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揺禅至柔気功 その16 「肋骨の内回し」 

 この肋骨の内回しも、「肋骨の外回し」と同様に、私が最初に習ったときにはなかったのですが、途中から加わったものです。

1.基本の足、基本の姿勢(Jライン)で立ちます(もちろん、舌の位置も基本です)。できれば「その15」外振りを前に戻す力を使って、スムーズに内回しに入るようにした方が、気が途切れることないのでいいでしょう(塘路のようにする、と考えてもいいでしょう)。

基本の立ち方です

2.左右の肋骨をイメージして、それぞれ8の字を書くように内向けて
回していきます。まず右足に重心をかけ、右肋骨を内側に回していきます。次に、重心を左足に移しながら左肋骨を内側に回していきます。肋骨だけが動いているイメージが、大切だと思います。
 腕や腰や膝はそれに、同調してやや動いているだけです。ただし、初心者は肩や腕を動かして肋骨を動かす練習から始めてもいいでしょう。

やや体重を移しながら、肋骨をうちに回す

  先生は、真上から見て、左右の足を中心に肋骨で円を2つ書くと言っておられました(実際には、8字か無限のマークのようになります)。

上から見ると8の字になる

3.上手に肋骨が動く様になったら、徐々に肋骨の動きに同調しながら、腕(手)を上げていきます。腕は、頭の上まで上げます。腕に力を入れてはいけません。
 このとき肋骨は、アコーディオン(もしくは、提灯)のように広がったり、縮まったりしながら回すことになります。そうのような状態になっている意識が大事です。
  
   広がる肋骨  

武道と肋骨の関係は重大

4.腕が上方にあっても、肋骨がスムーズに動くようになったら、内回しを続けながら、徐々に手を下してきます。腕が下まで降りたら、腕の動きは徐々に止めますが、そのうち回しの気のエネルギーはそのまま足の方に下していきます(足首は動かないので、足全体が内に巻きこんだ感じになります)。

 私は、この足首で止められた気のエネルギーが、逆流して肋骨に戻り、それが手に伝わって破壊力につながると考えています。

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やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。