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『ナッジ理論』でごみの分別。大阪府堺市では、ノーベル賞受賞者が提唱した理論を導入。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんはごみの分別って大変だと思いませんか?

私が関係あることだと、納豆を食べる時にかけるお酢のキャップと瓶の分別。清涼剤のプラスチックと本体の分別など…。

私の住んでいるところは結構細かいと言っていました。それ以上に母の弟、私の叔父さんが住んでいる場所は、さらに細分化されている様です。

ごみはどうしても出て来るものですが、ごみ回収をする人たちが、同じ月でも細かく曜日指定して下さっているお陰で、一度に全部出さなくて良いところがいいと思います。1つずつがかさばりますしね。

この記事は、ごみの分別に関する記事なのですが、ノーベル賞を受賞した方が提唱したごみの分別の方法を、取り入れている都道府県があります。

地元高校生が提案したペットボトル用のごみ箱が、堺市役所で利用されています。正しいごみの分別を促進させる仕掛けが大きな特徴で、やり方の活かしている理論が行動経済学の『ナッジ理論』です。

ちょっとした工夫をすることで、人の行動に変化を与えることができ、行政施策に活かしている自治体もあります。

今回は『ナッジ理論』を取り入れた、大阪府堺市のことを取り上げます。

『ナッジ理論』を取り入れる前と取り入れた後で変わったこと


職員と来庁者が行き交う堺市役所1階の通路に向かうと、2024年3月から新しいペットボトル用のごみ箱が設置されました。外側がかご状になっていて、単純な形状ですが、これがポイントで、ラベルとキャップを外してからごみ箱に捨てる、正しいごみの分別を促進させる仕掛けです。箱の中が見えることで、捨てる人が「他の人はきちんと分別しています」との意識を持たせ、ごみの分別のルールを守れる様になります。

新しいペットボトル用のごみ箱を提案したのは、大阪府堺市にある大阪府立泉北高校の生徒たちでした。校内での検証では、啓発ポスターとかけ合わせることで、正しいごみの分別が行われる割合が40ポイントUPし、ペットボトル以外のごみの混入率はゼロになりました。

こうした小さいことから始める工夫を行動経済学の理論で「ナッジ」と呼んでいます。英語で「そっと後押しする」「肘で軽くつつく」という意味を持ち、2008年にアメリカの経済学者リチャード・セイラー氏などが提唱しました。

面倒なことを避けようとしたり、他人と同じ行動を取ろうとしたりするヒトの心理を利用し、自発的な行動変容を促進する理論です。セイラー氏は2017年にノーベル経済学賞を受賞しました。

参考:ノーベル賞学者が提唱の「ナッジ理論」、応用した「分別したくなるゴミ箱」を高校生が考案 読売新聞(2024年)

新しいペットボトルのごみ箱は2023年11月に環境省などが主催したコンテストに参加して、高校生部門の「ベストナッジ賞」に選出されました。これがきっかけで、『ナッジ理論』を活かした環境施策に励んでいる堺市の職員プロジェクトチーム(PT)が市役所で導入しました。

週1~2回ごみ箱を使用するという市職員の男性は、「それまではそのまま分別せずに捨てていましたが、『他の人もやっているんだ』と、ペットボトルの分別をするまでに至りました。最近は家でもペットボトルの分別を行う様になりました」と述べました。

堺市によりますと正しくペットボトルの分別される割合が7割近く向上しており、PTメンバーの前川裕輔さんは、「商業施設や民間企業にもこの新しいペットボトルのごみ箱の導入を拡大していきたいです」と説明しました。

最近気付いたこと

私は基礎疾患があるので、喉が渇きやすいことから、熱中症にもなるリスクがあって、1年中、積極的に水分を摂っています。そのため、ペットボトルを何本か会社に持って行きます。

ペットボトルといえば、レベルを剥がして、キャップを外して、中を洗って捨てることが、根本的なごみの分別ですよね?

最近会社である変化があって。飲み終わったペットボトルを分別しようと、会社のキッチンに行くと、「あれっ?」と、キャップが別に分けられ、袋に幾つかキャップが入っていました。

「誰が置いたんだろう?」と思って、「勝手に袋に入れない方が良いのかな?」と判断して、そのままキャップをごみ袋に捨てていました。

暫く経ってから、壁にある付箋がキャップの前に貼られていました。

「ペットボトルのキャップでワクチンの寄付に繋がります。キャップはこの中に入れて下さい。ご協力お願いします」

と書かれていました。

「あっ!」と気付きました。私は所属する会社のサイトで、「ペットボトルのキャップで、海外の子ども達のポリオワクチンに変えることができる」という記事を書きました。

私は以前通院する病院がペットボトルのキャップを集めていて、寄付していましたが、ある日受け取らず、私が提供したであろうものが、無造作にごみ箱に捨てられていて、そこから寄付するのを止めました。

その付箋を観て、会社の誰かが「ペットボトルのキャップを有効活用できるなら、捨てずに集めよう」となったのかもしれませんね。

最後の巻末の自分の感想では、身近にあったごみの分別について記しました。

『ナッジ理論』も良い理論ですね。もっと日本に広がっていいのでは?、と思いました。


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