去年、不安症を発症しどん底だった時に書き溜めていたものが出てきた。
つぶやきや、短文のまとめだけれど、「魂の叫び」がこめられていて、世に出さないのはちょっと去年の私が可哀想に思い、出してみる。
今の私しか知らない人は、驚くような痛烈なものかもしれないことを先に謝罪しておく。
こんなに死にたいのに、生きている。
文章はここで止まっていた。
BeautyJapanでスポットライトを浴びた私は最初からあんなふうじゃなくて、こんなにも闇を抱えてからのスタートだった。
手を痛め、心を痛め、なんにもなしからのスタートをはじめたこの小さなおうちで、なんの音にも邪魔されず、ひとり心に出てくる言葉を綴り続けた。
私がゼロになった去年、まわりの私の個性を見る目は厳しかった。
受け入れてくれる人もいたが、文章を読まない・書かない人からは特に思ったことを文章にすると、気持ち悪いと言われ、嫌われることも多かった。
文章を読み慣れていない人からすると私のエモーショナルな言葉は胸やけを起こしてしまい、また読み慣れている人には麻薬のように何度も何度も読みたくなる、新しい言葉を欲しくなるという、不思議な文章らしかった。
そんな中で感情を絵にすると、どうしてかほとんどの人が受け入れてくれた。へんなの、絵にするのも文字にするのも、私にとって何も変わらないのにな。そう思いながらはじめた共感覚アートだったが、あの頃は想像できないほどの人たちに見てもらえ、手に取ってもらっている。
クラウドファンディングでは、絵のリターンを一番選んでいただけた。
私の魂の叫びである文章は、ネガティブな言葉を発することを次第にやめていった。きっと人を引きずり込んでしまう。どうせ引きずり込んでしまうなら、楽しくなる言葉を、幸せになる言葉を生み出そう。
ネガティブなものは絵で表現しよう。そんな風に内面が少しずつ変化していった。表現する方法が増えていく中ネガティブな色も、今はほとんど描かなくなった。
この文章にある「葵さんはバケモンだから自信を持って」と言った彼は、今でも応援してくれている。
「バケモン」は、今幸せを感じているよ。
周りには暖かい人たちがいて、自分の表現方法を間違えなくなった。わけがわからなくなっても、きちんと地に足をつけに戻ってこれるようになった。
一人では出来なかった。
一人でもがいたけれど、独りじゃないから今の私がいるのだ。
暖かい、陽だまりを目指し、
こんなに心が壊れかけていても、必ず開ける道は用意されている。
闇を知ってきたからこそ、それを導けるような人間になりたい。
山口葵
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