【登山】秋へ移ろう早池峰山
2024/09/14(土)。
リンドウの咲く秋田駒ケ岳、今日は曇り予報だったので、早池峰山に登ってきました。こちらも曇り&雨だったんですが。
朝の気温も低くなりました。季節の移ろいを感じます。駐車場で17℃。まだ暗い5時過ぎから歩行開始。
今日はカラリとしていて汗の量が少ないと感じます。そのせいか?息も乱れず今日は体が前に前に進みます。
七里河原ではホンシュウジカの鳴き声が聞こえるようになりました。雄の求愛の声ですね。これ初めて聞いた時は怖かったなぁ、ホラー映画の効果音みたいで。
そして一合目・御門口。
珍しそうなマイマイです。調べても同定できず。岩手県のレッドリストにも記載なく。
御金蔵の中でスナックポリポリ。
今日も雲に巻かれる早池峰山です。目の前が晴れたりガスったり、目まぐるしく変わります。
さあ行こうと腰を上げたら目先に、
竜ケ馬場の風景、進むのに気が引けます。雲が抜けるこの風景もいつまでも見ていられます。
山頂は風も冷たくて、フリースにカッパを着てちょうどよい感じでした。
立ち上がってみたら、
雲が引けてきました。
眼下に薬師岳の山並みや、市街地がチラチラと見えました。この雲の流れ、見ていて飽きません。
いい加減にして、下山します。剣ヶ峰方面に向かったら、
絵画のような、美しい幻想的な風景でした。
雲の中を下山しながら、今シーズンのお花スポットを確認します。
元気のないナンブトウウチソウは、
息を切らして登る荒涼としたお山に、風になびいてこうべを揺らします。優しい風景。
このハイマツの斜面にも1面に咲くのですが今年は。そんな年もありましょうね。
1300m付近、一合目付近まで降りてきました。崩落した岩石と、押し下げられた森林限界が見られます。川井の方は朝からずっと雲が掛かっています。朝の水墨画の山も、この時間は碧みが増します。
ふと目に止まったのは、
寛永通宝でしょうか。江戸時代の信仰登山を感じさせてくれます。
帰りにぶどう園さんへ。
今日はお父さんがいて、お話もできて良かったです。
体調はまだあまり良くないと言いつつ、タバコ片手に現場に立って生き生きしています。お父さんのお姉さんも手伝いに来られていて、私もう80近いのよ!なんて言葉に盛り上がりながら、先代のおばあちゃんのお話を聞かせてもらえて嬉しかった。
いつもニコニコされていて柔和で、子供を連れて行くと本当に喜んでくれました。
お父さんは時間を掛けて、この最後の「てんこ盛り」を作ってくれました。
次に向かって動いているぶどう園、期待して待ちますね。悲しくなる言葉はお互いに言わずに、いつも通りにお代をお渡しして、私はいつもより深く、お礼を伝えて帰路につきました。
お父さんは畑におりてぶどうの選定に、お姉さんはお店を慕って来店するお客さんの列に忙しそうに対応されていました。大事に、いただこう。
帰宅して靴を洗っていたら、
破れてる!
こんなの初めて。
ソールはまだ行けそうです。
この靴で歩いた180kmのうち、早池峰山で150kmほど歩行。やはり岩場だと摩耗や損耗が早いんだろうなあ。
オフシーズンまで待って修理して貰う方向で考えよう。
雲。一分弱の動画にしました。
雨に濡れた蛇紋岩は、苔の上を歩いているかのようにヌメヌメと滑ります。先週の反省を活かし?転ぶこともなく、無事に降りて来られました。
多くの花は受粉し種子を残して、長い眠りについたようです。今年あまり見かけなかったホシガラスは、今日も遠くで鳴いていました。ホンシュウジカ君、いい出会いがあると良いね😀
今年はブナの実がたくさん落ちていました。しかも、大きい。いつもの倍はありそうな大きさ。この周辺に暮らす、人間をよく知る熊さんも安泰だといいなあ。
岩手県のクマの個体数は1000頭前後で変わらないようですが、生息域が山間部から街の方に移ってきているとのこと。特に北上川沿いへ。
鹿が増えて餌が減ったことや、里山から人がいなくなって、クマが来やすくなったことが関係しているのかな。
クマが街に来る恐怖よりも、もっと大きな問題が顕在化している状態なんだと思うのは、少数派なんだろうか。クマだってクマらしく生きたいだろうに。自然は多弁に教えてくれますよね…。
さて昨日からの花巻の街は、収穫祭に花巻祭りに、大賑わいです。