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信州松本ひとり旅~浅間温泉でゴクラク野天風呂編~

松本ひとり旅(1泊)のDAY2です。
DAY1の模様はこちら。馬肉も牛乳パンもうまかったよ!


朝、ビジネスホテルの窓から山が見えるの気持ちいいなー!

駅前の東横インに泊まりましたが、スタッフさんがみんな親切でありがたかったです。しかし昨今はビジホもずいぶんお値段が高くなりましたねぇ。

普段より早起きして朝のお散歩。朝7時頃です。ひんやりしているけれど、澄んだ空気が気持ち良い。寒がりだから用心してフリース持ってきちゃったけど、日中は邪魔でしかなかったです。お天気に恵まれた週末でした。

人がほとんどいないのも最高です
ご当地マンホール。松本山雅はJ3なのね。
開幕当初はJリーグめちゃくちゃ見に行ってたけど、今は全然わからないな

🔹栞日

右上に見えるのは昨晩訪れた「菊の湯」。「菊の湯」の経営も「栞日」だそう。なんとなくわかる、心地よさが共通している感じがする。

ホテルに朝食は付いていましたが、せっかくなので素敵なカフェへ。3年前も訪問した、松本でとても有名なカフェ「栞日」。前回は早朝散歩の後に温かいカフェオレをいただきましたが(その後に別の喫茶店でモーニングしたので)、今回はモーニングを。

じっくりと網焼きされたトーストに、リンゴジャム、バター、シナモンの組み合わせのアップルシナモントースト。ふっくらしていて美味しい。トースト用の網焼き器、ちょっと欲しいな。職人さんが作っているような高価な焼き網が気になっています。こういうの↓

南部鉄器の小さな鍋を持っているのですが、目玉焼きやソーセージの味が、テフロン加工のフライパンで焼いた時と全然違うの。パリッとしていて。パンもトースターによって味が変わるもんね。

さりげなく飾ってあるチューリップに和む
栞日の外観。「高橋ラジオ商会」というのは元電気屋さんの建物だから
松本駅前、ささやかな気遣いに和む

さてチェックアウトして、ホテルに荷物を預かってもらい、松本駅から浅間温泉までバスで移動します。

観光客はまばら。学生さんがちらほら。皆さん、信州大学で降りて行きました。

本当は「浅間温泉」で降りたかったのですが、ぼーっとしていて乗り過ごしたのかと勘違いし、慌てて「浅間温泉文化センター」で降りる。地方のバスに慣れていない、"私あるある"です。1駅手前だったのですが、時間もあったし、のんびりお散歩できたので結果オーライ。

🔹「浅間温泉」界隈

「つけもの喫茶」という看板が見える。なにそのいかす喫茶。次回訪問したい。

松本駅周辺も人が少なかったのに、輪をかけて人がいない。最高。普段、通勤で東京駅や上野駅を使っており、人混みにうんざりしているので、旅行ではとにかく人がいないところに行きたいのです。誰もいないから「はー、まじで人いなくて癒しー。お天気、気持ちいいー」とかぶつぶつ言いながら歩いちゃう。

山が近い、癒しの光景

星野リゾートの「界 松本」、こんなところにひっそりあったの!と驚くような地味な場所にありました。

先日仕事で星野リゾートの方とやり取りする機会があったので、ますます気になっちゃう。「界 松本」には、信州ワイン「ワインすき鍋」なるものがあるそうですよ。いつか泊まれたらいいなぁ。

レトロなスナックが可愛いのよ
「中央通り」がゲシュタルト崩壊するかと思ったw

🔹湯々庵 枇杷の湯

日帰り温泉「枇杷の湯」にやって来ました。せっかくだから、貸切の野天風呂を予約しておいたのです。普通の大浴場もあります。

あまりひとけがなかったので、靴を脱いでキョロキョロしていたら、常連らしきおじちゃん達が「靴箱、そっちだよ」と教えてくれる。
フロントにいた上品なマダムに、野天風呂を予約していると伝えると、「ああ、お電話下さった方ね!(にっこり)」と言われて、案内してもらいました。
おじちゃん達に「野天風呂かぁ、いいなぁ」と羨ましがられる。いいでしょー、旅行客なのでちょっと贅沢しました。

