人生のエッセイ第二話「祖父と発表会」
今では私は人前で何かをすることにそこまで嫌を覚えていない。大学では軽音学部で人前でライブをしていたし、研究内容の発表をすることですら苦しいとは感じていないほどだ。しかし、幼少期の私は全く人前に出たいと思わないタイプの人間であった。それもタチが悪いのがみんなの前に出る前の準備段階、そこではやる気満々なのである。発表会では1番目立つ役をやりたい!などといい、ただ人前でやる段階で恥ずかしくてできない人間であった。保育園で運動会があった時も、おそらくダンスなどをしていたのだが、本番