Amelie

2024.10~ルーマニア留学中の大学3年生 Global Studies, Nationalism, Immigration を勉強中

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最近の記事

ブカレスト留学 Week8-共通の過去としての「革命」

 「革命」がこんなにも身近なできごとであることに、はたと気が付いて、その衝撃の余韻を引きずるこの1週間でした。ルーマニアでは共産主義体制へ終わりを告げた1989年の革命から35年が経ちます。革命後に社会の体制を整えここまでくるためにどれほどの労力をさかなければならなかったのか。   はじめに  「革命」というできごとに対する、私とルーマニアの人々の距離感の違いに気が付かされたのは、卒業論文の準備でルーマニア国内のマイノリティの権利に関する文献を読んでいる最中、Loreda

    • ブカレスト留学 Week7-フォークロックコンサートと締めのケバブ

       ブカレストでは先日初雪を経験しました。降り続いていた雨が朝方雪に変わり、地面に落ちては消えてゆきました。寒いのは苦手ですが雪は好きなので、本格的な積雪が楽しみです。  今回は、先週行ってきたフォークロックコンサートの様子について紹介します。 フォークロックコンサート  参加してきたのは、"Rock FM prezintă Folk BUN"という名称で開催された、フォークミュージック/フォークロックのコンサートです。ここで言うフォークミュージックは民族音楽というよりもポ

      • ブカレスト留学 Week6-ブカレストのお酒事情

         久しぶりに重い風邪をひいて1日半寝込んでいました。母に子どもの頃教わった風邪を引いたときの特効薬カモミールティーと、日本から持ってきていた薬を飲んでひたすら寝て回復させました。踊りの師匠がトランシルヴァニア(現在はルーマニア国内に位置する旧ハンガリー領土)にいた際、ツイカ/パーリンカ(後述する蒸留酒)を飲んで寝て風邪を治していたと教えていただいたので、ルーマニアのお酒事情について話そうと思います。 ルーマニアの有名なお酒  ルーマニアの伝統的な蒸留酒に、ツイカ(Țuic

        • ブカレスト留学番外編-ハロウィン特集

           ハロウィンフェスティバルに行ってきたので、ブカレストのハロウィンについて特集してみます🎃 West Side Hallo Fest  ルーマニアでは伝統的にはハロウィンはそこまで大きなイベントではないらしいのですが、アメリカのテレビ番組などの影響もあって、最近では大きなフェスティバルが開催されるそうです。  訪れたフェスティバルは、Insula Lacul Mori(Island Lake Mori)という日本語に訳すと「森池島」になってしまいそうな地名の、池に浮かぶ島

          ブカレスト留学 Week5-フランスとトルコが出会う場所

           ブカレストにもハロウィンがやってきました🎃ブカレストのハロウィンはどんな感じだったのか、ハロウィン特集の記事も出すのでそちらもぜひご一読ください!今回は、ブカレストで生活する中で見ることができる、ルーマニアへのフランスとトルコの影響を、地理的・歴史的背景や現在の移民にも触れながら話そうと思います。 街中に見るフランスの影響  ブカレストは"Little Paris"、「小さなパリ」と呼ばれることがあります。1880-1900年代に建てられた建築には、フランス建築の影響が

          ブカレスト留学 Week5-フランスとトルコが出会う場所

          ブカレスト留学 Week4 -ルーマニア衣装とロマの人々

           先週は寒い寒いと言っていましたが、アパートのセントラルヒーティングが始まったおかげでぽかぽかな筆者です。みなさんいかがお過ごしですか。私のアパートのセントラルヒーティングは、ボイラーで温められた温水を各部屋にパイプで届けることで部屋を暖かく保つ仕組みのようです。今回は、偶然ゆきあったストリートマーケットでの衣装とロマの人々について話したいと思います。 ストリートマーケット  今回出会ったマーケットは、The National Museum of the Romanian

