槻城耀羅(つきしろ あきら)
お知らせや記録など
◆オリジナル脚本・物語 ◆メイキングなどのレポート ◆この世界でみたものきいたもの
クラウドファンディングで 多くの皆様に あたたかい応援と ご支援いただきました 妖近代能楽集最終章 『土蜘蛛』 いよいよ幕開けとなります。 ご支援いただいた皆様には 言葉にならないくらいの 感謝の気持ちで 胸がいっぱいです。 本当に有り難うございます。 感謝の想いとともに とても寂しい想いもあり 今回はこの記事に 綴らせていただきます。 今回クラウドファンディングの リターン品をお受け取りになれない ご支援者様もいらっしゃいました。 「応援したいだけだから リターン品は
クラウドファンディング最終日 終了まで 残り十数分というところで 目標達成率が100％となりました。 沢山の方に応援をいただいて 105名様の あたたかいご支援にお支えいただき 劇団存続と、 最後の近代能楽集公演を 叶えるため スタートしたプロジェクトは 無事終了しました。 心より、深く深く 感謝申し上げます！ 100％を達成した瞬間 私は個人配信で、 応援して下さっている皆様に 最後の御挨拶を させていただいておりました。 最終日ということで 夕方と夜間に2回の
劇団の クラウドファンディング終了まで 24時間を切りました。 現在の目標達成率86％ 応援して下さった皆様のお陰で あと一歩で 劇団の存続が叶うころまで 来ることができました。 心より、深く感謝申し上げます！ 絶望的な状態からスタートした このプロジェクトを 応援していただけたこと 私は生涯忘れません。 皆様の真心に触れ 未来を諦めないという 強い気持ちを与えていただけた 私の人生にとって かけがえのない経験であり かけがえのない記憶です。 コロナという脅威を目
クラウドファンディング終了まで あと2日となりました。 ラジオ番組に出演させていただいたり 連日個人配信やSNSでも お願いをさせていただいておりますが 親身になって 拡散協力をして下さる皆様に 助けられ励まされ 今現在最終日を目の前に 70名の皆様から あたたかいご支援が集まっております。 前回の記事でも、 感謝の気持ちを綴らせていただきましたが 今回も劇団座長として、 一役者としての想いを 綴らせていただきたいと思います。 コロナ感染症の拡大と共に、 お届けすること
残すところ一週間をきった 劇団クラウドファンディング期間ですが 多くの皆様からの ご協力や応援をいただいて 少しずつ、 ゴールへと近づいてきております。 今回はプロジェクト終了前に 私自身の クラウドファンディングにかける気持ちと 応援して下さっている皆様への 想いを綴らせていただきます。 このプロジェクトを立ち上げた当時は 先の無い絶望一色で コロナ禍でのクラウドファンディングは 無謀な挑戦であり、 無謀なお願いであると 理解しておりました。 しかし もう「土蜘蛛」公演
劇団の存続を叶えることと、 最後の劇団オリジナル近代能楽集 『土蜘蛛』を開幕させるために 現在行っているクラウドファンディングの リターン品について ご紹介させていただきます。 「土蜘蛛」公演の オリジナル記念品であり、非売品の 🕸アクリルキーホルダー 🕸土蜘蛛デザインTシャツ に加えて、 クラウドファンディングでしか手に入らない自主制作短編映画など 劇団では、リターン品に力を入れております。 中には妖劇団員とオンライン飲み会チケットが付いている変わり種コースがあったりする
2020年 新型コロナウイルスの影響で 公演やイベントが 相次いで延期や中止となり、 劇場や会場のキャンセルなど 大きな打撃を受けました。 公演できなかった大きな演目 『土蜘蛛』 この舞台は、 2016年から2020年まで 毎年公演されていた 能楽演目を原作に 劇団独自の物語を展開する 妖近代能楽集の 最後の作品でした。 劇団の存続と 公演予定の舞台の開幕を なんとか無事に成し遂げたい一心で 私が座長として所属している劇団は 現在クラウドファンディングを 行っています。
その昔、山奥の小さな池に 老いた龍が棲んでいました。 池の周りには 美しい桜が咲いており 春になると、どこからか 男の子が一人でやって来て お花見するようになりました。 長い間孤独だった老龍は 小さな花見客の訪問を 密かな楽しみにしていましたが ある日、池のほとりで 花弁を追いかけていた男の子が 足を滑らせて 池へ落ちてしまいました。 水中へ沈んでゆく 男の子を助けようと 老龍は力を振り絞って 硬くなった体をくねらせます。 そのうちに池の中で 黒い龍の鱗と 美しい花弁達
