安齋詩歩子 ANSAI Shihoko
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ローカルからコミュニケーションをひらくセレクトショップ:「拡張するファッション演習」フォーラム「循環する社会へ」(浦安藝大)
フォーラム「循環する社会へ」 2023年10月27日、各地でセレクトショップを営むオーナー3名をお迎えして、「衣服とファッションをつくる人・売る人・着る人の循環」について考えるためのフォーラムが開催された。 ファッションにおける「循環」というと環境負荷の高いアパレル産業の実情を考える会のように聞こえるが、今回の内容はそうではなく「衣服を媒介にした、人と人とのつながり=循環」について考える好機となった。今回参加してくれたのは、いわゆるファッションの中心地ではない、「ローカル
Activity Blanketから遊びとケアの装いを考える:「拡張するファッション演習」BIOTOPEレクチャー&ワークショップ(浦安藝大)
林央子+BIOTOPE「あそびを装う」 2023年10月20日、アーティスト・ユニットBIOTOPEによるレクチャーとワークショップが開催された。 まず、BIOTOPEの自己紹介プレゼンとして、彼らの制作してきた空気で膨らむ服、小物、リサイクルダウンなどもを使用した着脱可能な小物などが紹介された。彼らのテーマは「ウェアラブル・トイ」であり、彼らはこれらの作品で、欧州最大のコンペティション「ITS(イッツ)」のアートワーク部門でグランプリを獲得している。 ファッションデザ
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[archive]アナ・メンディエータのアース・ボディ志向:フェミニズム・アートという限界を超えて(2015-08-10)
1.1970年代のサイトスペシフィック・アートとその他の芸術の動向たとえば、生活様式の変化が私たちの生活空間のあり方を変えるように、社会における芸術のあり方も時代によって変化している。かつてサイトスペシフィック・アートは特定の場所と綿密に結びついていたが、現代にいたるまでにその結びつきも緩やかに変化してきた。ミォン・コォン(Miown Kown)が示しているように、過去30年の間で「サイト」の概念は物理的な場所(場に根ざし、不動で、現実の)から言説的なベクトル(場に根ざさない
※思考整理番外編 オフィスカジュアルってなに?:オフィスカジュアルをハックする方法(マルジェラ/クロムハーツ/ハイデガー/ゴッホ)
オフィスカジュアルってなに?最近、「オフィスカジュアル」を着用するような職場で働くことになった。仕事内容は楽しい。しかし、特に言われたわけではないが、多分オフィスカジュアルを着用するのがマナーだと悟り、なるべくそうしているし、そうしたいと思っている。だが、なにが、どうすれば、どこまでがオフィスカジュアルなのか? 同僚に聞けばよかったのだが、なんとなく聞くのも違う気がする。なぜなら、そうやって聞かないでも実践されるもの、それがオフィスカジュアルだからだ。 なので、オフィスカジ