一緒に同じ時を祝福したい
妻が主催するコンサートが週末に迫ってきた。
新型コロナウイルス禍を隔てて4年ぶりの開催になる。会場は彼女にとって「ホーム」と呼べるような地元の小ホールで、聴衆も昔から足を運んでくれる人びとで、すでにチケットは完売目前まできている。
彼女は主催者の立場で公演を迎えるので、演奏の稽古に加え、こまごました事務作業に追われている。
舞台小道具を手作りし、構成台本を書き、プログラムを印刷して丁合いし、経費の帳簿をまとめ、打ち上げ会場の手配をし、受付スタッフなどに当日の段取りを説明する