フロントのマダムは、きっと電話予約した時に出てくれた方と同一人物かな。とても物腰柔らかく親切でほんわかした方でした。私もあんな人になりたいです。

貸し切り風呂は2つあり、今回は手前の「楽斎」に。

1人で貸し切り野天風呂に入るのは初めてなので高揚するー!

最高オブ最高っす

水が流れる音、風に木々がそよぐ音、ウーハーの効いたキジバトの鳴き声、ほんの少し硫黄の香りがするまろやかで熱めのお湯、日差しの温もり、火照った身体を冷やしてくれるように時折吹いて来る冷たい風。

静寂の中で自然の恵みを感じていたら、ほどなくして隣の貸切風呂に若い男子2人が入って来た模様。とっても元気。たまにバッシャーン!と水しぶきの上がる音がwww これもまた風流。

貸し切りは1時間だったのですが、お湯につかってぼーっとしたり、上がって冷水を浴びたり、と繰り返していたらあっという間です。本当に気持ちが良かった。朝から自然のなかでぼーっとする、これぞ贅沢。普段はなかなかこういう時間が持てないから、だからこそ時折無性に旅に出たくなるのだろうな。

「湯々庵 枇杷の湯」の歴史は、今を遡ること400年の昔、初代松本城主 石川氏が浅間に湯御殿を造営し、湯殿を整備したことから始まりました。
初代の湯守である先祖の「石川晶光(改易後 小口楽斎)」は、石川数正公の三男康次の子であり、戦で負傷し歩行困難の身となったことで御殿守の役職をあずかるに至りました。時に文禄三年(1594年)のお話です。
以後、小口家は代々御殿湯の湯守を勤め、松本藩の最藩政資料となる「信府統記」にも、「湯守小口治庵と云う者代々之を務む」とあります。

http://www.biwanoyu.com/history.html

歴史があるんですね。建物もお庭も立派で威厳を感じて、とても雰囲気が良かったです。またぜひ訪れたいと思いました。

🔹おやきと、コーヒー

鄙びた温泉街に、おしゃんなカフェ「おやきと、コーヒー」がありました。「松本十帖」というブックホテルやベーカリからなる複合施設の一つだそうです。店名に「おやき」って付くのが長野らしいけど、お茶じゃなくてコーヒーっていう組み合わせが意外です。おやきとコーヒー、試したことがない。

せっかくだからコーヒーを飲んでいきたいところですが、次の目的地があったので、おやきをテイクアウトすることに。

チョコ/さくら/野沢菜/トマト/つぶあん

おやきがちょっと変わった風貌です。自分が知っているおやきではない。店員さんによると、焼きふかし製法で作る「ふきっ子おやき」というお店のものだそう。見た目、だいぶもっちりしてそうですよね。

【ふきっ子おやき】のおやきは、長野市の南部、川中島地方に伝わる“焼き蒸かし製法”で作っています。 おやきは信州の郷土食・お土産として有名ですが、地域ごとに特色があります。
水分量の多いゆるい生地で地元産の野菜を包み、鉄板で周囲を焼き固めた後にセイロで蒸かし上げるおやきは、信州おやきの中でも珍しい製法とされています。

https://www.fukikko-oyaki.com/hpgen/HPB/entries/49.html

おやきはお店によって特色が違うと思っていましたが、お店というよりは地域ごとなわけか。

対応して下さった店員さんが、このお店におやきの作り方を習いに行ったことがあったそうです。でも生地の水分量があまりにも多く、どうやってまとめたらいいのかとまどった、と楽しそうに話してくれました。なんとなく想像がつきます。おやきは作ったことがないけど、パンを作る時にバターやミルクたっぷりの生地だと、ネトネトしてまるめにくいもんな。

味のラインナップがまた変わっています。野沢菜やつぶあんは定番ですが、チョコ、さくら、そしてトマトのおやきは初めて見ました。悩んだ末、さくら、トマト、つぶあんを持ち帰り。すぐ食べるわけじゃないと相談したら、冷凍を用意して下さいました。

自宅で「おやきと、コーヒー」を再現。
コーヒー、合うね!

