
【不安と葛藤】包帯で傷跡をぐるぐるまきにして、何も見えなくなったまま眠りたい
人を落とし込めたり、騙したり。
すり寄って、実はただの「客寄せパンダ」にしたいだけだったり。
良い顔して実は腹の底で何を考えているのかなんて
その人本人にしかわからない。わからないのに信じようとしてしまうことが何度もあるから何度も私は、同じような気持ちになる。
例えばいじめ。
いじめは加害側は「ただ気に入らないから」「自分がおもしろくないから」「なんかむかつくから」という軽い理由で行い、それをしたことすら忘れていくが、された側はずっとずっと心に傷を残したまま、ニコニコ楽しそうにする人たちを遠巻きに見つめては苦しい思いを抱えることになる。
「もうあんたのことなんて気にしてない」と加害側は言う。
「被害者妄想、そこまでひどいことしてない」と加害側は言う。
それは「いじめ」を受けた側がどう感じるかではないだろうか。
嫌と感じればセクハラ。そんな世の中だ。いじめだって同じだろう。
私はこんな年で露骨な「無視」といういじめに遭った。
小学校、中学校の女子の集まりのリーダー格の気の強い女が、仕掛けてくる姑息ないじめの手段だ。
男子に相談しても何も解決しない。
それどころか余計に事態が悪化することもある。
女は、そんなことが小学校の頃から日常茶飯事にあった。
高校に入り、進学校で頭のいいひとばかりだったから中学と比べるとかなり減ってはいたが、それでも女子特有の、そういったものが「完全になくなった」と感じたことはなかった。
「人にされて嫌なことをしない」という
簡単なことを出来ない人間がいるのはなぜだろう。
私にはわからない。
私もしているのかもしれない。特に私は男性に嫌悪感を抱くことが多いので、スキでもない人間に好意を寄せられたり、しつこい連絡や絡みなどが激しく苦手で、すぐにブロックしたりしてしまう。
それと同じ?
いや、同じではないだろう。
私は一体、なにをしたのだろう?いまだによくわからない。
なぜ突然の「絶縁宣言」を受けないといけなかったんだろう?
考えてもわからないし、答えも返ってこない。
行きづらくなった場所に、私たちの突然の絶縁に気を遣わせてしまう友人がいたりして、なるべく近づかないように気を遣っていた。
こうやって言葉を惜しげもなく発している私は「煩い」人間で、
良い顔をして本音を言わない相手側はまるで「被害者」のように見えていることだろう。それならそれでいい、が。
「いじめ」のような行為を先にしたのは向こうだということは主張しておく。いい歳をした大人がするような行為ではないだろうと、呆れもするが、
「危害を加えることが当たり前」側の人間って、一生そういうことするもんな。嫌な気持ちにさせられた側の気持ちなんて忘れて、笑って。
学生時代に激しいいじめに遭っていた人が、成人式で加害者に軽く謝られたという話をたまに聴く。
たいていが加害側は順風満帆に人生を送っていて、幸せそうにしている。だからなんとなく自分の中で懺悔のように、そういったことを言う。
しかしいじめられた側は、そのトラウマから引っ込み思案になり、引きこもってしまう人も少なくない。病気を発病してしまうことだってある。
ごめんねと言われたら許さないといけない、これが悔しくてたまらないことだろう。自分は楽しそうにしやがって、こちらの人生は滅茶苦茶だと言いたいことだろう。
だけど許さないと和やかな空気を壊してしまうし、加害者に対する恐怖も植え付けられていることから、ため息を隠しながら「いいよ」と言うしかないのだ。
「いじめをした意識のない」人はいつも、幸せそうに生きている。
結局傷を付けられた人間だけが、闇の中に押し込められて、
どうしようもなく這い上がれなくなって、作り笑いしかできないのだ。
人を信じたい。
そう思えば思うほど
この出来事や他の出来事も重なったりして、この間日記に書いたように
私は本当に下手くそだから、うまく立ち回りも立ち直りもできない。
信用していたのに、結局姿かたちを変えて近づいていた。
この事実は、とてもショックだった。
何年も信頼している子が、私じゃなくそちらを選んだ事実も悲しかった。
結局女の友情は、男が絡むと簡単に壊れてしまうよな。
そんな風に思う出来事が、つい最近あった。
女も、男も信じられない。
「人間」が信じられない。
優しく声をかけてくれる人もたくさんいた。私が少し久しぶりの場に顔を出すだけで、DMを送ってくださる人も何人もいた。
嬉しかった。
だけど完全に人を信じたいのに、信じられない。
「裏切り」というものはとても大きな形となって胸に焼き印のように押し付けられ、動くたびにじりじりと痛む。ナイフだけでなく、焼き印もついて
これ以上体はびっちりと隙間なく傷跡がついている。
傷ついた見た目が悪すぎるから包帯でぐるぐるまきにして、目の前のものみんな見えなくして、ミイラみたいな私になって、
どこかの棺に眠ってもう、起きてきたくない。
こんなぼろぼろで人の形をしていない私の体は、きっと誰にも愛されることなく嫌われ松子の一生のような、そんな最期を迎えるんだろう。
しばらく、ずっと体調が悪く、吐き出すところがここくらいしかない。
長文を書くと少しすっきりする。
そうやって心を整理して、希死念慮を吹き飛ばすしか
今の私にはできることがない。
ギリギリで、生きている。
顔をあげることすら、頭がおもくてままならない。
山口葵
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