『ルーナジア戦記』プレイ日記 第9話・捨てモンス
ルーナジア歴782年、第7の節。
シノビ国、グスタファ神聖帝国を立て続けに滅亡させ、エルザはその後処理に追われていた。
ようやく仕事が一段落し、庭で休憩していると、シュガーが足早に近づいてきた。
執務室には誰も入れるなと厳命していたので、このタイミングを見計らっていたのだろう。
「エルザお姉ちゃん。この子、探索中に拾ったんだけど飼ってもいい?」
彼女は、一頭のハイドッグ(統魔コスト35)を抱きかかえていた。
エルザは額に指をあて、ため息をつく。
「シュガー。前線で戦っている騎士はみんな統魔力いっぱいまでモンスターを率いているから、新しい子をいれる余裕はないって知ってるでしょ? 捨ててきなさい」
「え~。ちゃんとお世話するからぁ」
「交代させた子はどうするの? 結局誰かの手を煩わせることになるでしょ」
「ぶー」
シュガーのふくれっ面を見れば、ちっとも納得していないことはわかる。
しかし、ここで妥協するわけにはいかない。
ムウア老からも、孫を甘やかさないよういわれているのだ。
「エルザ様……」
背後から、やや籠り気味の男の声がした。
エルザはもう一度ため息をついた。
「なぁに、ダリアン。あなたもな――の?」
振り返ったエルザは、辺りが妙に暗いことに気づき、その原因を理解した瞬間、硬直した。
ダリアンが連れていたのは、グスタファの北にそびえる連峰の如き巨体を持つ、エンシェントドラゴン(統魔コスト125)であった。
十数秒後、かろうじて硬直から脱したエルザは、震える声で訊ねた。
「ど……どうしたの、この子……?」
「拾った」
さすがに戦力として無視できず、なんとかやり繰りして部隊に組み込んだが、シュガーからは大いに不満をぶつけられた。
※解説
クエストの探索では、アイテムや在野の騎士以外にも、野生のモンスターを発見することがあります。
運が良ければ序盤から最上位のモンスターを入手できますが、確率はかなり低いので、当たればラッキーくらいの気持ちでやりましょう。
ルナ戦のモンスター枠は最大で100。結構すぐにいっぱいになるので、ゲーム終盤は探索で拾ってくるモンスターが邪魔になることも多いです。