自宅で解凍(レンチン&リベイク)して食べましたが、想像以上のもっちもち。おやきの生地って、どちらかと言うとパサパサするイメージですけど、全然違う。中華街のジューシーな肉まんのような水分というか、こごめ大福みたいなもっちもちというか。そして中の餡がアツアツで美味しい。

さくらの中身はあんこだったので、もはやスイーツ。トマトの中身は野沢菜+しいたけ+チーズだと思うのですが、生地から香るトマト風味がすごかった。これはおやきなのか?と混乱するも、野沢菜入りの餡を食べると、「これはおやきだ」と脳が納得。ちなみに、トマトは松本限定味らしいです。

初めて知ったおやきの形態ですが、とても美味しくて気に入りました。今度通販しちゃおうかな。

お菓子の工房、そそられる
味のある街灯

🔹手紙舎文箱

「東京蚤の市」なども主催している手紙舎の「手紙舎文箱(てがみしゃ ふばこ)」へやって来ました。紙ものを取り扱うお店。紙好きにはそそる空間です。レターセットや紙の手帳、シール等が好きなので、とってもワクワクしました。

店内にはポストカードやレターセット、マステなど紙もの雑貨がたくさん
私の好きな九谷焼作家・今江未央さんの豆皿もあった!

この建物、30年前は銀行だったそうです。だから金庫室があるのよ。謎の背徳感。

元・金庫に本が並んでいるという不思議な空間
2階のペーパーコーナー

1階は雑貨とカフェと金庫室、2階はオリジナルのペーパーがズラリ。それぞれ作家さん別になってるのがすごい。

包装紙ってバイキングになるのね、という驚き

作家さんのポストカード&オリジナルの切手のセットを売っていました。好きな組み合わせを選べます。オリジナルの切手が可愛いのよ。デザイン料が入るので、定価より高くなるんだけどね。

ポストカードってほとんど出さないんだけど、思わず買ってしまったわ。

レターセットとシールなども購入。動物が好きなので、動物柄によわよわです。松本らしい、ライチョウの切手も素敵(84円+デザイン料がかかります)。

隣に郵便局があるので手紙を出すことができます。日曜日で郵便局はやっていなかったのですが、平日であれば松本の風景印を押してもらうことができます。せっかくだからカフェで手紙を書いて出しました、大切なあの人へ。

カフェでは素敵なプリンアラモード食べちゃった。旅先でゆっくりお茶して手紙を書く時間って贅沢だな。

カレーやナポリタンなどご飯メニューもあるよ

こちらは手紙舎主催「東京蚤の市」に行った時のお話。

「手紙舎文箱」の真ん前にバス停があるのですが、時間があったので少し先のバス停「浅間温泉入口」まで歩きました。

山がねー山がよー最高だな
昔ながらのカラフルな建物、つい見入っちゃう
Big Bird Coffee

のどかな道を歩いていたら、素敵な自家焙煎珈琲家さんを見つける。「無料コーヒー教室」常時開催ですって。こういう隠れ家みたいなお店いいな。

微妙にダサいところが好き

おじいちゃんとお孫さんがのんびりベンチに座ってバスを待っている風景に和む。「バスがね、遅れてるみたいなんですよ」っておじいちゃんが私に。時間を調べると、おじいちゃんが平日ダイヤと勘違いしていたことが判明。「そっかー、今日は日曜日だったかー」って言うおじいちゃん。
定刻にバスがやって来て、おじいちゃんに「今日は意外と正確に来ましたねぇ」って言われて、「そうですね!」って、つい地元民のフリをしてしまった。

