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④絵本レビュー【お立ち寄り時間1分】コーヒーのおつれさまは?―可惜夜を枕元に―
近頃、寝る前に欠かさずに行っていることがある。
それは、目を温めることだ。小さい頃から寝つきがいい方ではなく、色々と試行錯誤した結果、『目を温めること』に終着した。
使い捨てのものを使用していたが、あの心地よさを捨てるのは、些か気が引けて、繰り返し使用できるものを探している。寝る前のルーティンを決めてしまうと、自然と眠りにつける。それは、大人も子どもも同じそうだ。
我が子には、夜ぐっすり眠れる楽しさを知って欲しくて、産まれてすぐに、ねんねトレーニングを始めた。寝かしつけまで同じルーティンを繰り返し行う。その中で、絵本の読み聞かせがある。
ワールドライブラリー社さんの『あおいよるのゆめ』は、そんな寝る前のひそひそ時間にぴったりの絵本だ。
タイトルにもあるように、絵本は穏やかな青色だ。
青色は、心を落ち着かせる視覚効果もある。ボードブックで、小さな子どもでも掴みやすく、破れにくいのもいい。また、ページ数もトータル12ページ(見開き)で、文章も一言なので、泥のように眠りたい日でも、何とか自我を保って読み聞かせができる。
そして、しかけがあるのも素敵だ。
表紙にもしかけがあり、指でスライドする。薄暗い部屋で、読み聞かせをすると、黄色のお星さまがまるでキャンドルの灯りのように、浮かび上がって見えてくる。本当に星空を眺めているような気持ちになる。
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とかく言う私は、今日は寝坊助さんである。
『あおいよるのゆめ』で、可惜夜をぐっすりと満喫しすぎてしまったからかもしれない…。