「新渡戸文化中学高校」のスタディフェスタに行ってきました!(学校見学の記録 No.3)
こんにちは!たーぼうです。
2023年の2〜3月に自己研鑽のため、いくつかの学校に見学に行ってきました。私自身の学びの軌跡として、こちらの記事にも残しておきます。とても素敵な学校なのでぜひ、一度見学などで行ってみてください。
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新渡戸文化中高の「スタディフェスタ」に行ってきました!!
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3月5日(日)に新渡戸文化中学校・高校のスタディフェスタ(学習成果発表会)へ行ってきました。スタディフェスタを紹介してくれた新渡戸の中村早知さんに感謝です!
結論から言うと、とてもとてもとても面白かったです。凄すぎて、ずっとびっくりしていました。みんな行ってみると良いですよ。
【1】:スタディフェスタ2023の様子
何よりもとても良かったのが、自分達の発表を聞いて欲しくて、参観者である私に自分から声をかけてくる生徒がたくさんいたことです。きっと、自分のやっていることに自信を持っているんだろうなーと感じました。
また参加者に対するコンテンツのレベルの高さにも驚きました。NITOBEシアターという小ホール(気軽に発表できるちょうど良いステキなホール)では、生徒が6時間の間に順番に探究内容のプレゼンをしていて、そこにいればほとんどの生徒の内容を聞くことができました。展示も楽しみながら、プレゼンも聞けるという2本立ての仕組みに脱帽でした。休んでいる生徒も動画作って流していたので、それも普通にすごい。動画良かったし。
さらに「学びのプロセス」も展示していました。これはもはや感動で、生徒のプロジェクトの設計図やワークシートだけを展示したフロアがありました。
こういったフロアは普通はないと思います。しかし、新渡戸にはある。いかに新渡戸が学びのプロセスを大事にしているのかがわかりました。発表会というと、結果を展示しがちですが、ストーリーが見えるように仕掛けた新渡戸の発想に脱帽でした。
【2】:スタディーツアーを活かした学び
新渡戸は探究の質を上げるために、様々なことを見直していました。修学旅行をやらずに、各コースで「スタディツアー」を計画しており、日本各地の実態について現地で学び、それを探究に活かしています。スタディツアーはコースごとに設定されているため、行き先が異なるそうです。そのため、学びの幅もとてつもなく広くなっていました。普通に地方のことを新渡戸の生徒(中野区の私立の生徒たちなのに)が語っていたりするのが、またなんとも言えない不思議さと面白さがありました。きっと生徒たちは新渡戸にいないと出会わない学びを得ているんだろうなーと思いました。
ちなみに、フードデザインコースではラーメンが好きな生徒たちが探究の一環で中野区の製麺所にフィールドワークに行ってきたそうです。
それだけでもすでに面白いんですが、さらにスタディツアーで行った広島で食べた尾道ラーメンと特産品のレモンを組み合わせて、尾道ラーメンとレモン餃子を作るプロジェクトになったそうです。それもなんと会場で食べることができるし、普通にめちゃくちゃ美味しいという、驚きと学びの同時多発テロみたいな現象が起こっていました。勝手に生徒にインタビューさせてもらいましたが、とても楽しそうに語っていたのが最高でした。
それ以外にも、戦艦をレゴで作ったり、絵本作ったり、オリジナルキャラクターの人形作ったり、オリジナルのヒップホップTシャツ作って販売したり、拾ったプラスチックでアクセサリー作ったり、岡本太郎の作品研究(しかも加筆した絵にスポットライトを当てているかなりコアな研究)したり、野草食べてみたり、クラフトコーラ作ったり、結婚式について研究したり、巣箱作って鳥の観察したりなどなど、とても豊かな発表に溢れていました。
一体いくつのプロジェクトが動いているのか、ありすぎて書ききれません。しかも、プロジェクトは兼任も可という柔軟性も兼ね備えているらしい。やべーな。
【3】:古典の授業でも探究する生徒の取り組み
スタディフェスタを紹介してくれた中村早知さんが担当する古典の授業クラスの生徒たちもなかなかなチャレンジをしていました。
なんと『落窪物語』の一幕をスライド・演劇・音楽・バレエなどを組み合わせて発表をしていました。これも生徒がチャレンジしたいと始めたそうです。しかもこの発表は「授業でやっていたこと」だそうです。探究の時間に取り組んだものではなく、普通の授業で取り組んでいたことを探究と並べて発表していたので、これもまたすごいなーという感じでした。ナイスなチャレンジですね。
授業では1年間を通じて「古典の世界と現代の世界とのつながり」をテーマにしているそうです。
今回のチャレンジは「現代風にアレンジした劇にすることで、お客さんに古典の世界のおもしろさを伝えたい!」という想いで出来上がったとのことでした。
発表では生徒がとても緊張している姿から、一緒に試行錯誤しながらやってきたことが伝わってきました。それぞれの生徒の個性が活きており、とても好感の持てる発表でした。生徒たちが演劇にチャレンジしている姿に、会場が1つになって「がんばれー」って生徒を応援していたと思います。 会場がとてもあたたかい空気になっていました。
良き時間でした。生徒の皆さんに拍手!
【4】:新渡戸の見学を通じて感じたこと
これらを通じて、新渡戸では探究を進みやすくするために様々な障害を取り去りながら、生徒の学びのフォローもさりげなくやっていました。その仕組みにも感動しました。そりゃあ生徒がのびのび探究できるはずだよなーと納得しました。
たくさんの衝撃と、自分の力の足りなさにとても打ちひしがれましたが、それでも全然マイナスな感情にならないという、なんとも不思議な、そして清々しい気持ちになりました。
良き場、良き時間、良き生徒、良き先生、そして良き空気に包まれていました。見学させてもらえて感謝です。ありがとうございました!
ぜひ、一度足を運んでみてください!ほんとおすすめです。
【5】:関連リンク
■新渡戸文化中学校・高校
ホームページ
・スタディツアーについて
読売新聞(2022年5月18日)
・理事長 平岩国泰さんインタビュー
教育現場のWow!WORK(ワオワーク)by 先生の学校
【6】:学校見学の記録シリーズ
良ければ、こちらもご覧ください!
■No.1 ヒロック初等部
■No.2 茨城県立水海道第一高校
■No.3 ドルトン東京学園