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ベトナム紀行文④「ホーチミン後編」

前回のお話はこちら

一度更新しましたが、加筆し修正しています!

ホーチミン大学実験

ホーチミン大学での学生実験は佳境に入っていた。灼熱に変わることはなく、しかも自分の上の扇風機が止まっているため、他の班より暑い。それに加えて教員の説明が二転三転(わざと)するのでとても難しい実験で、理解できないことも多かったので、非常に自分の体力を削っていった。
 そんな折に、自分の班のランさんに「昨日エンちゃんの彼氏とコーヒーを飲んだよ」と話した。ランさんは非常に親切な女性で、しつこくベトナム語を聞く私に親身に答えてくれた。日本料理店の鶏笑という居酒屋が好きらしい。するとランさんが「ジャックはエンちゃんの彼氏じゃないよ」と言い出した。なにやら雲行きが怪しい。どうやら、ジャックはオフィシャルには彼氏ではないらしい。どうすればオフィシャルになるの?と聞くと、これまたベトナムでできた友人のリンちゃんが「好きだよ。彼女になってください。」でオフィシャルになるよ。と教えてくれた。どうやら、告白などのシステムはベトナムと日本ではあまり変わらないらしい。ジャックなにしとんねん、彼女はガールフレンドや言うてたやないか。どうやらどの国も恋愛事情は複雑らしい。
 なんやかんやしていたら学生実験が終わった。実験の結果はあまり芳しいものではなかったが、英語で先生と学術的な議論ができたり、反応条件の調節をベトナム人学生と英語で行うことができたので本当にいい経験をさせてもらった。お別れ会では折り紙などをして終了。とても楽しい大学との交流だった。次の日はオフでどうやら、ベトナムの学生が観光地に連れて行ってくれるらしい。

実験終わりに折り紙を作った私。エンちゃんとハートの折り紙を作ってご満悦。

国際女性デー

 3/8は国際女性デーであった。国際女性デーは女性の地位向上、女性差別の払拭等を目指す国際的な連帯と統一行動の日(Wikipedia参照)である。日本ではあまり馴染みのない日であるが、ベトナムでは女性に感謝を伝える日、日本で言うバレンタインデーの男から女性版になっている。そのためお花を彼女にあげることが、ポピュラーで前日には露店で大量の花が売られていた。

国際女性デー前日。お花とぬいぐるみが大量に置かれていた。

ホーチミン観光

 さてホーチミン観光当日である。案内してくれたリンちゃんは非常にアグレッシブな女性で英語もペラペラ。だたベトナム人の英語(日本英語と同じでベトナム英語にも独特の癖がある)に慣れきってしまった私は、リンちゃんの流暢な英語はわからず、ちはるに翻訳してもらっていた(本末転倒である)。
 最初に向かったのは、カフェが並ぶ商業施設。行きのエレベーターで強面の人がエレベーター代を取っていたのは、本当に必要だったからなのかマフィア的場所代なのかわからない。そういえば、ベトナムの大きな通りであるブイビエン通り(bui vien)に行くと気だるそうにクラブで踊っている女の人たちがいた。クラブ自体がベトナムではグレーな存在だそうで、ベトナムのアングラな部分は少し怖かった(客引きも多く、手を引っ張られるなど強引なのでブイビエン通りに行く方は気をつけて欲しい)。話題をカフェに戻そう。ベトナム人はカフェが大好きで休日の娯楽は、友達とカフェでだべることと多くの友人が言っていた。このカフェビルはとても楽しい場所でビル全体がカフェ。景色も良く飲んだ飲み物も非常に美味しかった。ここで、エンちゃんが私達それぞれにプレゼントをくれた。私には、他人と比べることが人生ではなく、自分でいることが人生だという素敵な哲学書の言葉が書かれたキーホルダー。贈り物はやっぱり嬉しい(ここで国際女性デーなにかエンちゃんにお返しであげなきゃ…。の気持ちになった)。

カフェビル。全ての店がカフェで構成されている。
もらったキーホルダー。言葉と気持ちが嬉しかった。

統一会堂とベンタン市場

続いて向かったのは統一会堂。ここは旧南ベトナムの大統領邸である。ベトナム戦争はこの統一会堂に北ベトナム軍が進出したことで、終結したと言われている。中は豪華絢爛な施設でさながら要人の気分を味わえる。それに加えて、ヘリポートがあったり、地下には防空壕や地下壕があるなど、ただ大統領邸というわけではない。2階に行くと、広場に向かって手を触れる場所があり大統領のふりをして手をふった。正直ベトナムにいてもベトナム戦争について感じる場面は少なかった(渡航前はもう少しあると思っていた)。この統一会堂に行き、初めてそれを少しだけ感じた。

統一会堂。中は豪華な居室があった。

 続いて行ったのはペンタン市場。ペンタン市場は大量の露店が集まったお土産市のような場所で、日本語でも客引きがいるような場所。怖い場所ではないので安心して欲しい。ただ注意なのが物の値段が相場より高い。そのため値切り交渉が必須である。研究室のメンバーのめいちゃんは一緒に言って訳では無いが、マグネットを半額以上に値切って満足していたところ、同じ値段の5個入りセットが売っており非常に悔しがっていた。ここでは私は指輪を探したが、満足するものはなかったので何も買わなかった。

中は大量の露店。Tシャツや置物などお土産系が多かったのでおすすめである。

男子たるものネイルをせよ


さてこの日一番テンションが上ったのが、ネイルショップへの訪問である。ネイルは日本で興味がないわけではなかったが手が出せずにいたものだ。入ると店員さんに「ジェルorマニュキュア」と尋ねられた。ジェルネイルなどに対する知識のなかった私は「ネイビーにしてくれ」とだけ頼みジェルネイルをしてもらうことになった(この選択のせいで落とすのに四苦八苦するのだがそれは別のお話)。みるみるなくなっていく甘皮。そこまで切るのかという感じで爪の周りの皮が取られ、爪が綺麗に整えられていった。そして完成したネイビーのネイル。出来上がりは非常に満足で、しかもジェルネイルで1000円程度!(日本では5000円~)。ネイルをしてからというもの自分の手の写真を撮るのも楽しいし、パソコン作業もモチベーション爆上がりなので男子でも騙されたと思ってネイルをして欲しい。人類のバイブル。それがネイルである。最後におまけでクシや髪留めをもらえるらしい。女性物ばかりだったので、エンちゃんにプレゼントした(プチ目標達成である)。

ネイル。かわいい。ギャルがギャルピースをする意味がわかった。

最後に今回回った場所の地図を共有する。この地域は観光客におすすめのスポットだらけなので是非観光の際は、よって欲しい。

バックのマークが今回いった場所。歩いて十分回れる距離である。

ファンティエット、さよならベトナム編に続く


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