阿久根たかし@発達支援相談所「ゆらいばな」

発達障害に関する専門的な情報を発信中|3000人以上の相談実績|特別支援学校、教育委員…

阿久根たかし@発達支援相談所「ゆらいばな」

発達障害に関する専門的な情報を発信中|3000人以上の相談実績|特別支援学校、教育委員会等に23年間勤務|令和5年に独立して発達支援相談所「ゆらいばな」を設立| 公式LINEへの登録もぜひお願いいたします! https://lin.ee/FjvnjtD

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【自己紹介】阿久根たかし@発達支援相談所「ゆらいばな」

はじめまして。 発達支援相談所「ゆらいばな」の阿久根たかしと申します。 まずは,自己紹介をさせていただければと思います。 【障害のある方々との初めての出会い】 大学は,横浜国立大学 養護学校教員養成課程 を卒業しています。 大学時代には障害のある方々と触れあうボランティアサークルに所属していました。 私自身,障害のある方々と接するのは初めてでしたが,入学した頃は正直,偏見や差別がかなりあって,周りの先輩や同期がこの方々と一緒に活動しているところを見て,「こんなこと

    • 全盲の子どもに色をどうやって伝えるか?

      全盲の子どもに「赤・青・黄色の3色をどのように伝えたら良いか」について  視力が全くない子どもに対して「赤・青・黄色」といった色の概念を伝える際には、視覚以外の感覚や感情を通じて、その色がもたらす印象や意味を体感させることが効果的です。  ここでは、色を温度や感情、音、質感など他の感覚と結びつけて説明する方法を提案します。 赤(あたたかさ・力強さ・情熱)  温度や感触: 「赤はとてもあたたかい色だよ。まるで火や太陽のように熱いものを感じることができる色なんだ。」たとえ

      • 愛着障害への対応方法⑩

        前回までの続きです。 愛着障害のある子どもたちの中では、生活リズムが不安定だったり、見通しがもてなかったりすることで、情緒が乱れやすいケースもあります。 そのため、家庭と連携を図りながら、生活リズムを安定させたり、学校生活では見通しがもてるようにしたりすることが大切です。 具体的には、朝起きる時間、朝食を食べる時間、学校に行く時間、宿題をする時間、お風呂に入る時間、寝る時間など、本人が見通しをもって安定して過ごすことができるようなスケジューリングをすることです。 また

        • 愛着障害への対応方法⑨

          前回までの続きです。 これまで、愛着障害のある子どもたちへの様々な対応方法をお伝えしてきました。 繰り返しになりますが、こうした子どもたちへの対応は多大な時間と労力が掛かります。 まずはそれを覚悟していく必要があります。 よくなってきたと思うと、また元に戻ったかのような問題行動を起こすことも頻繁にあります。 自分の対応方法は間違っているのかと疑心暗鬼に陥ることも少なくないです。 私もこうした子どもたちと対峙して、このような気持ちにさいなまれることは今でもあります。

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          愛着障害への対応方法⑧

          前回までの続きです。 これまでのお話の中で、愛着障害のある子どもたちへは「一人で対応しない」ということを伝えてきました。 それに加えて、もう一つ大切なこととしては「支援者間で支援のバラツキがないようにする」ということです。 子どもが取った一つの行為に対して、ある支援者は認め、別の支援者は認めないといった、支援のバラツキがあると、子どもは次にどんな行動を取ればよいのか混乱してしまうからです。 また、「この先生はこんなことをしても許してくれるからいいや」「これをやったら怒

          愛着障害への対応方法⑦

          前回までの続きです。 これまでの人生における様々な成長を、丁寧に確認していくことの大切さについてお話しました。 それと同じ、それ以上に大事なのは、「これからはより一層の成功体験の充実を図っていくこと」です。 失敗体験あるいは失敗していないにもかかわらず理不尽な対応を取られ続け、心に大きなダメージを受けていると、それを元に戻すことは相当な時間と労力が掛かります。 そうした覚悟をもちながら、日々成功体験を積み重ねていくことが求められます。 朝起きられたこと、朝ご飯を食べ

          愛着障害への対応方法⑥

          前回までの続きです。 愛着障害のある子どもたちは、これまでの人生でたくさん傷ついてきたため、自己肯定感が相当低下している場合が多いです。 これからの長い人生を考えると、低下している自己肯定感を取り戻すためには、「成功体験の充実を図ることに尽きる」と思います。 そのきっかけとしては、「これまででできるようになったことを確認すること」です。 昔の自分に比べたらどんなことができるようになったか? すべての子どもは、この世に誕生してから数え切れないくらい成長しています。

