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死ぬのが怖い人へ 久保龍雲

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#仏教

死ぬのが怖い人へ (9)

死ぬのが怖い人へ (9)

前回、私が「阿弥陀仏側の視点から考える」ということに挑戦した話を書きました。その結果は、獲信できそうにない自分がどんどん見えてくるという悪循環に陥り、絶望的な気分に襲われました(※第8話を参照)。もう獲信するための手段が無くなってしまった状況でした。

みるみる小さくなっていく希望せめて死ぬまでに獲信を・・・と考えながら試行錯誤をくり返してきましたが、振り返ってみれば、浄土真宗と出会ってすでに7年

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死ぬのが怖い人へ(7)

死ぬのが怖い人へ(7)

前回、私は「浄土真宗の教えや法話を正確に理解すれば獲信できるはず」と考え、むさぼるように教えを学んだ日々について書きました。しかし結果としては何も変わりませんでした(※第六章を参照)。追い詰められた私は念仏(なむあみだぶつ)に注目することにしました。

念仏・・・古臭いが重要なもの当時の私の心境は、

「浄土真宗の教えを正確に理解しても獲信できなかった。一体何をすればいいのか?」

というものでし

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死ぬのが怖い人へ (3)

死ぬのが怖い人へ (3)

子供時代から死の問題について悩んでいた私は、確率論やニーチェの哲学を経て、浄土真宗の妙好人に希望を見出しました(※第1話・第2話を参照)。

死を迎える人々
幼少期から死におびえ、ようやく妙好人という希望にたどりついた時には、私はもう大学生になっていました。ここまで来るのに15年近くかかっています。

しかし前回書いたように、高校の恩師が末期癌で入院し、お見舞いにいったときには意識も無く・・・しば

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死ぬのが怖い人へ (2)

死ぬのが怖い人へ (2)

死の問題を解決しようと決意した私は、様々な本を読みました。小・中・高・大学と、手がかりになりそうな本を探し続けました。周りの大人が死の問題について教えられないのならば、本の世界で探せばよいと考えたわけです。

小学生の頃は図書館に入りびたって、みんなが読むズッコケ三人組や怪傑ゾロリから偉人伝、まだよく理解できない哲学の本まで、とりあえず開いては目を通すことをくり返しました。

中学生に入ると友人か

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死ぬのが怖い人へ (1)

死ぬのが怖い人へ (1)

はじめまして、龍雲といいます。
私はいわゆるお坊さん(僧籍保持者)で、いまブラジルに住んでいる38歳です。

この文章は死ぬのが怖い人に向けて書いています。

みんな、いつか死にます。

人間の死亡率は100%で、いままで死ななかった人はいません。

死にたくないといって不老不死の薬を求めた人もいましたが、やっぱり死にました。

死ぬのは怖いし、死んだ後がどうなるかもよく分からない・・・本当はちゃ

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