学校の授業は午前授業にするべきなのではないかと思う
様々な教員の働き方改革が進む中、もういっそ、授業は午前中だけ。午後は、教員の自由な仕事の時間ではダメなのかと最近思っています。
これくらいぶっ飛んだ働き方改革をしてやっと、勤務時間内に仕事を終わらせて、かつ教員個人個人の自己研鑽の時間に割くことができるのではないかと思っています。
⬜️ 最近の教員の話題
学校の先生の労働環境の悪さはTwitterなどでも話題になっていますよね。
実際、学校の先生は教育公務員という立場で、残業という概念がありません。これは、教員の勤務の特殊性を考慮したものです。基本給料に対して4%上乗せすることで、働かせ放題にすることができるという『給特法』というありえない法律があるからです。
この法律によって、教員にはある一定の給料さえ払えば、無限に働かせることができるということもあって多くの物議を醸しています。
過去には、過労で死んでしまった教員に対して、労働で死んだのではなく、自主的な活動(実際は残業)で死んだから労災はおりませんよというもののあった。
部活動の働き方も変わってきたということも以前記事に書きました。
しかし、教員が忙しいのは部活動だけではないのです。様々な校務分掌や成績処理、テスト作成、保護者対応など、部活が完全になくなっても勤務時間内に仕事を終わらせることができるかと聞かれれば、まだまだ不可能ではないかと感じます。もちろん、部活動の負担が減るだけでも非常に大きいですが…
そこで、私は、いっそのこと、授業数も削減していくことが必要なのではないかと考えました。
「学校の先生の一番の仕事は授業だろ!」と思う方もいると思います。しかし、それ以外の仕事を減らせないというのであれば、授業数を減らすということも一つ候補に上がってきてもいいのではないかと思ったのです。
⬜️ 現在の時間割の例(中学校)
現在中学校では年間35週として年間に1015コマ以上行うことが定められています。週当たりにすると、29コマです。
例えば、おおよその学校の時間割はこんな感じですよね。週30コマの例にしました。
6時間目終了の時間が、15時半くらいに終わり、下校指導などをしていると、気がついたら勤務時間外になってしまっているのが現状ではないでしょうか。
⬜️ 午前授業の時間割の案(中学校)
これを午前授業にすると、週20時間になり、年間の標準授業時数は、700コマとなります。
生徒が完全下校する時間が14時ごろになることから、その後の約3時間程度は先生が自分の仕事に当てることができるようになります。また、本来とるべきはずの『休憩時間』もきちんととることができると思います。
⬜️ 午前授業のメリット
・教員にゆとりが生まれ、児童生徒一人一人との関わりを大切にすることができる
・教材研究や校務文章の時間がきちんと確保され、勤務時間内に業務を終えることができる
・年休をきちんと消化することができる
・今まで取れなかった休憩時間をとることができる
・テストの採点の時間など自由な時間を有効活用することができる
・職員会議や運営委員会などが定時を超えないで済む
・生徒指導上の問題があっても、定時までに方を付けることができる
・教員・生徒のプライベートの充実
⬜️ 午前授業のデメリット
・現行の学習指導要領に示された標準授業時数に沿った、年間指導計画をやり切ることは不可能
・学級活動の時数確保が難航する
・プライベートに問題があり学校にいたい教師や生徒の居場所がなくなる
・世間から教員は仕事していないように思われる
・部活動に本気な先生が空いた時間に部活動をさせるようになる
・保護者の管理責任が行き届かなくなり、問題行動が多くなる可能性がある
⬜️ 実際に実現可能なのか
私自身は実現可能であると考えています。なんら難しくないことだと思います。
コロナウイルスの影響で随分多くの市町村や学校が年間指導計画を変更したのではないでしょうか。そして、現在なんとかその時間数の中で授業を進めることができていると思います。実際に授業の内容がやりきれないことなどがあるのでしょうか。そのようなことはないと思います。なぜならやり切らないといけないからです。
実際に計算してみると、4月はじめから5月末までの授業は7週間分あります。つまり、授業数に換算すると、203コマ。また、実際には3月に緊急事態宣言が出されたので、3月分の授業数116コマを合計すると、コロナの影響で319コマ分319コマ分が無かったが無かったことになります。
余計な話(興味関心を広げたりする話ではなく全く関係ない話)をしたり、ワークを進める時間、テスト対策の時間、自習の時間などは本来必要のない時間なのです。「時間がなくて授業終わらせられないよ」といっている教員ほど、無駄な時間を使っているのではないでしょうか。
このような時間をきちんと削れば、標準授業時数以下でも十分すぎるほどの学習ができるということです。
量をたくさん増やせば、数をこなせば良くなる。
質を高くすることをすれば、効率的に比較的短時間でできる。
このことを多くの授業を行なっている先生たちに考えてもらいたいです。
教師という仕事の魅力のため、生徒の主体性を伸ばすため、先生自身の健康のためにも、もう昭和のやり方はやめにしませんか?
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