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本の感想とか

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読んだ本の感想など。 基本的にブログに書いたことを転載しているだけなので、気に入ったらブログもみてください。
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#小説

【読書】コロナ騒動で外に出られず死ぬほどヒマな人のためのオススメ本53選

【読書】コロナ騒動で外に出られず死ぬほどヒマな人のためのオススメ本53選

年に1~2回くらい会う、意識高い系の友人がいるのですが、普段はビジネス書しか読まないくせに、急に「オススメの小説とかないかな」と連絡があったので、怒涛のごとくLINEを返して本をオススメしまくりました。

私みたいにもともとインドア派で、休日はアニメ見て日曜美術館見て映画見て、マンガ読んで本読んでゲームしているような人間ならいいんですが、アウトドア系の趣味を持っている人はどうしてもヒマを持て余して

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『ニルヤの島』(柴田勝家・著)のレビュー

『ニルヤの島』(柴田勝家・著)のレビュー

私は基本的に「小説家はあまり顔を公に出さないほうがいい」と考えています。

いえ厳密に言うと、
「小説家には顔を出さないほうがいい人と、顔を出してもいい人がいる」
といったほうが正しいかもしれません。

たとえば筒井康隆とか京極夏彦とか村上春樹とかは顔を出しても良いタイプだと思います。別にイケメンだからというわけではなくて、「顔と作品がなんとなくマッチしている」からです。

うさんくさい作品を書い

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袋とじは読者の驕慢を叩き潰す ~『生者と死者』のレビュー~

袋とじは読者の驕慢を叩き潰す ~『生者と死者』のレビュー~

私たちは、本が普通に読めることに慣れすぎてしまったのではないか。

夜中に腹が減ればいつでもコンビニで食べ物が買えるのと同様に、金を出して本を手に入れれば、なんの苦労もなく次のページをめくれることを、さも読者として当然の権利と考え、驕りたかぶっているのではないだろうか。

そのような驕慢な読者の鼻先に突きつけられるのは、「袋とじ」という怪物である。

これは、本来製本の段階でノド(背表紙のほう)に

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