栞帆(しほ)
小説、短編集、その他諸々 お立ち寄り時間は、5-10分 お気軽にコンコンしてくださいませ
詩集、雑文 何でもない日常が、ほんの少しでも彩りますように
1週間分の作品をまとめております。 週ごとに色彩が変わっているかも? あなたの素敵な色に出会えますように。
エッセイ「雨の日には冷えたスプーンを」 3-8分ぐらいで読めちゃう内容です お気軽にお立ち寄りください
「向かい風」に立ち向かった方法をまとめています。 プライベートな箇所に関しては、有料とさせて頂いております。 さあ、逆境よ、来い!
「真っ白…。」 仕事終わり、会社を出て広がる目の前の光景にほとほと立ち尽くす。 「月曜日だっていうのに。お呼びじゃないよ、もう。」 首に巻いたマフラーをいま一度抱き寄せ、小走りで通りの信号機へ急ぐ。何年社会人やっていても、カバンに忍ばせることを忘れる傘。ついでに天気予報もなかなか続かない。 街は、稀に見る大雪で、ある意味「息をのむほど」美しい白に包まれていた。深々と止むことを忘れた粉雪がふわふわ肩に落ちて、スノードームの中にいるようだった。
今日、彼女は、結婚する。 どうしようもなく好きな彼女が、どこの馬の骨かも分からない「あいつ」と結婚する。せめて、今、隣に座っている親友の三浦だったら諦めがついたかもしれない。 だって、三浦のことあんなに好きだったじゃないか。あんなに仲を取り持ったじゃないか。 なんで、そのよく分からない「あれ」なんだよ。 しゃらくせえ。 心の中で毒づきながら、俺は手に持った炭酸水を飲む。今朝、いそいそと流し込んだカフェオレが、ぐるぐると気持ちを代弁するかのように声を出す。 「何を、
「朝まで一緒に居て欲しいです」 断れなかった飲み会の帰り道、突然に、君が腕を掴んだ。酔いが回っており、一刻も早く、家に帰って寝たかった。いかんせん、電気ブランをたんまり引っかけ(られ)てきたからだ。 ただ、あんまりにも君が、世界中の悲しみを集めたみたいに、わんわん泣くものだから、つい、首を縦にふってしまった。涙の中で溺れるんじゃないか、と心配するほどだった。 ラブストーリーは、突然に、とは言い難い状況だった。どちらかと言えば、トラブルは、必然に、と言う感じだった。 「
泥の中で躓くと ごちゃまぜな感情と出会う 今まで、みたことのない色に たじろぎ、躊躇し、萎縮する そんなときは 体育座りをして 空を見上げると 朝焼けが 天使の階段が 真っ白な青が 透けるほどの光が 漆黒の月が いつぶりだろう、 と 大きな深呼吸を 肺が咳き込んで 唇から笑みがこぼれたら 前よりも 心に余白が出来てきて たじろいだ感情が 溶け込んでゆく みたことない色が なんて、美しいのだろうと 穏やかな眠りの 鮮やかな目覚めだ
am5:39 性別や肌の色 家柄や職業 年収や結婚の有無 そんな類いの 表札、肩書 ではなく 根っこの 奥の奥 暴走したバスを 助けにいく ヒーロー それも素敵だけど 「ありがとう」と「ごめんね」 間髪入れずに 「こちらこそ」って 受け止めてくれる人が 好きだ
am5:40 雨上がりの朝 花束の意味を知る 伝えきれない 伝えられない 感情を乗せて 左か右かで迷ったら 空が明るい方へ 曇りと晴れの間 秋を踏み 色が鳴る
ホシワカシイタケ作品 ※お立ち寄り時間…6分 目が楽しい季節になってきましたね。 今週も、たくさんお立ち寄り嬉しいです。 そして、作品の追加も、本当にありがとうございます! 外の色に触発されたのか、つい、お夕食前に、蒸したサツマイモに手が伸びそうになりました。笑 今週は、ラジオを聴いていて、思いついた作品ばかりです。 学生の頃は、朝ごはん作りながら、深夜ラジオ聴いていました。福山雅治さんの『黒い糸の女』で腹を抱えていたのを思い出します。 あ、『黒い糸の女』は
