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"to culture, for future." (カルチャーを楽しむこと。それは、未来へのエール。) 映画、ドラマ・アニメ、音楽、本、デザイン・アート、グルメ、etc...。 日々の暮らしに潤いをプラス。そんな話題を提供していきます。

最近の記事

【本の紹介】『世界最強の地政学』-VUCAと呼ばれる時代を冷静に生きるための入門書

どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は『世界最強の地政学』という本を紹介します。 著者は本場イギリスで地政学を学んだ戦略学者・奥山真司氏。 ゼロ年代のブログブームの時に『地政学を英国で学んだ』というブログで有名になり、その後ニコニコ動画やYouTubeで『アメリカ通信』というチャンネルで毎週配信をしています。 僕自身、学生時代に「地政学」という言葉を知り、その後奥山さんの著書やブログ、配信動画をずっと追い続けているファンのひとりです。 そのため、多少バイア

    • 【音楽】藤井風の『Feelin' Good』に見る、“生”を楽しむ2020年代の潮流

      どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は藤井風さんの日産スタジアムで行われたコンサートが「生配信」「撮影OK」となっていた件についてコメントします。 この話題は、熱烈な藤井風ファンである義母からレクチャーがあったこと、そして徳力基彦さんがnoteに取り上げていたことから興味を持った次第です。 ■「YouTube発世界へ」という背景がライブに自由度を与えてくれたかねてからライブで撮影をしたいという需要は、かなり高かったと思います。 何よりも思い出として残したいと

      • 【BOOK】『徳川家康 弱者の戦略』家康から学ぶ、「弱さ」が未来を育むということ

        どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は磯田道史さんの『徳川家康 弱者の戦略』という本を紹介します。 ■徳川家康も磯田道史も、本業からはみ出したところに魅力がある徳川家康は言わずと知れた、江戸幕府264年に及ぶ天下泰平を成し遂げた稀代の戦国武将。 ぼくは「都市」という視点での江戸に興味がありまして、過去に「水の都」「田園国家」「リサイクル・シティ」などの視点で語られている本を読み、都市国家の設計者としての家康に魅力を感じていました。 最近も『家康 江戸を建てる

        • 【BOOK】『ビジュアル・シンカーの脳』異なる他者とあえてタッグを組むことの可能性

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 今回は『ビジュアル・シンカーの脳〜「絵」で考える人々の世界』という本を紹介します。 ビジュアル・シンカーとはビジュアル・シンカーとは「視覚思考者」と呼ばれる人々。その対比として存在するのが「言語思考者」で、言葉で物事を考える人々になります。 この本とは『ゆる言語ラジオ』というYouTubeチャンネルで紹介されていたことで知ることになりました。 ゆる言語ラジオさんは、言語学をおもしろおかしく(?)カジュアルに紹介することで、メジ

        【本の紹介】『世界最強の地政学』-VUCAと呼ばれる時代を冷静に生きるための入門書

          【MOVIE】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』ぼっちとキタちゃんの関係がルックバック的だった

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 今回は『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』を観てきたのでレビューします。 ▼前編のレビューはこちら 2つのポイントに注目して観てきました今回鑑賞前に注目していたポイントは以下の2つでした。 どのような撮り下ろしシーンが含まれたいたか エンディングはどのような形になるのか 1つめは、やはり斎藤圭一郎監督ですから、ただ連載アニメを再編集するだけでは終わらないだろうという期待がありました。 どのような隠されたシーンがあ

          【MOVIE】『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』ぼっちとキタちゃんの関係がルックバック的だった

          【MOVIE】映画『ルックバック』に見る、音と絵で描く鎮魂歌(レクイエム)としてのアニメ表現

          どうも、こんばんは。kei_tenです。 今回は巷で話題の映画『ルックバック』を観てきたので紹介します。 『ルックバック』は、『チェーンソーマン』作者の藤本タツキさんの読み切り短編マンガが原作の映画。 監督の押山清高さんは、劇場版アニメでは作画監督までの作品しかなかったので、鮮烈なデビューになったと言えるでしょう。 オタキングこと岡田斗司夫さんが「革命が起きた」とまで語っていたり、ジャパンタイムズ紙でかなりの高評価というXのポストも見たことから、かなりの期待値を持って観

          【MOVIE】映画『ルックバック』に見る、音と絵で描く鎮魂歌(レクイエム)としてのアニメ表現

          Youtuberの「チャンネル登録者数」で株式投資を解説すると?

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 今回はYoutuberの「チャンネル登録者数」で株式投資を解説する試みをしてみたいと思います。 2024年は新NISAが始まり、日経平均が4万円台を奪還したため、多くの人が株に興味を持ち始めた時期。 その一方で、日経平均の変動に一喜一憂する人も多く、まだまだ株式投資にハードルを感じることも少なくないでしょう。 ぼく自身は過去に投資サービスに携わった経験もあるので、もっと身近に感じたり理解を進めてもらえるように、Youtubeのチ

          Youtuberの「チャンネル登録者数」で株式投資を解説すると?

