戦乱にて華々しき勲をたてし

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