          ブカレスト留学 Week4 -ルーマニア衣装とロマの人々

          ブカレスト留学 Week3 -ルーマニア料理と本

           朝は肌寒く、日中から夜にかけては暑いという気温差が激しい天候から、1日を通して寒く、日本の気候に慣れた私からするとすっかり冬を感じる気温になりました。  ようやく大学と日常生活に慣れて、外出を楽しめるようになりました。まだなんとか外出できる気温のうちに街を見てまわっています。今回はおいしいルーマニア料理のお店と本屋さんを紹介します。 Caru' cu bere  Old Townと呼ばれる地区にある、ルーマニア料理のお店として有名なCaru' cu bereに行ってきま

          ブカレスト留学 Week3 -ルーマニア料理と本

          ブカレスト留学 Week2 -国会と市場

          大学  ブカレスト大学の授業が本格的に始まりました。Political Science(政治科学)の学部でInternational Relations and European Studies(国際関係とヨーロッパ研究)を学んでいます。  具体的には、ナショナリズム、EU政策、東欧のアイデンティティと発展、などについての授業をとっています。どの授業もヨーロッパ、そしてルーマニアという立場性が反映されていて、日本ではなくルーマニアで学ぶ意義をひしひしと感じています。 チャウ

          ブカレスト留学 Week2 -国会と市場

          ブカレスト留学 Week1

          なぜルーマニア?  2024.10~ルーマニアのブカレスト大学に交換留学をしています。大学から始めたフォークダンスでルーマニア、トランシルバニアの踊りと音楽、衣装に惹かれ、学術分野でもルーマニアの移民・難民の状況に強い関心を持つようになりました。元の学部で学んでいた国際関係、グローバル・スタディーズを学べる学部がブカレスト大学にもあり、ルーマニアへの留学を決めました。 想像と違ったこと ・踊り  ブカレストが都市であることもあり、フォークダンスをまだ生で見ることができて

          ブカレスト留学 Week1

          日本の若者は社会への意識が低い

          日本財団(2019)の「18歳意識調査」によると、日本の若者は国や社会に対する意識が低いという結果が出ています。 「自分で国や社会を変えられると思う」、「社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している」等の項目で数字の低さが目立ちました。 「日本の若者は社会への意識が低いと言われる、 どう思う?どうすれば変えられる?」Instagramで聞いてみました。 なぜ低い? 国が現状維持をしたがっているから変化する必要性を感じていないと思います 訴えても変わ

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          国際環境保護NGOグリーンピースをめぐる議論〜なぜ環境保全活動は批判されるのか〜

          今日は海の日ですね。今回は少しお堅めの文になってます。 ざっくり中身を言うと、環境保全活動って批判されちゃうことあるけど、キケンだと決めつけちゃうのは良くないよね〜です。グリーンピースを取り上げてみましたが、決して嫌いとかではなく、逆に応援しています。先日はコーヒーショップにリユースカップの導入を求める署名に参加しました。 目先の情報に踊らされないようにしたいですね。以下本文。  国際環境保護NGOグリーンピースへの活動への批判の分析を通して、グリーンピースおよびその他

          国際環境保護NGOグリーンピースをめぐる議論〜なぜ環境保全活動は批判されるのか〜

          日常と政治を切り離さない〜きっかけ〜

          声を上げよう!、と思ったきっかけについて書きます。 今日、NPO法人MIS ミャンマーチームの主催するAsia Youth Human Rights Summit 2022に参加してきました。 ミャンマーと香港の人権問題、そしてわたしたちが声を上げることの重要性について考える中で、はっとさせられました。 「あれ、私、発信することから逃げてるだけじゃない?」。 政治的・社会的な事柄に発信する専用のSNSのアカウントを作ろうとも考えたのですが、あえて普段使用しているSNSとこ

          日常と政治を切り離さない〜きっかけ〜

          声を上げること、って意識高い?

          はじめまして。アメリといいます。 今まで社会について自分が思うことを発信するのを避けてきました。意識高い系に括られるのが怖かったから。 知識不足や立場を言い訳にして声を上げる権利に背を向けるのは、もうやめようと思います。政治的・社会的な話をもっとオープンにできますように。

          声を上げること、って意識高い?