2024年に読んだオススメの本【てる #6】
てるです。
最新会で2024年に楽しんだものを振り返ってみました。
オススメのものを紹介するということと、音声配信に親和性がないことを反省しています(2回目)
うまく紹介しきれなかったので備忘録として残します。
シンプルイズベストを学んだ
自分という人間をどういう風に造っていくのか。ということに1つ兆しが見えてきた気がします。これまでは、奇抜でファッショナブルなことが、その人の強さや格好良さになるかな、と思っていた気がします。が、少し変わってきていることを感じることができました。
「自省録」マルクスアウレリウス
マルクスアウレリウスはローマの五賢帝。ローマ最盛期の皇帝で哲人皇帝とも呼ばれている。この本は、政治や軍事を通して感じたメモを1つにまとめたもの。「幸せとは?」「大変なことへのチャレンジについて」「生きることとは」といったことについての気づきがまとめられている。
「人生の短さについて」セネカ
セネカは古代ローマの哲学者。マルクスアウレリウスと同じ、ストア派のてづ学者である。人が人生を短く感じてしまうのは、自身が無駄遣いをしているからだという話が書かれている。
AKIOBLOGさんもオススメ書にあげています。
「民藝とは何か」柳宗悦
柳宗悦は日本の美術評論家、民藝運動の提唱者。民藝運動とは「手仕事によって生み出された日常づかいの雑器に美を見出そうとする運動」。民藝という言葉は、柳宗悦によって造られた。民藝は次の要素がポイントになるようです。
3年ほど前にNewspicksでも取り上げられていたようです。
わからないことへ触れる重要性
「読書は知らないことを知れるわけではなく、知っていることに気がつける」的な名言を聞いた事があるんですが、どこのだれか忘れてしまいました。
知るという行為は、自分の知的地平線を広げる作業だと思っています。地平線にかすりもしない書籍を読んでも何もわからないけれど、現在地ど真ん中の書籍を読んでも驚きがない感じです。
知らないこと、わからないこととが多い書籍を読むのはハードシングスですが、知的地平線を広げるために、蜃気楼くらい霞んでいる遠く彼方の地平線の書籍を読むのは重要だと感じました。
今年は柄谷行人に取り組んでみましたが、人に何かを伝えられるほど理解はまだできていません。それでも良いんだと思います。読書をすると、「学びはなんだったか」「気づきはなにか」ということが求められます。
野菜を育てるのにも、野菜を育てる期間と土を育てる期間があるように、本を読むにあたっても、すぐにはタメにならないものにも取り組んでみてはいかがでしょうか。
「意味という病」
「畏怖する人間」
「言葉と悲劇」
「思想的自信」
と言いつつ、楽しい小説も
今年は哲学書や思想書への取り組みが多かったため、小説は沢山は読めませんでした。ただ、Podcastで読んでいる書籍の話をしているからか、オススメの本を聞かれる機会が増えました。特に、私小説という分野が好きな私ですが、これから私小説に取り組んでみたい!という人に向けて2冊。
「死んでいない物」滝口悠生
人称の使い方と読後感が、小説の舞台とピッタリとハマっていて、小説ならではの楽しみ方ができます。
「雪沼とその周辺」堀江敏幸
1つの物語が数10ページで終わります。初めて、私小説を読むという人にも手が出しやすく楽しめると思います。