🔹スーパー「ツルヤ」

スーパー好きには有名なツルヤ。長野と群馬に展開しているスーパーです。軽井沢のツルヤが有名かもしれません。憧れのツルヤ(なぎさ店)に初潜入です。松本駅から徒歩20分弱ぐらい。歩いている人はほぼいません。みんな車で買い出しに行くのだろう。

25℃ぐらいあっただろうか。汗ばむ陽気。
山の頭が白いのが美しい、手前には桜
思ってたより店舗がでかくてびっくりした

一番の目的は丸山珈琲です。ツルヤのオリジナルがあると知って、お土産に欲しかったのです。種類がたくさんあってテンション上がる。

ツルヤオリジナル信州まつもとブレンド

粉と豆、ドリップバックがありました。自分用に粉、お土産にトリップバックを購入。

たくさんあって迷っちゃった
ちなみに私のお気に入り丸山珈琲、春限定の「夜桜ブレンド」(カカオ、ブラックベリーの風味)。毎年楽しみにしています(全国の丸山珈琲、通販で買える)。今年はもう終了

ツルヤオリジナルのドライフルーツ。とちおとめを買ってみましたが、プチプチ食感の半生でとても美味しかったです。見た目はちょっと干し梅っぽかったけど(笑)

さすがツルヤ、おやきまでオリジナルだった。1個だけ買ってみたのですがすごく美味しかった。もっと買えば良かったー!

柿ジャムが珍しくてお買い上げ。
戦利品。かりんとうも自然な甘みでうまし

おやきは八幡屋磯五郎とのコラボ味を選んだのですが、ピリ辛で美味しかったし、何より皮がふっくらで好み。長野産小麦粉ユメセイキ100%使用だそう。次回訪問時はたくさん買うぞ。地元の方々にも大人気でよく売れていました。

重い荷物を持って松本駅へ戻ります

🔹くるみ蕎麦

松本駅に戻り、駅前の蕎麦屋で蕎麦を食べました。やはり長野と言えば蕎麦。長野らしい、くるみのつけだれが好きです。コクとまろやかさがありつつも、おつゆでさっぱり。

蕎麦は美味しかったのですが、舞茸の天ぷらがべっちょりしていてまずかったので残してしまった。食いしん坊のこの私が残すなんて。揚げ時間が足りないのかな。夕刻の中途半端な時間帯だったので店内は空いていたから、厨房がてんてこまいだった、などの理由ではなさそうです。店内には有名人のサインがたくさん飾ってありましたが、観光客向け価格だし、次回はどうかなー。行くとしてもお蕎麦のみだな。

駅前で立地は便利

🔹翁堂

帰りのあずさまで少し時間があったので、駅前の「翁堂」でお茶を。昔ながらの喫茶店です。

大人のタヌキケーキ。一口サイズ。
タヌキ…ワロてるで…食うてごめんな

ラム酒入りの「大人のタヌキケーキ(ラムボール)」。しっかりラムが効いていて美味しかったな。

インスタ映えのせいなのか知りませんが、近頃タヌキケーキ(バタークリームを使った昭和のケーキ)が人気だそう。私はバタークリームが大好物なのでタヌキケーキの地位が上がって嬉しい。

なお、中町通の方にある洋食屋の翁堂は朝から大行列だった
荷物を引き取り、東京へ帰ります

あずさって新宿止まりだと思っていた。千葉行きがあるのね。日曜の夜、車内はとても混雑していた。みんな疲れて寝ちゃってるから静か。

3年ぶりに松本を訪れ、食べたかったものや訪れたかったお店、たくさんの自然に触れることができて大満足の旅行でした。


DAY1の模様はこちら。

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