三毛猫に茶色(オレンジ)の毛があるのは、X染色体の「ARHGAP36」欠失タイプの遺伝子変異!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、猫は好きですか?
私はどちらかと言えば、犬派なのですが、母が毎日ある猫の動画を観る様になってから、「猫って実は可愛い?」と思う様になりました。
母曰く、毎日観ている猫の動画は、人間臭く、ちょっとドジなところが可愛いそうです。
この記事では猫でも、三毛猫の話ですが、最近なぜ三毛猫があの様な色になるか、結論が出たそうです。
三毛猫やサビ猫の毛の色はどうやって決定するのでしょうか?その謎を解決する遺伝子「ARHGAP36」が判明したと、日本とアメリカの研究グループが専門家による査読前の論文(プレプリント)として明らかにしました。三毛猫やサビ猫は基本的にメスだけですが、どのようにして色が決定しているのかは分かっていませんでした。
今回は、何故三毛猫が、あの様な配色になるかを解き明かします。
三毛猫が何故あの配色なるのか、原因が特定
三毛猫は白と茶色(オレンジ)と黒、サビ猫は黒と茶(オレンジ)の毛が、身体の場所ごとに斑(はん)を作りながら生えています。茶色(オレンジ)か黒かを決定する遺伝子は性別に関与するX染色体にあると指摘されてきましたが、その遺伝子も色を決定するメカニズムも謎のままでした。
遺伝学が専門の、九州大学の佐々木裕之名誉教授をメーンとする日本グループは、動物病院を受診した三毛猫などトータル58頭から、診療のため採取された血液などの提供を受けました。今までに報告された遺伝情報のデータベースも活用して、茶色(オレンジ)の毛を持つ猫と持たない猫の遺伝子にどんな差があるのかを解析しました。
すると、茶色(オレンジ)の毛を持つ猫では、X染色体にある「ARHGAP36」遺伝子に欠失というタイプの変異があることが判明しました。この遺伝子変異があると、黒い毛の色を作り出すたんぱく質の量や働きに変化が起きて、茶色(オレンジ)になることが判明しました。
参考:三毛猫の毛の色決まるしくみ、ついに解明 黒か茶か決める遺伝子発見 朝日新聞デジタル(2024年)
遺伝子変異のない「ARHGAP36」が働く細胞が占める場所では毛が黒に、変異した方が働く細胞の占める場所では茶色(オレンジ)になるといいます。
アメリカの研究グループも独立して研究を進めていて同じ結論に達し、佐々木名誉教授などとほぼ同じタイミングで同様に発表しました。
母が身を委ねた猫、それからの成長
母が猫の動画を観る様になったのは、愛犬を亡くしてからでした。愛犬を亡くしてから、心にポッカリ穴の空いた時間を過ごしていましたが、ある日、Googleの検索欄に、その猫が出て来たそうです。
最初こそ、Googleの検索欄にたまに表示される動画だけを観ていましたが、私が、「それ、YouTubeで観た方が早くない?」と言って、YouTubeのアプリを開き、そこから私がチャンネル登録をして、観れる様になりました。
そこからが凄かった‼︎それまで、何となくしかスマホの操作ができなかった母が、決まった時間に息抜きとしてその動画を観たり、キャットタワーとか猫の小物を覚えたり、コメントの見方を覚えて、「この人もこう言っているな。うんうん、分かるよ」と共感したり。
全くよくスマホのことを分かっていなかった頃に比べたら、随分母はできる様になりました。
何より愛犬を亡くしてから、余り観られなかった笑顔が猫を観始めてから母の笑顔が増えたこと。それが何より、良かったなと思っています。
「可愛いけど、実際に飼っているわけではなく、動画で観ているだけで十分」だと言いますし、俯きがちだった母が笑顔になれたことは、その猫には感謝しています。
動物って、やっぱりアニマルセラピーがあるんだなと感じた瞬間でした。