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鉄道はどこへ向かうか

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再開発関連事業の黒字で鉄道事業の赤字を補填する時代 赤字ローカル線の廃止、コロナ禍からの回復とニューノーマル これからの時代の鉄道はどこへ向かうのか?
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「VSEが初めて定期検査で入場したときは大変でした」幅広く経験を積み、ゲンバを支える職場長【社員インタビュー:小田急エンジニアリング 鉄道車両の整備】

「VSEが初めて定期検査で入場したときは大変でした」幅広く経験を積み、ゲンバを支える職場長【社員インタビュー:小田急エンジニアリング 鉄道車両の整備】

鉄道に関わるお仕事に携わっている方へインタビューを通じて、その仕事についてのお話を伺う「鉄道ゲンバ最前線!」。
第14回目となる今回も株式会社小田急エンジニアリングにお邪魔しました。
今回お話を伺うのは、小田急電鉄をはじめとする車両の保守や修繕を担う、車両部 大野事業所 電機職場長の矢後実さんです。

矢後さんは現場一筋で積み上げてきた経験を活かし、部下であるゲンバの技術者を束ねる職場長。少し照れ

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駅のホームにレールが再利用されてること、気づいていましたか?

駅のホームにレールが再利用されてること、気づいていましたか?

 駅のホームで、レールが再利用されていることって、知っていましたか?
 例えばタイトル画像見てください。ホームの細い柱と曲線の梁(水平にかかっている部材)、これ、レールなんです。線路に敷いてあるやつです。

 これ、気づいている人は、とっくの昔から知っていることです。というか、上の写真を見れば、「あ!これ、レールだ!」とわかる人にはわかりますよね。
 私は恥ずかしながら、最近まで全然気づいていませ

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エキマトペに見る、社会課題解決とデザインの可能性 ~駅での実証実験から本の出版まで

エキマトペに見る、社会課題解決とデザインの可能性 ~駅での実証実験から本の出版まで

近年デザインが取り扱う領域は、サービスや体験などかたちのないものにも広がり、富士通のデザインセンターにも「社会課題をデザインの力で解決したい」という志を持って入社してくるメンバーも増えました。

今回は「エキマトペ」とその周りで起きたことを中心に、エキマトペのプロジェクトリーダーであり、6月末にソーシャル・イントラプレナー(社会課題を解決する社内起業家)としての働き方についての本が発売された本多の

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【開業151年】 鉄道論議は尽くされたのか?

【開業151年】 鉄道論議は尽くされたのか?

 義父は、国鉄の保線区員として長く働いた。大雨や台風の日には家に帰らず、路線の保安と復旧に当たった。冬は北海道の雪深い保線区の応援に出かけ、何日も帰らなかった。

 戦争中、少年義勇兵として満州(現中国東北部)に渡り、戦後迷わず国鉄に入ったのは、南満州鉄道を力強く走る列車に、心を激しく動かされたからだそうだ。当時、近隣の貧しい農村の若者の多くが満州に渡ったと言う。義勇兵時代に落馬して片手の骨が捻れ

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カーボンニュートラルに向けて鉄道の果たす役割と施策

カーボンニュートラルに向けて鉄道の果たす役割と施策

今井 政人
論説委員
北海道旅客鉄道(株)

我が国において2050年カーボンニュートラル宣言(2020年)や地球温暖化対策計画(2021年改定)等を契機に各部門でカーボンニュートラルに向けた取組みが加速しています。同計画では各部門で温室効果ガスの排出削減目標が掲げられ、運輸部門では2030年までに2013年度比35%削減という従来より高い目標が掲げられています。また、運輸部門におけるCO2排出量

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「最大想定1万3500人を安全に運ぶために」JR北海道 プロ野球観客輸送に対応した列車ダイヤの提供に向けた取り組み

「最大想定1万3500人を安全に運ぶために」JR北海道 プロ野球観客輸送に対応した列車ダイヤの提供に向けた取り組み

鉄道というサービスにおいて、きわめて重要な要素の一つがダイヤ設定です。もうすぐ花火大会や夏祭りの時期ですが、沿線でそのような大規模イベントが開催される際には、特にイベント終了後の時間帯に集中する乗客を安全に、かつ最大限効率よく輸送することが求められます。

それはプロ野球の試合開催時も同じです。
2023年3月から使用が開始された新球場「エスコンフィールド北海道」のオープンにあたっては、JR北海道

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「電鉄」が結ぶ地域共生のカタチ

「電鉄」が結ぶ地域共生のカタチ

column vol.1125

先週、テレ東BIZの『日経ニュース プラス9』を観ていたら、東武鉄道が取り組む食品ロス削減と地域活性化についての事例が紹介されていました。

〈テレ東BIZ / 2023年10月12日〉

同社では、沿線の直売所で売れ残った農産物を鉄道で運び、都心の駅で販売する「農産物の直売事業」に取り組んでいます。

実現した食品ロス削減の量は2年間で約40t。

沿線エリアの

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毎日開きたくなるアプリがここにある。知ってますか?JR九州アプリ

毎日開きたくなるアプリがここにある。知ってますか?JR九州アプリ

Showcase Gig note担当のKです。もっと弊社のことを知っていただくべく、社員や社内制度についてメンバー持ち回りでご紹介しています。

突然ですが、みなさんはどんな方法でリフレッシュしていますか?
私はというと、長めの休みが取れたら旅行!というのが、欠かせないリフレッシュ方法だったので、海外はおろか国内も遠方にはちょっと行きにくい今のご時世は辛いものがあります。。。

ただ、そんな方に

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