「急性内斜視」。スマホを観る時間を減らしても、発症した患者は6割が改善せず、悪化!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さん、ついついスマホとか、タブレット端末、見過ぎていませんか?
私も仕事でもiPadを使っていますし、帰宅したら、ダラダラする時間もありますが、「次、何の記事を書こうかな?」と検索したり、オンラインコミュニティ「Webライターラボ」の講義の録音をスキマ時間に観たりと、ずっとスマホを触っていて、
母から「寝てる時に、スマホを握りしめて寝ている時もあるよね」と言われる位です。
スマホは生活する上で欠かせない電子機器ですが、最近スマホなどの見過ぎで、患者数が増えている疾患があります。
それは、「急性内斜視」です。
「急性内斜視」は片方の目が内側を向いたことで、ものや道路が二重に見えたりして、運転にも支障が出る病気で、多くは原因不明だと言われていますが、スマホなどが幅広い世代に普及したことで、若い世代をメーンに発症する患者さんが増えていて、その関連性が懸念されています。
「急性内斜視」になると、手術で、目の位置を戻すしかありませんが、それでもまた再発をする可能性が大いにある疾患です。
「20-20-20ルール」という、眼精疲労対策はありますが、なかなか世間一般に浸透しない対策で、それでも効果があるそうで、専門家が日常に取り入れることを推奨しています。
この記事では、どれだけ「急性内斜視」が多いか、分かる本題となっています。
スマホなどが普及したことに伴って片方の目が内側を向く「急性内斜視」の患者さんが増加傾向だと懸念されていることなどを受けて、日本弱視斜視学会と日本小児眼科学会が全国で実態調査を実施した結果、患者さんは中高生の年代が多く、スマホなどの使用時間を減らしても6割近くは症状が改善せず、状態が悪化をしたことが明らかになりました。
今回は、「急性内斜視」の若い人はどれだけ患者数がいて、どれほど改善、または改善しなかったのかを発信します。
若い人の「急性内斜視」の患者数とは?実態調査で見えてきた、深刻な状態
日本弱視斜視学会と日本小児眼科学会は、患者さんの実態調査を実施しようと、2021年までの約2年間に全国55の病院から報告された5歳から35歳の患者さん194人のデータを解析しました。
年齢別では16歳が16人と最多で、続いて13歳が14人、14歳が13人などと中高生の年代が多くなっていて、男女の内訳を見てみると、この10代では6割以上が男の子でした。
さらに患者さんの中でタブレット端末やスマホの使用時間が長かった156人を対象に、3ヵ月間に渡り、使用時間を小学生以下は1日1時間未満、中学生以上は2時間未満に減らす様に、患者さんにお願いし、症状が改善するか調査した結果、この中で10人は「急性内斜視」が治癒し、症状がある程度改善した人も58人いた反面、悪化したり改善しなかったりした人は88人と、全体の6割近くを占めました。
参考:急性内斜視の患者 スマホ使用時間減も6割近くは症状改善せず NHK NEWS WEB(2024年)
日本弱視斜視学会の佐藤美保理事長は、
「男の子に多い理由は判明していませんが、中高生はスマホを使用する時間が増加する年代です。『急性内斜視』の症状が改善した人たちは使用時間を平均で以前の半分ほどに減らしていましたが、時間を減らしても改善しない人は多く、治癒には目の向きを正常に戻す手術しかありません。
スマホを使い始める前から正しい使用頻度を意識しながら、気がかりな症状があった時には、速やかに眼科を受診して頂きたいです」
と説明しました。
なっているのは、中高生だけではない!
この記事の本題には中高生しか出て来ませんでしたが、「急性内斜視」になる子ども達は、低年齢化しています。
保育園や幼稚園などに通う子ども達も、「急性内斜視」を発症するリスクに晒されています。
2020年コロナ禍が始まった時、外出できない、閉塞的な時間が際限なく流れていました。
子ども達も外には遊びには行けませんでした。そこで、多くの子ども達が外遊びの代わりをしたものが、タブレット端末やスマホでした。
小さな子ども達は、タブレット端末などを使って、子ども向け番組などを、5〜6時間位、観る習慣が身に付きます。
ある日、1人の子が、タブレット端末を観ている時に、片目を閉じながら、画面を観る様になりました。
実はこれは既に、「急性内斜視」を発症していて、黒目の位置が真ん中に来たことで、見えづらく、自然と目をつぶったり、画面を近付けて観る様になったとのことでした。
私もスマホなどは観ますが、スマホは汗疱という皮膚疾患を発症してから、手で握るのが難しくなって、家では、ものに立てかけて、画面を観ています。
ものに立てかけることで、自然とスマホとの距離も、さらに離れる様になりました。
離れ過ぎると、片耳難聴があることで、音が聴こえづらかったりするのですが。
これほどまでに患者数が多く、治療しても、治るどころか改善もせず、悪化する人もいるという、現代社会が生み出した先端機器が、現代病の1つになっている、とてもツラい心境です。
スマホなどは、今後も常に最新にアップデートされ、より高性能の機器が発売されて来るでしょうし、頭の片隅に、この「急性内斜視」を発症するリスクもあるんだよ、と覚えて頂けると、この記事を書いて良かったなと思います。