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登山部🌸

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私の好きな山『早池峰山』のお花を含めた登山記録や、歴史、宗教、文化、不思議な出来事など、自分で調べたことをこちらにまとめていきます。
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100年前・お花を巡る物語り〜牧野富太郎が繋いだ須川長之助の功績とマキシモビッチの想い〜

牧野富太郎のことは、多くの方がご存知のことと思います。 このnoteは、現在の岩手県紫波郡紫波町で生まれた農家の長男で、植物学者・マキシモビッチ(マクシモービチ)との運命的な出会いによって、植物界に大きな功績を残した「須川長之助」の物語です。 ■幕末・開国・明治維新〜激動の時代に マクシモービチというロシア人の植物学者は、牧野富太郎(以下、牧野)ら明治初期の日本の植物学者からとても慕われて、多くの人を育て、現代の植物相の礎を築いた方です。 時代は幕末・開国・明治維新。

【登山】秋と冬 ポカポカ陽気の早池峰山

2024/11/03(日)早池峰山に登って来ました。 朝5時半。登山口の気温は4℃。 山の木々がゴーゴー鳴って、見上げれば速い雲の流れ。 しばらく上を眺めていると、雲を押し出す風の強さは断続的。東の海からは太陽も上がってきています。今日の雲に、そこまで隠すような勢力はない様子。 燦々とした太陽のおかげで、これから気温は上がって、10時くらいから晴れ渡りそうです。 足下の落ち葉に霜が降りています。山頂はきっと、昨日の雨で雪か霧氷になっている。夜は星が出ていたので、冷えて

【登山】背後に気配 & 1人か2人か?の早池峰山

早池峰山に行ってきました。  朝3時出発。雲が流れて、下弦の月が出たり隠れたりしています。 岳の集落から、ホンシュウジカを何頭見ただろう?数百m間隔でオスが草を食んでいる。 夏毛のテンや、のんびり屋さんのアナグマ、まだこぶりなニホンカモシカたち、そしてどこかの飼い猫。夜の山道はリアル動物園。 さて登山口の気温は10 ℃。暖かい。 お山はガスってまるで見えない。 ざわつく木々が、風の強さを教えてくれている。 朝ごはんを食べてシュラフで30分くらい仮眠。キンキンに冷えた

【登山】恵みの秋🍁の秋田駒。(秋田駒ケ岳)

2024/10/12(土)は秋田駒ケ岳に登ってきました。 朝四時半に国見平の駐車場に着いたら、車でいっぱい。3連休なのと岩手山の入山規制による影響でしょうか? 外は7℃。満天の星空でした。オーロラ見えるのかな? 日の出30分前の5時16分に出発です。尾根(長尾根)に取り付くのに標高差400m、約1時間の直登。キツイんですが、道は本当によく手入れされています。ありがたい事です。 そして香る森。山ごとに香りが異なります。 季節柄、黄色が多いからか、朝日の透過光は足元をほ

【登山】秋近し🍁碧さ眩しい早池峰山

早池峰山に登ってから、薬師岳にも登ってきました。薬師岳は途中まで。山頂から晴れの早池峰山を見たかったのですが、登り始めたら曇るという😅理由はもう一つ有ったのですが。 それでも、久しぶりの晴れの早池峰山は、やっぱり息を呑む美しさでした。 3時起床。20℃。日の出は5時29分。冬至に向けて少しずつ日の出も遅くなってきました。 国道でニホンカモシカ、県道でアナグマに遭遇。飛び出してきたアナグマは私の車に驚いて、戻ろうか進もうか、道路の真ん中でぐるぐる回ってオロオロさせてしまい

【映画】EVEREST、どうなった。

朝から気温が13度台で、Tシャツでのお出かけは人目が気になる時節となりました。 2011年に『遥かなる未踏峰』というタイトルでジェフリー・アーチャーが山岳小説を書いたことは驚きでしたが、イギリス人である彼がマロリーを書いたのは必然であったのかも知れません。 ふと思い立って、また読み返してみました。 『そこに山があるからさ』 この有名な言葉は、登山者への疑問に対するイギリス人らしい豊かな知性を感じさせる答えだと思っています。 そんな私も山登りを趣味としていますが、時に登

【登山】秋へ移ろう早池峰山

2024/09/14(土)。 リンドウの咲く秋田駒ケ岳、今日は曇り予報だったので、早池峰山に登ってきました。こちらも曇り&雨だったんですが。 朝の気温も低くなりました。季節の移ろいを感じます。駐車場で17℃。まだ暗い5時過ぎから歩行開始。 今日はカラリとしていて汗の量が少ないと感じます。そのせいか?息も乱れず今日は体が前に前に進みます。 七里河原ではホンシュウジカの鳴き声が聞こえるようになりました。雄の求愛の声ですね。これ初めて聞いた時は怖かったなぁ、ホラー映画の効果音

