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そろそろお前とは別れたいんだわの話

そろそろお前とは別れたい。「劣等感」くん、
付き合い始めたのはいつだろうか。野球がなかなか上手くなれない時。剣道で絶対に勝てないなと思った時。医者を目指したけど受験に失敗した時。大企業に務めたいと思った時。ある業種につきたいと考えた時。かれこれ20年近く。記憶があるうちはずっと付き合っていた気がする。

しかも、この劣等感くんの劣等感は他人と比べて感じるわけではないからたちが悪い。基本的には自分の理想が達成できずに感じる。自分の理想への劣等感が付き合っている劣等感の種類である。例えば、浪人していた時にいつも計画を立てていた。自分が達成できる最大の理想像、例えば数学の点数で目標を立てていた。しかし、達成できない。自分にひどく失望し、苦しくなる。人生これが多い。自分の理想像とのギャップに悩む。劣等感くんが抱きしめてくる。

なら人一倍の努力をすれば、目標を達成できるし、劣等感とおさらばできるじゃないというかもしれない。しかしこれも少し違う。なぜなら、たとえ自分の理想の目標を達成しても、その上のレベルになれない自分に劣等感が生じるからだ。これが幸せか全くわからない。

友人には、自分の現状にあまり悩まない人もいる。この人が心底羨ましい。その人はある意味、自分に自信がある。自分に自信があるから現状を、すごく楽しそうに、幸せそうに生きているのである。羨ましい。

では、自分の身の丈を考えて、測ってその通りに生きれば自分は幸せかというと、それも多分違う気がする。自分の理想に挑戦しなかった自分にまた劣等感を感じるのだ。本当に嫌なパートナーである。

そろそろ、人生の選択の重要なパート(現状でそう思っているだけかもしれないが)が終わる。そろそろあいつと別れたい。自分の現状に自信を感じて、楽しく生きたい。

ただ、その理想が叶えられなくて、また付き合うことになるのだろう。難しい話。




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