障害、小児がん、難聴...などあっても、野球、アメフト、ボクシングに勤しむ障害者。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は障害では左耳に感音性難聴と、発達障害を持っています。発達障害の二次障害で、運動が全くできませんが、障害を抱えていても、運動を楽しく、行っている障害者も多いといいます。
今回は、野球、フラッグフットボールやアメフト、ボクシングなどに勤しんでいる、障害者とスポーツというテーマで、3つ紹介したいと思います。
知的障害、身体障害など✖️野球
「どんな状況でも優しく強く咲き誇ろう」ー。2023年、知的障害や身体障害など、障害の種別を問わない野球チーム『ダンデライオンズ』が、神戸で発足されました。チーム名のタンポポみたいな野球人を目指し、10~50代の選手およそ20人が互いに障害をカバーして長所を伸ばしながら練習に汗を流しています。
監督を担うのは中学校の野球部で顧問の経験がある、兵庫県神戸市須磨区にある神戸市立青陽須磨支援学校の教諭の男性Aさんです。前身の身体障害者のみの野球チームでメンバーが少なくなる中、知的障害を抱えている子ども達などの「やりたい」という声を受け、2023年1月、障害種別混合チームとして再出発させました。
サッカーや陸上と比較してルールが難しい野球は部活動がない支援学校も多く、色んな障害のある選手が集まるチームは珍しいといいます。
「無理や怪我がないように」。2023年4月8日午後、監督の男性Aさんのかけ声で、兵庫県神戸市灘区にある灘の浜小学校での練習が始まりました。タンポポをイメージした緑と黄色のユニホームに身を包んだ選手たちは、まずはストレッチやランニングやで身体を温めました。
次に、監督の男性Aさんが投手となって、選手は一塁のリードの取り方を実践練習し、投手の動きを注視しながら、けん制球が来ると素早く塁へ戻る動作を何度も繰り返し行いました。
指示を理解するのが苦手な選手もいるため、監督の男性Aさんは同じ動きを反復練習させたり、実際に見本を見せたりと、丁寧な指導を意識しています。
選手最年長の男性Bさんは6年前に脳梗塞を患い、利き手の右手に麻痺が残りました。小学3年生から長年続けていた野球を諦め、陸上競技に専念していた時、監督の男性Aさんに誘われました。
男性Bさんは左手でボールを捕り、グラブを外して再度左手で投げるスタイルで、「若い選手が熱心に練習する姿は励みになります。右手も少しずつ使える様になれば」と前を向いて歩いています。
「野球が大好きで、ずっとやりたかったです」と喜んでいるのは脳出血による半身麻痺で小学生の頃から車椅子生活を送る男性Cさんは、「選手会長」を務めるチームのムードメーカーで、「できることは限定されていますが、ファインプレーをみんなで喜ぶ瞬間が楽しいです」と団体競技ならではの魅力を述べました。
参考:身体、知的…障害の状況超え、混合野球チーム 「ダンデライオンズ」神戸で再出発 選手20人、互いにカバー 神戸新聞NEXT(2023年)
発足から数ヵ月、スタッフや練習場所の確保など、課題はまだまだ多いといいますが、今は立派なグラウンドを使用し、みんなで思い切り野球を楽しむことが『ダンデライオンズ』の目標です。
練習は月2~3回程度、土日に灘の浜小学校や兵庫県神戸市須磨区にある市の子公園などで行い、選手だけでなく、サポートスタッフも募集しています。
小児がん✖️フラッグフットボールやアメフト
長期入院中の小児がんの患者さんがツラいのは、暇なこと―。患者さん達が外の社会と結び付くことで、そのツラさを緩和させようと、病院でフラッグフットボールやアメリカンフットボールの普及活動をする団体があります。
フラッグフットボールは、タックルの代わりに腰の左右に着けたフラッグを奪う5人制アメフトです。2023年秋には、入院患者さんが作った作戦図をベースにオンラインを使用して病院内外の子ども達がアメフトのボードゲームで対戦したり、小学生がフラッグフットボールの試合をしたりするイベントを開催します。
参加予定の小学生はボードゲームや競技の練習を行っていて、大阪府大阪市都島区にある大阪市立総合医療センターの入院患者さんもボードゲームに励んでいます。
この団体は、大阪府大阪市淀川区にある「NPO法人ホスピタルフットボール協会」で、代表理事の男性Dさんなどは2018年7月から、総合医療センターを毎月1回訪問し、小児がんの患者さんなどにフラッグフットボールを指導したり、アメフトの魅力を発信したりしていました。大阪市立総合医療センターは、全国に15ヵ所ある小児がん拠点病院の1つです。
「NPO法人ホスピタルフットボール協会」で、代表理事の男性Dさんは「入院中の子ども達は外の社会とのつながりを断たれる」と指摘し、感染症を罹患する恐れがあるので、小児がんの患者さんは院内学級に転校しなくてはならないですし、一般的に15歳以下の友達や兄弟は小児病棟に面会に行けません。
