母は母であって、孫の母にはなれない訳
母は、孫にはお弁当は作れないと言った。
何が驚きだったかって、母は私へは18才を過ぎてもお弁当を作ってくれていた。
いや、大学を卒業した22才から改めて入り直した看護学校での3年間、毎日お弁当を作ってくれていた。その母が、幼稚園児の小さい小さいお弁当を、孫のためには作れないと、そう言った。
母は料理が苦手だ。
ずーっとそう言いながらも、私たち子ども3人を育てたのは母の手料理だから、母が何度「料理が苦手」だと言っても母の料理は美味しかった。
父は舌が肥えていて、というのも父の