          愛着障害への対応方法⑤

          前回までの続きです。 「今まで辛かったこと」「これまでの悲しかったこと」など、愛着障害のある子どもたちのネガティブな体験を、丁寧に聞き取ることの必要性について以前お話しました。 それに加えて、「今までの人生で楽しかったこと」「嬉しかったこと」なども丁寧に聞き取っていくことも大切です。 もしかしたら、「そんな経験はしたことがない」と吐き捨てる場合もあるかもしれません。 そういった子どもに私も出会うことがありました。 しかし、そういった子どもにも楽しかったこと、嬉しかっ

          愛着障害への対応方法④

          前回までの続きです。 愛着障害のある子どもへの対応として「一人で対応しない」ということです。 前回は「同じ土俵に上がらない」ことをお伝えしましたが、感情を子どもに引っ張られないようにするためにも、一人で対応しないということが大事です。 「こんな対応をしたけどうまくいかなかった」「こんなことを言われた」「こんなことをされてしまった」など、起こった出来事を誰かに伝えられる環境を整えることが重要です。 そのためには、特別支援教育の世界と同様、「チームで、組織で対応する」とい

          愛着障害への対応方法③

          前回までの続きです。 現場の先生達は、愛着障害のある子どもへ寄り添いたい一心で、一生懸命対応をしているケースがほとんどです。 でも、そういった思いとは裏腹に、こうした子どもたちは容赦なく攻撃性をむき出しにしてきます。 「こんなに色々と対応しているのに、何であだで返すようなことばかりしてくるんだ」という気持ちになることも非常に多いです。 今までもお伝えしているとおり、こうした愛着障害のある子どもたちへの対応は時間と労力がかかります。 先生といっても人間ですから、毎日い

          愛着障害の子どもへの対応策②

          前回の続きです。 どの学校でも増加傾向にある愛着障害の子どもたち。 本当は暴言・暴力なんてやりたくない。 みんなと仲良く笑って楽しく過ごしたい。 心の奥底ではそういったポジティブな願いを抱いています。 でもそれができない。 自分の衝動を抑えられない。 ちょっとしたことですぐに怒りがこみ上げてきてしまう。 一番苦しんでいるのは「本人」なのです。 自分という存在を否定されて育ってきたから、自分の存在に価値が見いだせなくなってしまい、「自分なんていなくなってしまえ

          愛着障害のある子どもへの対応策①

          最近、小学校や中学校での研修を依頼されると「愛着障害のことについて話をしてほしい」と言われることが多くなってきました。 友達や教師に対する暴言・暴力、授業妨害、学校からの逃避など、様々な行動を起こしてしまう子どもが、どこの学校でも多くなっています。 愛着障害の子どもたちは、その行動から「特別支援教育対象の子ども」と思われることも多いです。 しかし、両者は異なります。 特別支援教育対象の子どもは、いわゆる先天的な脳の機能障害のある子どもたちのことです。 一方、愛着障害

          愛着障害のある子どもへの対応策①

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          はじめに 本書の目的と対象読者 職場での人間関係が重要な理由 本書の活用方法と7つのコミュニケーション術の概要 第1章: コミュニケーションの基本を理解する コミュニケーションの定義とその役割 職場におけるコミュニケーションの重要性 よくあるコミュニケーションの誤解と落とし穴 第2章: 聞く力を磨く - 「アクティブリスニング」の極意 アクティブリスニングとは何か 職場での実践方法 アクティブリスニングがもたらす信頼と協力関係 第3章: 明確に伝える

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          大人の発達障害とその対応

           大人の発達障害は、子どもとは異なる特性や課題を持ち、それに応じた対応策が必要です。 以下に、大人の発達障害の特性とその具体的な対応策を挙げます。 自閉スペクトラム症(ASD)の特性と対応策 特性 1. コミュニケーションの難しさ 他者との会話の流れを読み取るのが難しい。 非言語コミュニケーション(表情、ボディランゲージ)の理解が困難。 2. 社会的スキルの欠如 社会的なルールや暗黙の了解を理解するのが難しい。 一人で過ごすことを好む。

          子どもの脳の働きがよくなる食事

          健康的な食事は、発達障害のある子どもにとっても重要であり、特に脳の働きをサポートする栄養素を意識することが大切です。 以下に、脳の働きをサポートする具体的な食事内容を紹介します。 1. オメガ-3脂肪酸 効果: オメガ-3脂肪酸は脳の発達や機能をサポートし、注意力や集中力の向上に役立ちます。 食品例: サーモン、マグロ、サバ、アジなどの脂肪の多い魚、クルミ、チアシード、亜麻仁油。 2. 抗酸化物質 効果: 抗酸化物質は脳を酸化ストレスから保護し、健康な脳機能