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お気に入り収納マガジン

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🍹いつでも読めるように あやとりりいさんの書いた小説で、お気に入りをマガジンに入れます🙇 他の方のでも気に入った詩や小説、脚本等、エッセイがあれば収納したいと思います。 外した…
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#コラム

好きな道を歩いていける〜さんぽ

好きな道を歩いていける〜さんぽ

お金で、大事な人との関係を侵害され、
嘘に騙され、他者の意見を取り入れなければならなくなっていた。
罵倒によって、悲しい気持ちを抑えつけられて、
始めて知った。自分の思いを知って、自分が実現したいものを、自分の足でカタチにするから幸せであり、他人の理想を叶えるためにコントロールされることは不幸だと。
お互いの意思を尊重し合って、お互いの人生に干渉しない。そんな環境が有り難い毎日だった。
…………

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善し悪しは時間が経ってから分かるから、損得勘定なしで選びたい

善し悪しは時間が経ってから分かるから、損得勘定なしで選びたい

「ここの壁が厚いから、月経が重いでしょう。月経が重いからピルを飲んでいたの?」
検査結果の画像を指しながら話す医者の言葉に、驚いた。月経が重いことを分かってくれた医者は初めてで、その根拠を示してくれた人も初めてだったからである。
何より、自分の月経が重いことを思い込みとか、妄想とか言うのではなく、理解してくれたことに救われた。
さらに、
「長年のピルで炎症が抑えられているから、良い治療方法を採った

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矛盾の芸術:宮沢賢治と宮崎駿に学ぶ「今を生きる姿勢」

矛盾の芸術:宮沢賢治と宮崎駿に学ぶ「今を生きる姿勢」


1.宮沢賢治:災害と社会の矛盾の中で成長

 宮沢賢治と宮崎駿が子供の頃生きた時代と震災や津波、異常気象、パンデミック、戦争が続く今の時代とが重なるように思える。
 昔から親しんできた二人の作品が、今になってリアルに感じ、現代と照らし合わせて今一度、彼らの表現の背景を考えたみた。

 宮沢賢治の生きた時代は、冷害による凶作、日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災の、明治から大正1933(昭和8)年

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子供社会も大人社会も変わらない。

子供社会も大人社会も変わらない。

「既読スルーや未読スルーをされたから、いじめる行為が正しかった。」
テレビで話す中学生女子の言い訳を聞いて、自分の思い通りとなる人はいないのに、そんな理由で誹謗中傷、暴力に及ぶことが許されていると思っているのかと唖然とする。
しかし、驚くべきはもっと先で、「無視をした方が悪い。」と何もしていない被害少女を非難する教師の発言。
理想通りの行動を採らないと、誹謗中傷する人やそれを支持する教師のことを、

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致死量の悔恨 第5話 イチョウに乗せた伝言

致死量の悔恨 第5話 イチョウに乗せた伝言


 イチョウ並木を歩く。千秋(ちあき)が前に進むたび、山になった落ち葉がカシャカシャと音を立てる。長いようであっと言う間だった。妹の千花(ちか)が校外学習のあった圓山(まるやま)で亡くなったのは3ヶ月前のことだった。
 鮮やかな青空と薄く澄んだ空気。幼稚園児から定年後の大人まで楽しそうに駆け上がるここ圓山で、千花が滑落しなければならない出来事は何だったのか、千秋は考え続けた。千花のスマートフォン

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