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生理痛で、婦人科などに行き、小学生に低用量ピルなどを処方。どれ位今の子は生理が早い?
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は小学4年生の時から始まって、約20年間、生理と付き合っています。あの当時、小学生で生理が来るのはかなり早く、同級生では中学生や、高校生になってから、生理が来た子もいました。
私が中学1年生の時、キャンプがある前に生理が来た時、同級生の間で、
「今、生理があっている子とお尻をくっつけたら、生理がすぐ来る」
という根拠のない、謎の迷信がその当時あって、その子は私のお尻にくっつけて来て、「よし、大丈夫だ!」と言っていましたが、確かその子はキャンプ中に生理が来たと思います。
キャンプは2日目に登山があって、汗をかいていることで、お風呂に入れる時間がありましたが、生理のあっている子はお風呂に入れず、今ほど暑くなかったものの、汗でベタベタした肌を洗えずに、可哀想な気もしました。
今の子ども達は生理が早いみたいで、あるSNSのコメントに反応していた女性は、「私は小3で生理が来た」と言っていたので、いかに早く生理が来ているかに、驚きました。
この記事では、小学生が生理痛で悩んでいるという記事を読んだことから始まります。
「小学生の娘は生理痛が酷く、婦人科を受診しようとしたら『小学生は診察できません』と断られたケースがありました」
2024年10月、“子どもの生理痛”を巡るX(旧Twitter)のポストが、SNS上で大きな話題を集めました。
専門家は、
「小学生の女の子が生理痛の症状があって、受診してはダメとか、治療できないというわけではありませんので、小学生の女の子もキツくても、我慢せずにPMSや生理痛が酷ければ受診してOKですよ」
と答え、10日余りでそのリポストが600件超反応があって、「小学生の女の子でも生理痛を治療していいんだ!」などの反響が届きました。
修学旅行や受験のシーズンを前に、小学生の女の子の生理にどう対峙したら良いのでしょうかー?
今回は、小学生の女の子と生理に関わる婦人科受診の問題に関して、考えていきたいと思います。
小学生で生理になる子が増えている!どんな悩みがある?
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2010年、医薬品などを取り扱う販売メーカーが、小中学生の娘がいるお母さん500人に実施した実態調査によれば、生理になった小学生の女の子は、
・小学4年生で9%
・小学5年生で37%
・小学6年生の75% でした。
小学6年生では、この半数が親御さんに生理痛でお腹が痛いと訴えていますが、鎮痛薬を内服している女の子は18%に留まり、痛みを我慢し、苦しい思いを伝えられない女の子も多いと想定されています。
リポストを投稿したのは、東京都渋谷区にあるレディースクリニックで、産婦人科医の稲葉可奈子院長でした。
2024年7月に開業したレディースクリニックには、生理痛に悩んでいる小学生の女の子が親御さんと遠方から訪れることも多く、受診をしに来ています。
とある小学生のお母さんは、近場の婦人科に受診できるか何十件もお問い合わせをしましたが、「当院で小学生の女の子は受け付けておりません」と答えられ、ネットなどで検索して、稲葉院長のレディースクリニックに行き着きました。
レディースクリニックの稲葉院長は、
「『小学生の女の子は婦人科で診察して頂くのはダメなんだ』と受診することを踏み留まっている人が、全国にも相当数いらっしゃるのではないでしょうか?私が正しい情報を投稿し発信することで、『婦人科を受診しても良いんだ!』と気が付く人がいるんじゃないか?と考えました」
と説明しました。
稲葉院長によれば、1番多い、小学生の女の子が婦人科を受診するきっかけは、中学受験を控えており、受験の日に生理が重なってしまうのはキツいので、それを避けたいからという事例です。
それ以外にも初めて生理が来て、既に学校を欠席するほど重い生理痛に悩まされ、相談に訪れる女の子の事例もあります。
稲葉院長のレディースクリニックでは積極的に診察していて、公式ホームページには小学生の女の子も診察する内容や診察できることなどを理解しやすく記載し、婦人科を受診しやすい環境づくりに工夫を凝らしています。
参考:「小学生の生理痛」婦人科?小児科? SNSで話題に NHK NEWS WEB(2024年)
「生理痛のある小学生の女の子は、小児科や婦人科などどこで診察を受ければいいのか?」、学会などでもハッキリとしたアナウンスはないことや、親御さん自身がどこに連れて行くのか選択する必要があるので、対応の仕方に関しても各自の医師に判断が委ねられている現状です。
日本小児内分泌学会の理事の男性は、婦人科でも小学生の女の子の診療に慣れていない医師は、リスクを考え、受診できませんと断る事例もあるのではないか?といいます。
日本産婦人科医会の公式ホームページによれば、思春期の女の子の生理痛の診療では、問診で生理の痛みの程度や状況を説明して頂き、超音波検査などをした上で、親御さんの意見を取り入れながら治療法を、みんなで検討していきます。
生理痛の症状によって低用量ピルや鎮痛剤を処方する場合も検討されます。
一方で、小さな女の子に処方した時の身体への影響に関してはまだまだ世界的に見てもデータも少なく、低容量ピルの処方には慎重な意見も寄せられています。
稲葉院長は、
「キツい思いをしている方に、生理痛は小学生の女の子でも治療できるという選択肢があることを理解して頂くことが1番大事です。少しでもキツいとか、周囲の大人が観てキツそうだと思ったら、婦人科への受診を促し、相談して頂きたいです」
と訴えました。
こういう病気も潜んでいるかも?
この記事を書く前に、ある病気の記事を読みました。それは、「思春期早発症」です。その症状は、
・男の子では?
9歳までに外性器が発育する。10歳までに陰毛が生える。11歳までに声変わりしたり、ヒゲが生えたりする。
男の子の外性器の発育は見た目で判断しづらい状況もあって、症状が大幅に進行してから病院を受診する事例も多いとされています。
・女の子では?
7歳6ヵ月までに乳房が膨らむ。8歳までに性器の色素沈着が認められたり、陰毛が生えたりする。10歳6ヵ月までに生理が始まる。
だそうです。
診断では、出現している症状の確認に加え、血液検査でホルモン値や身長の伸び具合も診察します。そして、よく実施するのが手のレントゲン撮影で、撮影しやすい部位であることや、手の骨の形や大きさを診察すると、その子どもの成長度合いが、年相応か否かが判断できます。
診察した結果、所見が認められた場合は、早すぎる成長を止める為の、ホルモンの分泌を抑制する効果のある注射を打つ治療が、月1回程度あります。これは不妊治療や子宮内膜症などにも活用されているもので、お子さんが使っても将来の身体への影響を心配する必要はありません。
ですが、男の子は脳腫瘍がある場合にも、「思春期早発症」の症状が認められる場合があって、血液検査で腫瘍マーカーを確認し、少しでも陽性だった場合は、より精密な検査へと進んでいく必要もあります。
その上で、早産などで小さな身体で誕生したお子さんは、「思春期早発症」を発症しやすい傾向があるので、身長がなかなか成長曲線に乗らず、ようやく背が伸びて同年代の子どもに身長が追い付いたと思うと、あっという間に伸びが止まって、身長がもう伸びないこともあります。
ということで、生理が早いということは、この様な病気が潜んでいる場合もあります。
生理痛はツラいですよね。小学生であっても、生理がツラいのは、大人と同様。もっと婦人科を受診できるハードルと、病院の受け入れ体制が、整って欲しいなと感じました。
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