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愛着障害への対応方法④

前回までの続きです。

愛着障害のある子どもへの対応として「一人で対応しない」ということです。

前回は「同じ土俵に上がらない」ことをお伝えしましたが、感情を子どもに引っ張られないようにするためにも、一人で対応しないということが大事です。

「こんな対応をしたけどうまくいかなかった」「こんなことを言われた」「こんなことをされてしまった」など、起こった出来事を誰かに伝えられる環境を整えることが重要です。

そのためには、特別支援教育の世界と同様、「チームで、組織で対応する」という視点をもつ必要があります。

毎日、情報を伝え合う機会をお互いで設けられないか?

定期的に学年会や校内委員会および職員会議などで、話題にすることはできないか?

まずは起こった出来事を伝え合うだけでも、支援者の心は荒れにくくなります。

校内に愛着障害の子どもがいるなら、できるだけ早く「支援者を支える体制作り」を整える必要があります。

「あなたが担任なんだから、どうにかしなさい」「自分が担任なんだから一人で解決しないといけない」という発想では、支援者は確実につぶれてしまいます。

一人一人の先生がどんな状況にいるのか、管理職は常に把握しておく必要があります。

また、これは家庭においても同様のことが言えます。

母親が一人で解決できる問題ではなく、家族で、あるいは関係機関と連携を取らないといけないケースも多いです。

お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、スクールソーシャルワーカー、自治体の公的機関といった、他者とのつながりが求められます。

周りに味方をできるだけ多く見つけ、複数の人間で対応する。

愛着障害への対応で欠かすことができない大事な視点です。

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