          【映画レビュー】『マッドマックス:フュリオサ』何度も何度も髪を切る、フェミニズム映画としてのMADMAX

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 今回はMADMAXシリーズ5作目の『マッドマックス:フュリオサ』を観てきたので紹介します。 前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚としての本作。 怒りのデスロードで、すっかりファンになったこともあり、立川シネマ・ツーでの爆音上映で観てきました。 マッドマックスと言えば、『北斗の拳』のキャラデザインのもとになったことで知られていますが、直近2作は「戦う女性」を主題にしているところもあり「フェミニズム映画」としても楽しむ

          【映画レビュー】『マッドマックス:フュリオサ』何度も何度も髪を切る、フェミニズム映画としてのMADMAX

          【映画レビュー】『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』は、実質“STARRY編”と言える再発見の連続だった

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 今回は、劇場総集編『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』を観てきたので紹介します。 ■『ぼっち・ざ・ろっく!』とは社会現象にもなったアニメですが、特に演奏シーンのエモさ、漫画では描かれていなかった文脈の再構築などが秀逸な作品。 ぼくも以前レビュー記事を書いたので、ご参考までに。 ■総集編ならではの取捨選択を楽しむ今回観てきた『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』は、連載アニメの総集編前編となっており、初ライブまでのストーリーが再編集されていま

          【映画レビュー】『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』は、実質“STARRY編”と言える再発見の連続だった

          【メディア論】ラジオの魅力とは「ユーザーに寄り添える」こと

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日はメディアとしての「ラジオ」について取り上げます。 このnoteではあまりネガティブな話題は取り上げたくなかったですが、ひとつの可能性を感じた出来事として記録しておきたいと考え、書くことにしました。 ■「根拠なき誹謗中傷」問題2024年6月14日の徳力基彦さんのVoicyでこんな話題がありました。 ▼星野源と新垣結衣による「根拠なき誹謗中傷の再発防止」を考える #694 ぼく自身は芸能ゴシップに疎い(関心がない)もので、

          【メディア論】ラジオの魅力とは「ユーザーに寄り添える」こと

          【アニメレビュー】『THE FIRST SLAM DUNK』に見た、セルフ・オマージュの“臨界点突破”

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日はNetflixでの配信が始まった『THE FIRST SLAM DUNK』を紹介します。 こちらは言わずと知れた漫画『SLAMDUNK』の原作者・井上雄彦氏が自ら監督を務めた話題作。 劇場公開はタイミングが合わず観に行けなかったので、配信が始まった当日に飛びついて視聴しました。 本作は、すでに多くの方がレビューしていますが、ぼくなりの視点でもお伝えできればと思います。 ■セルフ・オマージュの“臨界点突破”ぼくが抱いた感

          【アニメレビュー】『THE FIRST SLAM DUNK』に見た、セルフ・オマージュの“臨界点突破”

          【J-POPレビュー】歌詞の“比喩表現”がエモい曲3選

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は「歌詞の“比喩表現”がエモい曲」を紹介します。 ■俯瞰して見聞きすることで、「エモい」と感じられる歌詞(詩)がある「歌詞が良い!」と思う曲は人それぞれ、想い想い持っていると思います。 特に、自分と重ねて「泣ける」とか「気持ちを代弁してくれてる」というような曲(歌詞)が多いのではないでしょうか? その一方で、自分自身も歳をとり、改めて聴き返し・読み返した見たところ、新しい魅力に気づいた曲もありました。 ちょっと俯瞰して聞

          【J-POPレビュー】歌詞の“比喩表現”がエモい曲3選

          【書評】『養老孟司の大言論』才能とは「問を知らないのに、答を知っている」こと

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は『養老孟司の大言論』シリーズを紹介します。 養老孟司さん&『養老孟司の大言論』とは養老孟司さんは、言わずと知れた大ベストセラー『バカの壁』の著者で、解剖学者という肩書きを超えて活躍されている、現代の“賢人”の一人です。 『養老孟司の大言論』シリーズは、2002年〜2010年まで季刊誌『考える人』に連載された「万物流転」を単行本化したもの。 2011年に『Ⅰ 希望とは自分が変わること』『Ⅱ 嫌いなことから、人は学ぶ』『Ⅲ 大

          【書評】『養老孟司の大言論』才能とは「問を知らないのに、答を知っている」こと

          【小説レビュー】『成瀬は信じた道をいく』超ローカルな環境で描く「変わり者」へのエール?

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は宮島未奈さんの小説『成瀬は信じた道をいく』を紹介します。 こちらは2024本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の続編。引き続き、連作短編集となっています。 ▼前回のレビューはこちら ■あらすじ唯一無二の主人公、再び! 「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む! ■『成瀬は信じた道をいく』で再発見できる

          【小説レビュー】『成瀬は信じた道をいく』超ローカルな環境で描く「変わり者」へのエール?

          【注目スポーツ選手】U-17リトルなでしこの眞城 美春(しんじょう みはる)選手がすごい!

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日は、女子サッカー日本代表U-17(リトルなでしこ)のキャプテンを務める、眞城 美春(しんじょう みはる)選手を紹介します。 ■U-17女子サッカーW杯の出場が決定!現在U-17アジア杯が開催されており、先日の韓国戦に勝利し、W杯の出場を決めたばかり。(おめでとうございます!) そのハイライトを観ていて、久しぶりに惚れ惚れするプレーを見たな、と感動を覚えたのが彼女でした。 2007年生まれなので、現在はちょうど17歳。155

          【注目スポーツ選手】U-17リトルなでしこの眞城 美春(しんじょう みはる)選手がすごい!

          【プレイリスト紹介】『Yellow Note Pop』令和時代のJ-POPと、日本のポピュラーミュージックの変遷について

          どうも、こんにちは。kei_tenです。 本日はSpotifyのプレイリスト『Yellow Note Pop』を紹介します。 最近のJ-POPから、グルーヴやコード進行にYMOの影響を感じれる楽曲を中心にプレイリストを作りました。 (個人的な嗜好もあって、ヒットナンバーだけでなく、今のレアグルーヴとも言える楽曲も組み込んでいます。) 実際、僕自身もここ最近のヒット曲を聴いていて「すごくYMOの影響が強いなぁ」と感じていたので、プレイリストを作るだけでなく、ここでその背景

          【プレイリスト紹介】『Yellow Note Pop』令和時代のJ-POPと、日本のポピュラーミュージックの変遷について