「入院中の子ども達にとってツラいことは、治療の痛みや苦しみではなく、退屈な日が続いて暇を持て余すこと」と主張しました。
2020年3月以降はコロナ禍のため、病院に入れなくなりました。活動再開の目処が立たない中で、「NPO法人ホスピタルフットボール協会」は2022年、サイコロとカード18枚を使用したアメフトのボードゲーム「ファーストダウン」を開発・制作しました。
トータル300セットを総合医療センターなど4拠点病院に送り、トータル300セットを関東、大学アメフト部や関西両学生アメフト連盟などに配布しました。
2023年度の活動として、
(1)2023年10月以降に、入院中の10代患者さんと小学生がオンラインで対戦するボードゲーム大会
(2)2023年9月30日に過去に入院中の中高生たちが作った作戦図を用いたフラッグフットボールの小学生の試合を大阪市港区の丸善インテックアリーナで開催
を行います。両イベントとも【ファーストダウンボウル】と命名しました。
ファーストダウンとはアメフトで攻撃側が4回の攻撃の中で10ヤード以上進み、改めて4回の攻撃権を得ることで、ホスピタルフットボール協会の理事の男性Eさんは、
「いきなり得点を狙うのではなく、まずファーストダウンを取り、次に結び付けましょう。治療も同じで、そういう想いを込めて命名しました」と述べ、「このボードゲームは1対1でやるより、複数対複数でチーム内で相談しながら対戦する方が面白いです」
と主張しました。
ホスピタルフットボール協会の理事の男性Eさんの次女は小学2年生だった18年前、小児がんで総合医療センターに7ヵ月間入院しました。「当時、毎日漫画を持って病院に行きました。友達や4歳上の長女は見舞いに来られず、次女は『暇で暇で仕方がない』と言っていました」とあの当時を回顧しました。
「亡くなる子どもも沢山います。娘は退院できたので、恩返しの意味で入院患者のために何かをしてあげたいです」と活動理由を説明しました。
参考:治療より暇がつらい…小児がん患者にアメフト通じ「つながり」提供 毎日新聞(2023年)
2023年5月末、ホスピタルフットボール協会は、総合医療センターAYA世代専用病棟(概ね15歳~39歳対象)にボードゲーム20セットを届けました。小児血液腫瘍科の医師の男性Fさんは、
「大会当日には入院患者さん数人でチームを組みたいですが、退院などで人数が減り、単独での参加となるかもしれません。ボードゲームを患者同士、または保育士を交えてやっています」
と語りました。
難聴✖️ボクシング
2023年8月5日、兵庫県神戸市東灘区にある真正ボクシングジムに所属する、耳の不自由な男性Gさんが、神戸市立中央体育館でプロテストを受験し、合格しました。男性Gさんは京都大学出身で、先天的に耳が聞こえづらく、普段は補聴器を装着して暮らしています。
男性Gさんは、大阪府吹田市出身で、関西大学第一中学校・高等学校時代は日本拳法に励みました。京都大学経済学部に進学した後、アマチュアボクシングを始め、配慮を受けながら試合にも出場していました。
現在、会社勤めをしながらトレーニングを重ねる男性Gさんはこの日、補聴器を外してプロテストに臨みました。一般的に、ラウンド終了10秒前には拍子木を鳴らしてボクサーに知らせますが、日本ボクシングコミッション(JBC)は光を当てて伝えるなどの配慮をしました。
男性Gさんは、「安心しました。今後は試合に出られたら」と喜びを声にしました。今後プロデビューを目指します。
参考:京大出身の難聴ボクサーがプロテスト合格 神戸・真正ジム所属の31歳、デビュー目指す 神戸新聞NEXT(2023年)
私の場合、
恐らくですが、発達性協調運動症(DCD)があると思います。リレーの選手をやる位足の早かった父と、人並みに運動ができていた母の間に生まれましたが、本当に運動ができないです。
手先も不器用で、リボン結びも本当にできなくて、いつも靴紐も解けてしまいます。
父は運動神経は良くても、身体が硬かったので、それも遺伝してしまいました。
この間、「私、本当に運動ができなくて。以前どこかで肩を揉んで貰った時に、『かなりこわっていますね。バキバキですよ』と言われましたが、余り痛みもなくて。本当なら運動をすべきなんでしょうけど、できないから何もしていない」という話を同僚にしたら、
「今はそれでいいかもしれないけど、将来のことを考えると、ストレッチとかしていた方がいいよ」と言われました。
私の場合、下手にすると怪我をするので、本当に運動全般が難しい...。
この記事では、スポーツをする障害者を取り上げましたが、皆さん、キラキラしていますね。これからも、キラキラ笑顔で頑張って続けて頂きたいなと思いました。