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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが··………

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最強であり最悪 思うがままの新しい人生を過ごすファンタジー小説
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勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 11話

勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 11話

      今何が起こったの?
萌「転生者ですって!!」
要「何を馬鹿な事を!!未だ嘗て転生者が居たと言う事実など有り得ません!!」
セシル「ですが本当に!!」
彰「転生者?」
輝「テンプレだな?結局お前も常識だけに捕らわれてんだよ」
 輝が言いたいのは転移者も召喚者も元の生活からしたら常識外れ、そんな世界であるのに今更転生者は有り得ない。それを聞いて理解した萌と要は息を飲んだ。
萌「一体どんなギ

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勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 10話

勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 10話

       強力な助っ人
 彰達は7日かけてようやくヘライ村に着いた、村人はまだ残っている、だが度重なる襲撃で村の修復が間に合っていないのだろう、住む所の確保でやっとの様子だった。
彰「何度も襲撃されてんだろ?何で村の人達は逃げないんだ?」
萌「逃げれないのよ、作物だってある、それに他の村だって襲われているのよ?どこの村が受け入れてくれるの?」
彰「罪も無い人達をこんなに苦しめて······許せ

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勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 9話

勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 9話

       魔族の集落で
今朝は蒼天だったのにいつの間にか雲が多くなって来た、セシルが言うには魔族の集落が近い証拠だと言う。何でも気候を変化させる程の山脈と渓谷があるかららしい。
 人が殆ど近付かない為に野生の動物や魔物の住処となっている様だ、そして魔族の集落はその山の麓にある。
 ここに来るまでに5日を要したが、セシルは鍛えたお陰か能力向上の指輪を与えたお陰か、苦も無くここまでやって来た。そし

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勇者または勇者のパーティになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 8話

勇者または勇者のパーティになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 8話

         真相

彰「はぁ?ちょっと待ってくれ、衝撃過ぎる情報が一気に入って来たから整理が付かない」
萌「私が転移された時にもう一人居たのよ」
     萌が話すにはこうだ
 萌が転移された日の少し前、もう一人転移させられていた。だがその者には称号が付かなかった。称号とは転移者や召喚者に与えられるギフトである、萌は魔力。彰は力、ギフトを貰っている者には其々の職業が称号として表記されるのだ。

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勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 7話

勇者または勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断わりました 7話

      黒い剣士の力
輝「おい勇者···どんな神経で奴隷を連れ回している」
ガタン!!
 ただならぬ雰囲気にセシルが立ち上がり、ざわついていた筈の店が一変して静まり返ってしまった。萌は言葉を作ろうとするが、輝の豹変ぶりに言葉を上手く作れない、彰は何が起きたのか整理が付かぬまま柄に手を添え輝と対峙していた。
彰「ちょ、ちょっと待ってくれよ何だよ急に」
萌「ごめんなさい彰、どうやら私達は虎の尾を踏

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 6話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 6話

        黒い剣士
彰は萌のサポートを受けながら着々とレベルを上げて行った、彰にも何かしらの恩恵を受けているのだろう、半月足らずで既にBランクの冒険者にも匹敵する力を付けている。
萌『この人もギフトを貰っている、私は魔力に特化したけれど彰はきっと力に特化している筈、でなければこのレベルの上がり方は説明が付かない』
彰「おい聞いているのか?」
萌「え?あ、ごめんなさいちょっと考え事をしていて」

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 5話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 5話

        勇者召喚
「こ、ここはどこだ?僕は一体」
「召喚に成功しました、ですが代償として召喚士が」
「よい目的は達成した、後の事はお前に任せる」
 『この人達は何を話しているんだ?ここはどこだ?確か僕は友人とカラオケをしてその帰りに······そうだ!!突然身体が光りだして』
 山之辺 彰(やまのべ あきら)21才彼は何処にでも居る普通の大学生だった、だが今彼はグラニウム王国の召喚部屋で勇

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 4話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 4話

       奴隷少女セシル
 この世界に来て一週間が過ぎた、輝はまだ転送された森の中で生活している。近くに川があったのでそこを拠点とし、魚と獣肉で食い繋いでいた。
 大分力をコントロール出来る様になり、魔法も完璧ではないが仕組みは理解する事が出来た。後は防御力、猪みたいな奴の牙如きで出血している様ではこの先思いやられる、力はチートでも防御力は貧弱な事に対策を急いだ。
 今日は二日前に山の麓で見付

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 3話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 3話

     異世界に来たけれど
チュン、チュチュン、チュンチュン
 輝は目を覚した、辺りを見回すとどうやら森の中に転移された様だ「喉が渇いた」重い身体を無理矢理起こす。
輝「服はあの時の儘か···これが俺の予想通りの世界なら己のステータスとか知る方法がある筈なのだが」
 慣れない身体で少し振らついてしまった、何気なく身体を支える為に木に凭れ掛かる、すると木はミシミシと音を立てて倒れた。
輝「はぁ?ち

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 2話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 2話

     櫻井 澪からの貰い物
 輝は約束の日を忘れてしまっていた、全速力で走りながら田所に電話を掛けるが繋がらない、画面を良く見るとメールが来ていた。輝は信号待ちを利用してその間にメールを開く、メールは田所からで今日行けなくなったと書いてあり、信号が変わりスマホをポケットに押し込むと再び全速力で走り始めた。
 駅までもう少し、そう思った矢先にスマホが振動を始めた、輝はポケットからスマホを取り出す

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勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 1話

勇者又は勇者のパーティーになれと王様に命令されたが 超絶面倒臭いので断りました 1話

      陽向 輝と言う男
輝「あ···暑い······矢張りクーラーが···だがそんな金は勿体ないな、その分課金した方がいい」
カチャカチャカチャカチャ·········
輝「うむ···暑さを言い訳にしたくは無いが、効率が悪くなっているのは確かだ······仕方ない、今月の課金を諦めれば扇風機ぐらいは買えるか、このままだとミイラに成りかねん」

 彼はこの物語の主人公 陽向 輝(ひなた てる)

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