ギラギラのお日様に誘われて 母から貰ったローラースケートと 一緒に公園までやって来た。 母がまだ10代の頃に 愛用していたらしいのだが ポップな配色は褪せないまま 私の心を掴んで離さない。 キュートでエネルギッシュな 憧れの80年代に もし私が生まれていたら お母さんと友達になれたかな？ なんて考えながら ベンチに腰掛けて 片足をローラースケートに 履き替えた瞬間、 静かだった公園が 急に賑やかになった。 ラジカセから流れる音楽と 周囲で楽しそうに踊る人達。 ポカンと
一昨日の夜に大きな揺れがきた時、 目の前が一気に黄色くなるくらい 激しい動悸に襲われたことがきっかけで この記事を残しておこうと思いました。 自分のことになってしまいますが お付き合いいただけたら嬉しいです。 10年前の震災時 既に上京していた私は 海辺にある実家や実家の周辺が 津波にのまれる映像を ニュース速報で目にして 家族とも数日間連絡も取れずに 津波に襲われた実家近くまで行く術も無く 「自分が出来る事」を探していました。 実家が大変なのに冷静だと 言ってくださった方
ネオンの喧騒に何度身を投げても 乙女心の根っこというのは さほど変わりはしないものだ。 夜明けの祈りはあの人のために。 夕刻迫れば石畳を蹴って逢瀬に走る。 夜更けに寝つけず、想いこがれて花占い。 少女時代に映画館で観た 燃えるような恋のシネマに憧れながら 緋色と花柄のハイカラ姿に着替えると 隣には、まだ見ぬ人の影が映る。 鏡の向こうで強気に微笑む彼女は ほろ苦い夢に花散らす、浪漫ヒロイン 【手作りマスク×小さな物語企画2021】
新月の夜、真夜中の鐘が鳴る頃 吸血鬼は「食事」に出かける。 寝静まるコンクリートのビル街に コツコツと革靴の足音を響かせると 霧の向こうからもう一つ靴音が聞こえてきた。 闇の中に 真っ赤なハイヒールを身につけた 美しい女が現れると、 街路樹にとまっていたコウモリ達が 彼の元へ飛んでいって 手品のように “いかにも”なマントに姿を変えた。 其れをバサッと翻し 吸血鬼は、ハイヒールの持ち主に こんな挨拶をするのだ。 今晩は。我が愛しのレディヴァンピール。 さて、今夜は何型
休日だというのに どうしていつもより早く 目覚めてしまったのか… ため息混じりに窓を開ける やけに外が騒がしい。 すぐ下の道路には 人の姿など見当たらないのに どうしたことだろう？ 気になって パジャマのままベランダに出たら 雀達が年頃の女の子のように きゃっきゃと笑い声を発しながら 上空を飛び回り 隣のアパートの庭先では 大きな猫が二匹 怒鳴り合って喧嘩をしていた。 なるほどなるほど 早起きのし過ぎで 僕は寝ぼけているに違いない。 立ち尽くす僕の足元へ 愛犬のチワ
毎朝我が家にやって来る 牛柄帽子に牛柄マスクの牛乳屋さん。 美味しい牛乳と一緒に お揃いの牛柄マスクを手渡しながら こんなことを言うのです。 「今年は丑年ですから とっておきの御守りをお裾分けに参りました」 御守り？牛柄のマスクが？ ああ、そういえば！ 江戸時代に話題になった 半分人間で半分牛の姿をした 『件(くだん)』という妖怪は、 その絵姿が疫病の御守りになったとか… きっとそれに因んで牛柄マスクを 御守りと言って配っているのだ。 無理矢理な解釈で自分を納得させな
お洒落な都会で、 仕事に恋にと忙しく走り回る毎日は 私にとって楽しく刺激的なものでした。 だけど、いつからか 色鮮やかだった生活も あたりまえの日常に変わってしまって 私は新しい刺激を探し回りました。 やっと発見したのは 華やかで密やかな どこか非現実な愉しみ 今日は待ちに待った休日。 街の隙間を縫うように 裏路地を急いで走り抜けて 廃墟と化した団地を目指します。 向かうは202号室。 鍵の壊れた重い扉を開けると むせるほど甘い生花の匂い 主を失った薔薇たちが
金平糖の瓶を覗くと 退屈とかけ離れた世界が見える エキセントリックな景色たちは 灰色の現実を忘れさせてくれるのだ キツく閉められた瓶の蓋を 勢いよく開け放ってしまいたい衝動と葛藤 手の中に納まる小さな世界に魅せられて 七色の海を今日も覗き込めば いつでも私の心は自由になれる 物語付きマスク企画2021 マスクサンプルモデル:鈴木未恵子
