マガジンのカバー画像

認知症グループホームのはなし

35
認知症の方への支援の記事をまとめています。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

ホームの会議                                    認知症の方に合わせるホームを作るには

ホームの会議  認知症の方に合わせるホームを作るには

前回、
認知症の方に合わせてホーム環境を変える
というお話しをさせてもらいました。

簡単にまとめると

認知症の方でも

できなくなった生活行為によって本人は困っている筈なので、困っている原因を探す

困っているのだから、ホームの環境自体を認知症の方に合わせる

ホームの環境次第で、生活行為を継続できる事がある

というお話しでした。

介護の現場で働いている読者の方は
理想はそうだけれども

もっとみる
職場の心理的安全性を高める

職場の心理的安全性を高める

前回、ホームの会議について書きました。

今回は会議の継続についてです。
会議を活性化する為に取り組んだ方策をお話しようと思います。
と思ったら、一年前に書いたホーム機関紙での記事があったので、それを、そのまま紹介する事にします。

認知症の方に合わせてホームの環境を変える

認知症の方に合わせてホームの環境を変える

ホームの環境は認知症の方に合わせて変えなければいけません。

認知症の方は今までわかっていた事がわからなくなったり
環境に合わせる事が難しくなっているから認知症なのです。
それなので、ホーム側が認知症の方に合わせなければなりません。

以前、トイレにおいて
手を拭く為のペーパータオルでお尻を拭いてしまう方がいました。
それは、認知症で物の区別が付かないのに、
おしりを拭く紙

手を拭く紙
の 2

もっとみる
餅つき

餅つき

5月の「こまば食堂」では、餅つきを行いました。

餅つきは良いですね。

餅つきは年末年始の季節行事として
日本人、特に高齢者は恒例行事としてやっていた方も多いと思います。

それなので、
皆さん身体が自然と動くんですよね。

餅を付いて
丸めて
食べる

そもそも知っているから
誰かが音頭を取れば
認知症の方も見様見真似で参加できます。

5月のこまば食堂5月の餅つきでは
蒸す人がいて
順繰り突

もっとみる
そりゃ帰るよね〜② 地域支援事業で在宅支援

そりゃ帰るよね〜② 地域支援事業で在宅支援

家族から週末だけお泊りの希望があった近所にお住いの方。
土曜日の夕方に来たのですが、
本人にしたら、家は目の前だし、泊まる理由もなく
結局、夕食後に家に帰る事になりました。
次の日の日中までホームに居る予定だったので、明日の日中にホームに来るお約束をし、家まで送りお別れしました。

さて、次の日の朝。
お約束は10時。
迎えに行くと
しっかりと昨日のお約束と私の事を覚えていてくれ(メモ書きと名刺を

もっとみる
そりゃ帰るよね〜 地域支援事業

そりゃ帰るよね〜 地域支援事業

週末だけお泊まりの希望がありました。
土曜日の夕方に来て日曜日の夕方に帰る
と言う内容です。

ホームには4畳位の空き部屋があり、地域で本当に困っている人だけに自費で利用してもらっています。
去年の夏に自宅で脱水の危険がある方に利用してもらう為に作りました。

今回も、在宅で独りで生活している方なのですが、家族が週末の支援が入らない日が心配で利用する事になりました。

先週は本人が「行きたくない」

もっとみる
生活動作の支援

生活動作の支援

グループホームの支援は認知症に対する支援がメインではあるのですが、生活動作の支援が必要な方もいらっしゃいます。
入居の時点で歩いていた方も年月の経過と共にどうしても生活動作は低下してしまいます。
そこで、認知症グループホームでの生活動作の支援をお伝えしようと思います。

結論から言うと、認知症のケアでも生活動作のケアでも、基本的な考え方は同じで、
出来ないところは助けて、できる事は最大限に使えるよ

もっとみる