40度の熱が4日間続いたら
体が少しポカポカしているな、とは思った。
とはいえここは東南アジア、毎日気温は30度越え。
外にいれば顔は赤らむし、汗はダラダラ。
それで動きまわっていれば熱くもなる。
もうすぐ2歳になる次男、土曜日のこと。
正確には土曜日の午前中。
朝から出かけて、帰って、昼寝して。
寝過ぎて17時前に起きて、やっぱり体は火照っていて。
昼寝起きだしな、なんて思いつつ
予定していたディナーへ出かける。
ディナーと言っても家族4人で
夜ご飯を食べに出かけるだけ。
いつもと趣向を変えて
景色がいいお店で、ディナー。
浮かれながら写真を撮る。
「ねぇ撮って」
と夫に声をかけながら次男を抱える。
あったかい、な、、、
夫が触ってみる。
「今日少しあったかいとは思ってたんだよね」
夫の表情が曇る。
そうだ、そうだった。
たしかに私も何回か思った。
けれど次男はあまりにも元気で大して気にも止めていなかった。
そしてそれが次男の”いつものパターン“だということも忘れていた。
次男はよく風邪をひく方だ。
でも高熱が出て、鼻水が出る以外
注意して見なければ気付かないのだ。
40度あっても食欲旺盛。
顔色も悪くならないし、機嫌もそこそこ。
日本でかかりつけの医者には
「うんうん、体力があるのね〜」
とお墨付き(?)をもらっていたくらいだ。
結局その夜も景色のいい店で
次男はそれなりにご飯を食べ、家に帰った。
家に着くまでに少しぐったりしていた。
だんだん体も熱くなっている気がする。
その夜から大変だった。
解熱剤は6時間おきに最大限使ったが38度より下がらない。
日曜日は寝たり起きたり。
それでもバナナやポカリをしっかり摂って穏やかに過ごした。
そのまま熱が下がればよかったが夜になると40度まで跳ね上がる。
本人も苦しいのか、うなされあっちこっちに寝返りを打つ。
元々ママっ子の次男は、私にべったりくっつく。
あつい!
体もおでこも信じられないくらい熱い。
冷凍庫から出してきたアイスノンで冷やそうとするが
次男はうなされながら嫌がる。
そう、これも、いつもそう。
冷やしたほうが気持ちいいと思うのに嫌がるのだ。
やっと朝になった。
夜中よりは体は熱くない気がする。
が、顔はぼーっとしていてまだ治ったという感じではない。
月曜日。
予約していた病院へ行き検査をする。
通訳の人が一緒に来てくれたのが心強い。
採血も採尿もがんばった。
これは親バカで、ただのまぐれかもしれないが
次男はえらかった。
尿検査はカップで指示された。
まだトイレトレーニングをしていない1歳児。
無理だと思ったがトイレに座らせたら
なんとカップに出すことができた。
えらい。
えらすぎる。
親バカ全開でここに書き記しておく。
2時間ほど待った。
検査の結果、これだという原因はわからなかった。
だが危険なデング熱や
抗生剤が必要な細菌性の感染でもないことはわかった。
採血結果を見るにウイルス性の風邪だろうと。
シロップの解熱剤をもらい帰宅。
今までどんな薬も嫌がらなかった次男
なぜかこのシロップは嫌がる。
なんとか飲ませ、休ませる。
そしてまた夜が来た。
前夜よりひどいうなされよう。
また40度まであがり下がらない。
子どもの夜の高熱はなぜこんなにも
親の心をかき乱すのか。
心配で心配でたまらなくなる。
次男は数時間おき、いや1時間、、、
体感としては30分おきくらい
頻繁にむくりと起きては泣き叫び
私は彼を抱えてなんとか寝かせる。
寝たかと思い体を触る。
あつい。
めちゃくちゃ熱い。
私は自分の手を冷やし、次男の体を冷やす。
そんなことをしながらいつの間にか私も寝てしまう。
そしてまた次男が泣き起きる。
そんなことを繰り返した。
カーテン越しでもわかるくらい空が白んできた。
泣いて起きた次男を抱えリビングへ行く。
次男もこれでは寝不足だろう、
と思ったがテレビを見ると言い出した。
熱い体で泣きながら言うので
私は諦めてテレビをつけた。
私の膝の上で静かにテレビを見る次男。
熱を測ると、40度。
これが火曜日の朝。
土曜日、日曜日、月曜日、そして火曜日。
40度の熱は4日間続いた。
火曜日。
40度の次男はテレビを見た後、氷を食べたがった。
夜中は泣きながら拒否した氷を、朝は欲していた。
それを見て私はアイスの中に解熱剤を混ぜ与えた。
次男は美味しそうに全部食べた。
それがよかったのか、しばらくすると
次男の体から熱がひいたのがわかった。
熱を測ると36度。
平熱!
4日ぶりの平熱。
しかしまた上がる可能性もある。
で、案の定昼過ぎに39度。
もう一度アイスと解熱剤を混ぜ与える。
次男は怪訝な顔をしながらも全部平らげる。
よかった。
さすがに40度が4日間続いた次男は
”いつも“よりご飯が食べれなくなっていたし
水分を拒否することもあり心配していた。
でも解熱剤入りのアイスを食べた。
その後、冷たい素麺も食べた。
この日はもう熱が上がらなかった。
それと引き換えに癇癪がひどくなったが
どんなに泣き叫んでも熱はあがらない。
よかった。
夜は熱が出る前と同じくらいの時間に眠り
そのまま起きることも泣くこともなく
すんなりと寝た。
そっとおでこを触る。
あつくない。
無意識に大きく息を吐く。
「ほっ」
そして今もすやすやと眠っている。
これがどんなに安心するか。
安心して、私は1週間ぶりにnoteを開いた。
大変な4日間だった。
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