唄いたいから、曲を描いている 学びたいから、労を積んでいる 紡ぎたいから、自身と向き合っている さよならが怖いことも分かっている いつか、ポッキリ、終わるのだ 『死と乙女』は もう、消えゆく乙女に死神が 死は眠りの兄弟だと 死は怖いものではないということを 伝えている、らしい どの時代も 『乙女』への執着は 変わらないまま ショパンは 何も語らない この季節には、古本屋へいく ジリジリ、と音が鳴るような 電球が、ぶらりひとつ けれど何を読んだらいいのか い
風が冷たい。 そりゃあ、そうだ。 11月も半ばだと言うのに、ドライヤーが予告なく壊れた。まるで、あっけらかんと、関係が断ち切られるみたいに。 どうしようもなかったので、お気に入りのマグカップを片手に、ベランダに出た。外で、滅多に出ないベランダで、髪を乾かしている。 「間柄を表現する言葉に、幾らか迷ってくれたら、嬉しいです」 突如、迷い込んできた子犬のような君の所在で、頭の中が混乱している。思うように喜べないのは、終わりがあるのを知っているからで、軽率に「好意」を持ちたく
朝、句読点の位置を間違えた ほんの少し、急すぎて 好きのちょっと向こう側 苦手の一歩手前 車や犬の散歩するひと 多すぎる電線、看板 切り取りたい画はなかった それでも 路に転がるビール瓶 3度、すれ違ったあの子 どこに続いてるか分からない 迷路みたいな住宅街 知らない声が沢山あって 悪くないかも と 過ぎ去った朝を 横目に 温かい味噌汁を 大好きな空が 大きな窓から 広がっていた 灯台下暗し
am5:47 親子の縁は 一世のみ、と云う。 もし、この世から 綺麗さっぱり浄化して 仏様に逢えるなら また、彼の母に、と 真っ先に 今度は、お腹の中にいる時から ほとほとになるくらい 愛してあげたいから 彼から 条件付きでも 「まあ…いいよ」 って言われたらで
いちょう切りにも レシピ通りのお砂糖も とりあえず置いといて はかり? どこかに しまい忘れちゃった ん、じゃがいも? なんて、意地悪おっしゃらず 生き方も、 考え方も レシピ通りじゃなくて 手を抜いて 心の息が穏やかになったら 最高の幸せ 朝でも 昼でも 真夜中でも 思い立ったら作れちゃいます 食べれないときは 食べたいときに、食べれるものを 夜更けに、アイスクリームだって いいのです 食べなきゃ、って無理しないでください きまぐれ林檎ジャム ※調理時
am5:24 誰かと話をしたくて 散歩にでた こんばんは、って言われて 涙がでた 少し歩いて 元気?って言われて 鼻水がでた ただいまって帰って おかえりって声が 笑顔がでた さて、今日もいい1日が始まる
※お立ち寄り時間…8分 だいぶ寒くなってきました。 当たり前ですが、薄着だと物哀しいことばかり 考えてしまいますね。 寒さで、感情まで凍結されちゃうような。 さて、こたつで、ぬくぬく身体を温めて 少しでも、笑い飛ばしちゃいましょう! ホシワカシイタケ作品まとめ 来週も、またうそうそ時にお逢いできましたら。
母は、気丈な人だ。 ちょっとやそっとじゃ、弱音を吐かないし、倒れたりしない。小さい頃は、母の手を握っていれば、何も怖くないと思っていた。強くて、料理が上手で、明るい笑顔が、当たり前にあった。 母は、高校を卒業して、すぐに都会の会社に就職した。けれど、私の祖父が癌になり、数年足らずで、地元に呼び戻され、介護を手伝うこととなる。その後、私の父と結婚するわけだが、これが、また一筋縄ではいかなかった。 周りから猛反対され、父と二人三脚で、誰の手も借りず、私を育てたそうだ。 お菓
am4:34 生きてりゃ、迷惑かける ご飯食べたら 魚に迷惑かけてる 野菜に迷惑かけてる だって、何も知らぬまま 出荷されちゃってるんだもん だから 迷惑かけちゃったなあ…なんて 思わなくていい 嫌なら、関わってこなくなるから 今日も迷惑たくさんありがとう