読書ログ8 『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』 悟東あすか
皆さん信心はありますか。あたくしはあるほうです。あちこちの神社仏閣に参拝して、お守りを持ち縁起物を飾り、祈ったり願ったり行ったり来たりしてます。そうしながらもあんまり詳しいことはわかってなかったんでこの一冊。
『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』 悟東あすか
著者は尼僧の方なので仏教がベースの話。じっくりと学びました。何人かの類書はいろいろ読んできたけれども、こちらは読者に主観や個人的感覚を押しつけてこないような、ヒントや教えの成分が高いバランスのいい本。神仏や神社仏閣に興味がある方にはおすすめしたい。
神仏はいつもすぐそばにいるとあり、これは瀬戸内寂聴さんもいっていたことであって共通する考え方。別に神社や寺だけにいるわけではないのだ。それぞれの人のことなどお見通しなんであって、おう、そうしたら悪いことなどできないですね。そうはいえ万人に開かれてるのが神仏の心だというので、悪いことをしていようがなんだろうが救うのでしょう。そこは人間のスケールでは計れない。
人間と神仏の関係性などが詳しく語られている。あちらは人間をどう思っているのか、どう扱うのか、助け方やメッセージやサインなどなど。語り口はふわりとして優しいし、内容はわかりやすい。どういうときにどう頼ればいいのか、祈り方やその心構えなどもガッツリと書かれてあって参考になる。全部を採用することはなくても、部分的にでも教えられた通りにしようかなと。
こういっていても具体性がないので、以下少し引用します。
法事などでお寺に行ったとき、僧侶の方がお経などを終えたあとで、集まってる一同に何かしらお話してくれるようなことがありますね。そういうときけっこういいこと聞けたりするんですけど、僧侶という方々はなにかいろいろ掴んだ人たちなのかなと。この著者の方も詳しいですよ。人間に詳しく神仏に詳しい。
いい本でした。