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岩手県は水稲には夜間に水入れ、りんごは日焼け防止。酷暑から食べ物を守れー。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
連日続く暑さの影響で、野菜の価格が乱高下しています。高騰する野菜がありますが、レタスは1玉77円と異例の安さです。今旬を迎えたとうもろこしも空梅雨の影響で大豊作となっています。
さらに、これまでにないほど価格が高騰し、一時は1玉400円近くだったキャベツの価格は2024年7月4日時点では100円台、トマトも1玉98円など例年と比較しても半値になる程、急落しました。
また、2024年は美味しい野菜が沢山できているといいます。東京都八王子市にある中西ファームでは、フルーティーで強い甘みが特徴の「恵味(めぐみ)スター」という品種を栽培しています。
八王子市は、2024年6月中旬の最高気温が29.2℃と例年よりも3℃高く、とうもろこしが大豊作になっています。
味も申し分なく、糖度はメロンと同じ位の16度で、とれたてを生のままいただきます。味は甘く、水分が溢れる様な瑞々しさです。生でも美味しく食べられます。
皮を3枚ほど薄くつけたまま茹でると、ふっくらとして、よりとうもろこしの甘味が強く感じられるといいます。
スーパーの店員さんによると、野菜で安くなっている種類もある理由を、
「2024年は雨が少なくて、天気が良くて、収穫量が増えることが1番だと思います。台風や大雨が来ない限りこのまま野菜の安値が推移するんじゃないかと予想しています」
と説明しました。
この記事の冒頭は、2024年6月下旬から2024年7月上旬現在にかけての内容なので、これから変わるかもしれない野菜事情ですが、これから予想される猛暑の中で、どう食べ物を守っていくかと、取り組んでいる都道府県について紹介します。
高温などによって毎年の様に相次ぐ農作物被害に、関係者が警戒を強めています。岩手県は2024年6月18日、被害防止技術対策会議を開催し、実践可能な優良事例や対応技術を示した上で被害の軽減や防止を図る様に発信しました。
夏場の記録的な猛暑により、2023年には色んな農作物の品質の低下や収量が発生しました。2024年も8月までの気温が高くなる予報が示され、その影響が示唆されています。会議は岩手県が農業改良普及センターや農協などの関係者を集め、初めて開催されました。
今回は岩手県の猛暑から食べ物を守る対策に関して、特集します。
2024年、岩手県の酷暑からの食べ物を守る対策
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盛岡地方気象台からは、2024年には高気圧に覆われて晴れた日が多く、2024年4月中旬~6月中旬に東北地方で降水量が少なかったと報告がありました。2024年6~8月の天候に関しても、平均気温が高い見込みが示されました。
そこで作物への被害を阻止するために野菜や果樹の品目ごとに、効果が見込める色んな対策が挙げられました。
りんごに関しては、気温が急激に上昇する恐れのある梅雨明けした後に袋状の被覆資材で果実を包み、日焼けから守る対策が紹介されました。水稲に関しては、気温の高い昼間を避けて夜間に水を入れたり、水の入れ替え頻度を高めたりして、地温や水温を下げる対策が提示されました。
花芽の発達中に強い日差しにさらされると着色異常が生じるリンドウに関しても、日光を遮る幕を屋根の様に設置する方法が示されました。高温時に水分不足になりやすいトマトに関しては、午前だけでなく午後にも水やりする方法を紹介しました。
参考:リンゴは日焼け防止、稲は夜間に水入れ 岩手県が猛暑対策を共有 毎日新聞(2024年)
会議では、冬場に少雪だったことに加え、2024年4~5月に少雨だった影響で岩手県内の農業用利水ダムの貯水率が平年を下回っている現状の報告もありました。エリアごとに計画的にダムから配水するなどやりくりをしながら、必要な時期に水を確保できる様にする対策も要求されました。
岩手県の照井富也農政担当技監は高温被害対策に関して、「優良事例を総括しています。優良事例を参考に各地で、しなければいけないこと、できることを考えて頂き、励んで頂きたく思います」と説明しました。
かなり気温が高い
この記事を書いている時は梅雨なのですが、かなりジメジメしています。
2024年6月下旬に、自社の広報誌の取材で、車で移動したのですが、帰り道、大雨が降っていて、車に乗り込むと、普段会社とは違う場所で仕事をしている時に乗っている時に持って帰るゴミの匂いがして、「今日、取材の時のゴミ、持って帰っているんですか?」と聞くと、支援員さんから「持って帰っていませんよ。梅雨だから、車に匂いがこもっているんですよ」と言われました。
別の日その話をした時、同僚の方から、「あの建物、そこにはない場所の匂いがして、それを聞いたら、『梅雨だから、そうなっていますよ』と、私も言われました」と聞きました。
2024年6月27日に大雨警報、土砂災害警報が出ていたところは、避難指示などが出て、橋などが流された都道府県もありました。
2024年7月6日の12時15分、東海道新幹線の静岡―掛川間で停電が発生し、東京―新大阪間の上下線が一部区間で最大およそ3時間にわたって運転を見合わせました。運休や遅れは135本に上り、およそ9万7000人に影響しました。
新幹線の停電はトンネルの中で起きて、非常灯のみでしのぎ、その間エアコンもトイレも使えず大変だったといいますが、幸い体調不調を訴える人は居なかったそうです。
これから梅雨が本格化しますが、その後にはさらなる高温が予想されます。2024年7月7日には、静岡県で40度を記録しました。
今年は雨が少ない日があってかなり暑い日もあれば、バケツをひっくり返したか様な豪雨が降る時があります。
今年の梅雨は本当に変な天気ですよね。熱中症の人も急増していますので、皆さんも暑さ対策をしっかりしていきましょう。
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