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読んだ本の感想

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勾留中に読んだ本のまとめ
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#小説

「手紙」本を読んだ感想

「手紙」 東野 圭吾(著者)  言わずと知れた東野圭吾の名作。読んだのは逮捕された当初。…

「モンスター」本を読んだ感想

「モンスター」 百田 尚樹(著者) ☆3  あまりの顔の醜さに幼い頃から苦しい思いをし、生…

「銀行総務特命」本を読んだ感想

「銀行総務特命」  池井戸 潤(著者)☆3.5  帝国銀行で唯一行内の不祥事処理を任されてい…

「時生」本を読んだ感想

「時生」  東野 圭吾(著者)☆4  読み終わったとき、完成度の高さに「すげえな」と思った…

「虚像の道化師」本を読んだ感想

「虚像の道化師」  東野 圭吾(著者)☆3.5  ガリレオシリーズ7作目。今回は短編集だ。い…

「チャンミーグヮー」本を読んだ感想

「チャンミーグヮー」  今野 敏(著者)  タイトルからして「沖縄だな」と分かる作品。も…

「銀行支店長」本を読んだ感想

「銀行支店長」  江波戸 哲夫(著者)  主人公片岡は大手都銀の支店長で、合併したばかりの信金の本丸であった支店に勤務を命じられる。その支店はやはり問題児的な支店で、片岡は改善のために四苦八苦をするが、それと同時期に家庭内にも娘が不登校になるという問題を抱え、仕事と家庭の板挟みになる。  銀行を題材とした小説といえば「オレたちバブル入行組」シリーズを連想するが、それとは違いこちらはリアルな路線というよりも、仕事に強い責任感、強い愛を持った男の生き様を強く描くことに焦点を置

「サウスバウンド」本を読んだ感想

「サウスバウンド」 奥田 英朗   東京中野に住む主人公二郎はどこにでもいるような普通の…

「三四郎」本を読んだ感想

「三四郎」  夏目 漱石(著者) ☆3.5  東大本郷キャンパスに「三四郎池」と名が残るくら…

「身分帳」本を読んだ感想

「身分帳」  佐木 隆三(著者) ☆4.5  殺人罪で13年旭川刑務所に服役した男が出所後、…

「線は、僕を描く」本を読んだ感想

「線は、僕を描く」 砥上 裕將(著者) ☆4  両親を事故で失い、心がからっぽになってし…

「テンペスト」本を読んだ感想

「テンペスト」 池上 永一  ☆4.5  十九世紀、第二尚氏 琉球王国末期の沖縄を舞台にした…

「標的」本を読んだ感想

「標的」 北方 謙三(著者) ☆3  会社の命令で失踪した隣の課の社員を連れ戻しにきた主人…

「真夏の方程式」本を読んだ感想

「真夏の方程式」 東野 圭吾(著者) ☆4  ガリレオシリーズ6作目で3作目の長編。この本、僕が逮捕された当初、留置の官本に唯一あったガリレオシリーズだったので、実はシリーズで初めて読んだのがこれだ。  ドラマのガリレオシリーズを観ていたくらいの予備知識でも十分楽しめる良作。今回もまためちゃくちゃ切ない…。親子の絆は見どころの一つだが、もう一つ子ども嫌いの湯川が不器用ながらも積極的に関わっていくのも今作が初めてなはずなのでこれも必見だ。 ブログ村 へ