【登山】風と雨の早池峰山

金曜の夜は、頭が冴えてしまって寝付きが悪く、モヤモヤしたまんま土曜日の朝3時を迎えてしまった。 晴れの予報も玄関開けたら小雨。でも行く。 早池峰山へ向かう途中に、立派な角を構えたホンシュウジカ。キョトンとこちらを振り返る。そんな季節になったんだね。 登り始めは気温16℃。シャツ1枚でちょうどよい気温。御門口に出ると、  風が冷たいので、ソフトシェルを羽織る。2合目からはさらに冷えてカッパ着用、着た途端に雨がパタパタ振り始める。 汗をかかないように、汗を冷やさないよう

【登山】やっぱり楽しい岩手山

ベトナム滞在中に岩手山に登りたくなって、帰国してから登ってきました。 最近火山活動に動きが見られるということで、8/22に県で審議が行われましたが、現状は入山規制等は無く、これまで通り登れます。 しかし下からは雲が湧いてきて、やがて私も雲中人に。涼しくてよかった。 タイミング的に、ひとり静かな山頂になりました。 山頂ではセミ、キアゲハ、アキアカネが、あちこちから飛んできます。弱ってるのかなと思ってセミを触ってみたら、ジジ!ジジ!と叫びながら空に消えていきました。ジジィ

【登山】ミストの早池峰山〜ホットサンドで小祝、そして🐻

早池峰山に登って来ました。 朝から小雨、カッパを着てスタートです。 御門口からも小雨。でも気温と風が最高に心地よかった。竜ケ馬場から天狗の滑り岩までは、風がちょっと強くなりました。ここは足早に通過。剣ヶ峰分岐まで来ればもう安心。賽の河原でお地蔵さんにご挨拶して、登頂。 なんでもない記録なのですが、早池峰山に初めて登ってから5528日目(約15年)の今日は40回目の登頂記念日。 自分にとっての節目となります。いろいろ有った15年だったな。神社に手を合わせていると、顔がク

【登山】あけぼの早池峰山

8/5(月)に続いて今日も登ってきました。 〈ヤマレコリンク〉 台風のせいか、風が西から吹いてきます。湿った感じはまったく無くて、山頂では15℃、風も心地よく終始カラリとした快適な登山になりました。 まだ少し暗い4時半にスタート。静かな森です。 道の真ん中に、クマの物と思われるウンチがありました。そういう季節ですね。ちょっと、お邪魔しますね。 終始ゆっくり歩いてきました。

【登山】潤いと移ろいの早池峰山

登りたくて、早池峰山〈ヤマレコリンク〉に登ってきました。 朝5時の気温は21℃で涼しいものの、湿気がすごい。歩き始めの林道歩き30分と七里河原の30分で、大汗をかきました。前日の雨の影響でしょう。汗を流しながらも、森の様子に成熟した夏を感じました。 御門口を出てからは、穏やかな風が涼しくて、1枚羽織ってちょうどよい心地よさでした。 今日は雲が賑やかな早池峰。ほとんどガスって視界を覆いますが、 これは楽しい。頭上が豊かに移ろいます。この雲のおかげでカンカン照りにならずに

お山歩きと新鮮なる宮沢賢治さんの詩の世界

お山に行くとき、いつも目にする言葉があります。 マコトノ クサノ タネマケリ宮沢賢治さんが4年勤められた農学校(今の岩手県立花巻農業高等学校)の校歌である『精神歌』の一節で、高校の入口に掲げられている言葉です。 現代語的に変換してみると、 足元の土から始まる壮大な可能性を詠う、美しい歌だなと感じます。 根源的なものを大事にする賢治さんを感じさせる詩はもう一つ、 この詩は続きがあって、傲慢な植物家と毅然とした森林管理士とのスリリングな問答が続きます。 早池峰山が舞台

【登山】ひとり静かな早池峰山

溜まりにたまった代休を使って、早池峰山に行ってきました。 毎年7月は平日休みをとって早池峰山へ行ってます。梅雨に当たると雨の登山になります。それもまた良し。今年はどうなるかな? 5合目御金蔵までは雲の中。そこから上は、雲もなく、カンカン照りにもならず、風も心地よいお山となりました。 思い出したのは、 という詩。 今日は朝の鹿もいない、生き物が静かなお山です。一方、昨日の豪雨で、コメガモリ沢が滝のようになって岩岩を打つ音が響きます。 ドドッ! 徒雲。 10秒動画。